そのプロジェクトのために先日井川に行ってきましたので、そのレポートを3回に分けてお届けします!
今回はまずその1。往路のSL編です。
井川は市町村合併で現在静岡市葵区の一部となっていますが、もともとは「井川村」であり、静岡市街地より約60km、車でおおよそ2時間ほど走った山の中にあります。標高は約670mで、市街地とは5℃前後の気温差があり、夜はエアコン要らずです。
井川地区は、かつてはダム建設で栄えました。1957年(昭和32年)に完成した井川ダムは高さ100m超の中空重力式コンクリートダムであり、手掛けた中部電力としては初めての大プロジェクトだったとのこと。なおこのダム建設に伴って、550戸の井川村集落のうち主要集落193戸が水没することになったそうです。
井川地区はこのダムに多くを支えられています。1931年には金谷駅-千頭駅間(本線)、1954年に千頭駅から井川駅までの区間(井川線)が開通し、ダム建設用の資材や林業用の木材を運搬しました。大井川鐵道は資材運搬専用鉄道ではあったものの、貨車の後に客車を連結して井川村住民も無料で乗せたとのこと。井川線は開通後しばらくは中部電力の運営でしたが、1959年に大井川鐵道に経営が委譲されました。しかしこの語、井川村の人口は1961年の約8,400人をピークに減少し続けています。ちなみに人口はWikipediaの井川村を見ると650人となっていますが、静岡市の統計情報を見ると井川地区の418人となっており、井川村と井川地区では定義が違うのかしら、と思わされます。
名鉄グループである大井川鐵道は、静岡駅から約30分のJR東海道線金谷駅と千頭駅を結ぶ本線、千頭駅と井川駅を結ぶ井川線に分かれており、本線は蒸気機関車(SL)の動態保存、井川線は日本唯一のアプト式鉄道という、お好きな方にはたまらない感じの路線となっています。なお本線は1日23本のうち3本がSLによる運行で、SL分はメールによる予約制をとっていますが、動きを見ていると、どうやら受付がメールなだけで処理自体が自動化されているわけではないもよう(笑)。裏で誰かが頑張っている姿を想像すると、なんか和むわぁ。ちなみに所要時間は、静岡→金谷(30分)、金谷→千頭(90分)、千頭→井川(110分)で、約4時間で3,660円の行程です。
それにしても、静岡にSLがあるなんてびっくりしました。
そして第1回目のモニターツアーは、私にとっても初めての井川訪問・SLデビューだったので、わくわくですよ!
金谷駅からSLに乗りこみます。
中はこんな感じ。レトロかわいい。
車窓からの眺めは、こんなだったり、
こんなだったり、
こんなだったり。静岡らしいぃぃい!
名物おじさん的な乗務員さんが登場し、ハモニカを吹いてくれるというおまけ付き。
千頭駅に到着。ここから井川線に乗り換えます。
井川線のアプト式の列車は赤くてカワイイ。
赤いベンチシートがこれまたレトロかわいい。
トンネルの高さに合わせてあるため天井が低いのです。ほら、ジャストサイズ。
そして車窓はこんなかんじ。
こんな風に林の中を延々と進みます。
と思ったら橋も渡る。足元はすぐ渓谷なので、高所恐怖症の方はちょっと辛いと思います。
周りには吊り橋がいっぱいあった。井川につくまでに10個くらい見た気がする。
井川ダム。
井川駅に到着後、井川地区に入るには陸路もありますが、井川湖の渡船を使うのがオススメ。
出航後はこんな風景が広がります。この日は雨の後だったので少し水が濁っていますが。
少し遠回りして井川湖にかかるつり橋「井川大橋」をくぐり、(このつり橋、車が通れるんです)
井川の集落(本村)に到着です!
往路のSL編はここまで。その2(生活編)に続きます。


