2009年11月18日

学会発表@新潟

週末は、新潟にて学会発表。

スケジュールの都合で、三島でお仕事をしたあとそのまま東京駅で新幹線を乗り継いで新潟に移動したんですけど、東海道新幹線から上越新幹線って、直接乗り継ぎできないのですね!エクスプレスカードで東京までを買っていたので、えきねっとで上越新幹線を買おうとしたら、いったん駅の外(新幹線改札の駅でなく)に出されたよー。別経費での扱いになるので切符を別々に買った私が悪いとはいえ、なんて不便・・・。これが官僚制の逆機能なのか!?

まあそれは余談ですが、新潟の某ベンチャー学会にて研究発表をしてまいりました。今回は、いろどり事業と、上勝町の低い老人医療受診率というソーシャル・インパクトの可能性を示唆する研究です。研究手法としては隙があることはよーく分かっていますが、それを踏まえても世の中に発表したかったので、実務に対するインプリケーションの価値を重視してくれるこの学会を選びました。

会場からは非常に建設的なご指摘を多々いただきまして、ありがたかったです。私の場合、ただ褒められてても伸びないのが分かっているのであえて厳しい環境を選ぶようにしてるんですけど、最近は単なる全否定みたいなコメントを続けてくらっていたので、甘いところは指摘しつつも姿勢は尊重してくれる「前向きな批判」は本当に嬉しいです。自分もこういう研究者になりたいと思いました。

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なお、本研究は来年早々にジャーナルに載ります!
(諸事情でベンチャー学会じゃないのですが)

私としては、ずっとお世話になっているいろどりさんの客観的な社会的価値を証明できたことが何よりも嬉しいです。徳島県庁や上勝町役場に自腹で何度も足を運び、埃にまみれながら過去20年の資料をひっくり返してコピーし、分析しては結果が出ずにへこみ、また分析しては結果が出ずにへこみ、というプロセスを経てまとめた研究です。正直途中で諦めかけたんですけど、私の研究意図に共感して、支えて下さったいろんな方のお力添えや励まし、的確なアドバイスのおかげで、なんとか形にすることができました。大感謝です。いろどりさんへも、これで少しは恩返しが出来たように思います。このエビデンスを各所に突き付けてやって下さいまし。

本当にありがとうございました!!
ジャーナル発行後に改めて御礼に伺いますが、まずは学会発表のお礼をこちらにて。
(私信:E社の皆さま、ジャーナルが出ましたら抜刷をお届けします!)

新潟土産はもちろん日本酒。今はワンカップもいろいろあるのですね。
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2009年07月16日

葉山でゼミ合宿

いちおう本業は大学院博士課程学生のわたくし。
指導教授A先生と修士の学生さんたちと共に、ゼミ合宿なるものに行ってきました。

今回は葉山!お勉強に先立って、海沿いのレストラン「マーロウ」でランチを食べましたが、デザートのプリンに様々なお花が添えられててかわいいです。私はクローバーでした。(これもツマモノ・・・?)
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合宿では、ゼミ生さん(MBA)の修論に関する研究発表や、A教授を訪ねて日本滞在中のKさん(アメリカでPh.D.学生&講師)の研究発表を聞き、自分の研究も発表して、コメントをし合います。

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他人の研究の話を聞くのはものすごく勉強になりますし、自分の研究を話してコメントをもらうことで気付かされることもすごく多い。特に相手がPh.D.だと、例えテーマは違っても理論的背景を共有しているので、すごーく話がしやすい。私の研究はキーワード(e.g.ソーシャル・アントレプレナー)がキャッチーなので、一見するとその現象を研究することが目的に見えるんだけど、別に私はその現象を研究したいわけではなくて、経営上の普遍的な課題を考えるための手段としてその現象を使っているだけなんだ、なのに最近は手段が目的化してたなあ、ということに気付かされました。

研究発表のときの表現力も私の課題で、発表&質疑応答では本当に言いたかったことを全く伝えられず(ダメダメだー)。でも、その後でごはん食べながらぽつぽつ話してた時には私の研究意図がちゃんと伝わったらしく、Kさんには「Why didn't you say so then?」って言われてしまった。ですよね〜・・・。でも、おかげで方向性がクリアになりましたよ!

やっぱインタラクションって大切。特に、建設的な批判を得る機会というのは、お金払ってでも作らないとダメだな、と思いました。そんな反省とモチベーションをもらった合宿でした。Aゼミの皆様、Kさん、ありがとうございました〜。

VFSH0025.JPG 初来日のKさんのために、鎌倉観光もしたよ!

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2009年06月07日

杜の都で初心にかえる

週末は学会で仙台へ。
仙台は緑が綺麗な街ですね〜。けっこう忙しくて、すごく寝不足のまま仙台入りしましたが、周りの緑に癒された感じ。やっぱ自然はいいなあ。

さて、今回はたくさん研究発表を聞いて回りましたが、その中で面白いなーとおもった研究の1つが、ある八丁味噌産地の老舗メーカー2社の研究でした。

この2社は300年間来の競合関係なんだそうで、ドットコム企業出身の私にはいまいちその時間軸が実感としては分からないんですけど、物理的距離も近く(そりゃー八丁味噌は他に産地ないもんね)色んな確執があったということはよく分かる。しかし発表の中で、片方の企業の工場を背景にして、2社の社長がこの研究者を挟んで一緒に写真に納まっている写真がありました。これは、300年の歴史の中で、初めて片方の社長がもう一つの会社の工場に足を踏み入れた(足を踏み入れることを許されたとも言える)歴史的な日なんだそうです。なので、彼は社長達に「学会発表では絶対この写真を使え」と言われたらしいですよ。この研究者は5年ごしでこの研究をやっているそうなのですが、研究内容をみても、その社長とのエピソードを聞いても、現場にどっぷり浸かっていい信頼関係を築いているのだなあと感じました。やっぱそうじゃないと、いいデータはとれないよね〜。

私は、アカデミアや研究者の素晴らしいところは、ニュートラルさだと思っています。彼のように、競合関係にある2社を一緒に研究するなんて、アカデミアのニュートラルさを基盤にした信頼関係がなければ絶対ムリではないでしょうか。でも、その産地・業種においてリーディングカンパニーである2社を歩み寄らせたことで、その産地全体の競争力は上がるでしょう。だから全体的な視点で見て、彼の貢献は大きいなーと思います。対象に影響を与えるくらい近寄りすぎるのはいけない(それは研究ではない)という人たちもいますが、それはマクロデータや二次データを扱っている人の理屈で、企業とくに小組織を相手にする研究者は影響を与えられるくらいの関係にまずはならないと、研究そのものが難しいし意味あるデータがとりにくいのではないか、と私は思っています。私が社長の立場なら、やっぱり相手を見て情報出すと思うもんね。(人の考えはそれぞれなので、私のスタンスを理解しない人もたくさんいるだろうけど気にしなーい。)

とにかく、私はその八丁味噌メーカーの研究と、その研究者に、深い敬意を感じました。私も、ああいうニュートラルで、地味で、時間がかかって、でも現場の人や業界全体の役に立つ研究をやっていきたい。そして、ああやって現場の経営者と一緒に、いい笑顔で写真に納まることのできる研究者でありたいです。(その前に論文書けって話なんですが、とセルフ突っ込み)

派手なことは私じゃなくても誰かが手がけるでしょう。私がやりたいのは、世の中の流行に惑わされず、地味だけど価値ある活動をやっている人に、健全で妥当な評価軸をもって、光をあてることです。それは5年前にアカデミアの道を選んだときから、一ミリたりとも変わっていない。

ということを思いながら、東京に帰りました。なんか最近論文のリジェクトが続いてへこんでたけど、初心を思い出して改めて頑張ろうという気になりました。世の中には、まだまだ光を当てたい人や組織がいっぱいいるもんね!

NEC_0166.JPG 仙台だもん、寿司〜。




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2009年04月18日

またもや上勝町へ

調査で上勝町に行く。
上勝町では、少し遅い桜が咲いていて、得した気分です。

横石さんやいろどり社員のには東京でも何度かお目にかかっているけれど、上勝町で会うのは1年ぶりー。気づけば、株式会社いろどりさんも社員が7人になっています。5年前に初めてお邪魔したときは、社員は2人で、町役場の一室を間借りして細々とやっていました。それ以来、株式会社いろどりさんが、横石さんの個人活動から徐々に「組織」になっていく姿をずっと見ています。起業家としての能力と経営者としての能力はイコールでないと思うけど、会社の成長とともに横石さんが起業家から経営者になっていっているのも見えて、つくづく学習能力の高い人なんだなあと思います(上から目線で失礼)。

社員さんたちは、年齢も、経験も、個性もバラバラな社員さんたち。いつも忙しそうだけど、楽しそうに仕事をなさっていて素敵。しかし、それぞれキャラがしっかり立っている人たちなのに、あんなに仲がいいのってすごいなあー。多様性と生産性が両立してる組織でとてもいい感じなんですけど、これは横石さんが経営者として、ミッションに惹かれて集まった社員さんたちを、共感に頼らずにマネジメントしていることで実現されている、と私は見ています。横石さんが「共感」とか「価値観」「理念」「〜らしさ」などの単語を口にするのを聞いたことないです。「目的」はあるけども。


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なぜか新入社員さんの歓迎会にご一緒させてもらう。どれが新人さんでしょう?



さて、今回はくるくる工房にも行ってみましたよ〜。

上勝町は2020年までにゴミをゼロにする「ゼロ・ウェイスト宣言」を標榜しており、代表的な例として徹底した分別を行っている日比ヶ谷ごみステーションや、住民が不要なものを持ちこんだり持ち帰ったりできる「くるくるショップ」があります。上勝町役場から委託を受けてそのごみステーションの管理・運営を行っているのがNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーなんですが、その事務所はごみステーション隣の「上勝町介護予防活動センターひだまり」の中にあり、この「ひだまり」には持ち込まれた着物や端切れをリメイクして販売する「くるくる工房」が併設されています。ごみステーションとくるくるショップは見学したことがあったけど、比較的新しい新しいくるくる工房はちゃんと訪れたことがなかったので、今回寄ってみました。

代表のFさんにお茶をいただきながらお話させていただく。実はこのくるくる工房、私は環境のための施設なのかと勝手に思っていたのですが、説明を聞いてはじめて「福祉」なのだということを知りました。高齢者の居場所づくりなのですね。でも面白いのは(そしていろどりと共通する点でもあるのですが)、おばあちゃんを働かせていること。家に引きこもっていないようにするのが目的ならば、福祉センターを作ってゲームやレクリエーションをさせよう、というのが一般的な発想ですけど、ここは持ち込まれた端切れを小物にリメイク(人気商品は褌)させて値段を付けて売っています。商品開発は御歳77歳のおばあちゃんがやるそうですが、高齢者が作ったとは思えないような斬新な色づかい・柄づかいなんですよー。

P1040241.JPG P1040240.JPG (右)ペットボトルカバー
P1040242.JPG P1040243.JPG こいのぼりのリメイク品たち

こいのぼりのように、思い出の端切れを持ち込んで、小物に作りかえてもらうことができるそうです。おばあちゃんがちくちく縫ってくれますよ〜。某Mさんは、お気に入りのシルクパジャマを褌に直してもらったとか。

こういうの↓心の原風景にありません??縫物をするおばあちゃんとつらつらと話をする…っていうかんじ。ほのぼのするよね〜。ずっと前に亡くなったおばあちゃんを思い出して、懐かしい。

P1040232.JPG P1040248.JPG 左がFさん


ゼロ・ウェイストアカデミーのFさんは、1年前にお会いした私のことを覚えて下さっていました。こちらはもちろん覚えていますが、向こうにしてみたらその他大勢の一人なのにすごいなあ。ちなみにその時私は、医療費の調査をしていることを述べて、「国民保険の国保と書いてコクボと読みます」という自己紹介をしたのですね。で、その印象が強かったようで、私の顔を見て、





「えっと・・・ お名前は確か・・・ えっと・・・ あ! 健保さんだ!!」








惜しい(笑)。


posted by Kokubo at 14:38| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 院生日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月18日

現場視察@押上SpiceCafe

浜松のカレーレストランを営む起業家さんを研究させていただいている関係で、現場を見ようと最近は積極的にカレー屋さんに行く私。もともとカレーをそれほど好んで食べる人ではないので、普段は近所のインドカレー&ナン屋さんに月に1回行く程度なんですが、最近はカレー率高いです!

今回訪れたのは、昔Dancyuのカレー特集で見かけてから、ずっと行ってみたかったお店「SPICE cafe」

ちょっと遠いところなので、友達誘って、気合い入れて訪問しました。本当に遠かった。神奈川からなのでほとんど東京縦断。そして駅からもけっこう遠かった。これで中途半端な店だったらかなり悔しいなー、と思いながら行きましたが、いやいやいや、大満足〜。再訪決定です。

お店はこんな雰囲気。小さなお花ですら季節感(クリスマス風味)が漂っていて素敵。
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私たちは、前菜2皿+カレー3種+デザート3種+コーヒーの「おまかせコース」(3,500円)を頼みました。いろいろ食べたいんです、という私たちのわがままにも快く応えて下さる。こういう小さな対応にお店の姿勢が垣間見えるし、顧客満足にも響きます。

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左は季節限定の牡蠣カレー。和風味で絶品!

思うに、カレーもおいしかったけど、カレー以外の食事がおいしかったこと、築50年近い木造アパートを改装した建物が醸す空間が素敵だったことが、高い満足感をもたらしてくれたのだと思います。カレー屋なのだから、カレーはおいしくて当たり前という気がします。その分まずい(=満たされない)と大きな不満になる「衛生要因」なのかと。ですが、前菜などはそれほど期待していないつまり初期期待値が低い分、実績が期待値を上回りやすく、満足度が高くなる。カレー屋さんに行ったにも関わらず、一緒に行った女性達は「前菜や雰囲気が良かった〜」とばかり帰り道で口にしてました。もちろんカレーもすごく美味しくて、食べてるときはとっても盛り上がったのですが、その割に残る印象は薄いんだなあ・・・。

期待値コントロールって顧客満足にはとっても重要ですが、本職じゃないところに力を注ぐことが高い満足度をもたらす要因になるというのは、新たな発見でした。満足度は、期待値と実績のバランスで決まりますからね。

なお私が無知だっただけで、このお店、カレー好き、リノベーション好きにはかなり有名なようです。
AllAboutでも取り上げられていました
posted by Kokubo at 18:26| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 院生日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月22日

ココファーム再訪

もう何度も何度もお邪魔しているココファーム&ワイナリーに、また今年も行ってきました。ココファームさんは、私がビジネススクールに入学し、しかもそこでソーシャルビジネスを研究するという現在の進路を決めるきっかけとなった企業さんで、いわば原点。大切に大切にお付き合いをさせていただいています。
(ココファームの詳細については、こちらもご参照ください。)

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一人のワインLOVERとしても十分に楽しいココファームさんですが、研究者としてもいつも何かしら新しいインスピレーションをいただく場です。いつもすごいな〜と思うのは、毎回訪問するたびに進歩が見受けられるところ。設備だったり、商品だったり、ワインだったり、人材だったり、何か新しいものがあります。「テーマパークは生き物である。進化し続けなければお客様に飽きられてしまう」と言ったのはディズニーランドを経営するオリエンタルランドの加賀見社長ですが、それと同じ精神をココファームには感じますね。

もともとは障害児教育に携わっていた川田氏が、1958年に障害児のトレーニングと就労の場として始めた葡萄の栽培を始めたのが社団法人こころみ学園の始まりです。しかし葡萄は生食用の出荷だけでは利益が少ないため、園生の父兄から出資を募って有限会社ココ・ファーム・ワイナリーを設立しました(社団法人だと酒造免許が下りない)。有限会社の代表取締役は園生の父兄、専務はこころみ学園長川田氏の長女さん、そして事務方を担ってるのがこころみ学園の担当小児科医の娘さんであり専務さんのクラスメイトだったUさんです。三重県のモクモクファームと同様、協同組合ライクなステークホルダー構造です。

ソーシャルビジネスのキモはCOOだと考えている私、今回もUさんとお話させていただきました。肩の力が抜けた楽しい方で、私のストレートな質問にも笑顔で応えてくれます。今回伺ったのは2点。1)組織の継続性と2)地元消費者とのお付き合いについて。

1)組織の継続性
昨今のソーシャルベンチャーはアントレプレナー個人の能力や魅力に依存しているところが多く、個人活動が組織に落ちていないので、組織の継続性という点では疑問を感じることもあります。ですがココファームさんは個人の顔(*現場でなく経営層の個人)がほどんど見えず、消費者から見ると組織としての一枚岩になっています。マスコミ等にも「ココファームの誰々さん」ではなく、「ココファーム」として出ていらっしゃる。営利企業では当たり前のことですが、ソーシャルベンチャーや小規模NPOでこういう対応をしているのは希少。そう率直にUさんに伝えると、Uさんは笑って「そうでしょう。うちは企業なので、個人の顔に頼るような仕組みにはしてないのです。それにこころみ学園の父兄に会社を作るための出資を募ったときに、『私たちは、自分が死んだあとでも子供(園生)が生活に困らないようにするための活動であれば喜んで出資します。でもあなた方の個人的な活動であれば、出資するつもりはない。』と言われているので、長期的に考えないわけにいかないんですよ。」とのこと。なるほど。持続性確保が至上命題になっているからこそ、組織化するということですね。それに起業家が暴走したときに止められるのは株主しかいないということを考えると、ビジョンに溢れた組織にこそ必要なガバナンスの仕組みかも知れません。

2)地元消費者とのお付き合い
ココファームさんのターゲットは、主に首都圏の消費者であるように見えますが、地元の人に受け入れられるためにはどうしてるんですか?と訊いたところ、「東京の人が多いように見えるのは、国保さんがいつも週末に来るからですよ。平日は地元の足利の人ばっかりですし、市内でうちのワインを扱ってくれているお店は多いです。」と言われました。あーそうなんですかー失礼しましたー。しかし設備の内装やワインのラベルなど、栃木の田舎(失礼)とは思えない、東京人の目から見ても遜色ないセンスの良さなのですよ。一言でいえばとっても垢ぬけている。私も地方出身なので、地方都市で東京の人の眼鏡にかなうようなセンスを維持することがどんなにすごいことかはよく分かりますが、これはおそらく専務さんが昔東京で編集者をやっていたこと、専務さんとUさんはしょっちゅう東京に視察に行っていること、などが大きいのだと思います。「でも、地元の人に受け入れてもらうためには、三歩先を行っちゃ絶対にダメ。半歩先くらいでないと。」だそうです。東京で流行っているものをそのまま持ってきても先鋭的すぎて受け入れられないので、地元の人視点になってちょっと先くらいを狙う、というのが鉄則であるとのこと。ほほう。

ココファームさんを見ていると、周りの期待に踊らされず、でもその時々で出来ることを着実にやっていくことの価値を感じます。私もそうありたいものです。

coco3.jpg Uさん(真ん中)と。

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2008年11月11日

ニトリに行き、IKEAの強みを知る

家具のSPA「株式会社ニトリ」に行ってみました。ビジネスモデルとしてはよく目にしますが、現場を見るのは初めて。外資系のIKEAとどのあたりが違うのか、気になるところです。

ちなみに、IKEA訪問記はこちら
後日談として、記事の1年後に引っ越しした際に横浜のIKEAで本棚を買いました。パーツのピックアップと組み立てはオットさんにお任せ(私がやったら、板が一枚足りないとかになりそうですので)。しかし実際に部屋に設置してみると、日本の賃貸住宅には明らかに大きすぎますね。かわいいし安いのだけど、かゆい所には手が届いていない感じ?

さて、そんな経験を経て訪ねるニトリはどうでしょう?

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うーん・・・。
確かにすごく安い。そして日本人が開発しているだけあって、高品質、きめ細やかな心配りが憎い製品が多い。が、あまりに全体的に質実剛健&無難&彩色に乏しい、という感じで、買い物のプロセスがちっとも楽しくなくて、入って15分で飽きる私。家具ショッピングってただでさえ疲れるのに、プロセスが楽しくないと苦痛でしかない。IKEAは実はあんまり買うものが無いにも関わらず、見ているだけで妙にテンションがあがる店舗づくりになっているのになー。

競合を見なければ真の競争優位は分からないものだなあ、と至極当然の結論を抱いて帰路につきました。

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Happy Wedding

この週末は、先輩の結婚式でした。

わたくし、幸せなことに人生の折々に「恩人」と呼べる人が何人かおりますが、この先輩もその一人。彼が居なかったら、このキャリア選んでいなかったし、そもそもこの不確実要因の多い生活に耐えられたとも思えない。くじけそうなときに何度も支えていただきまして、(まだ結果は出せていないけれど)今少なからず私が幸せに暮らせているのは彼のおかげだと思う。長女で第一子の私ですが、心の兄貴です。

そんな兄貴のめでたい日に、何もせずにいられますかって。

といっても、お式は内輪だし、あんまり私個人が出しゃばっても奥様に失礼よね・・・といろいろ考えた結果、ドクターつながりの皆さんに連絡を取ってお花とメッセージを贈ることに。先輩の人徳でしょうか、計9名の方から出資とメッセージをいただくことができました。メッセージはメールでいただいて私が代筆。お花は、知り合いにすごく素敵なアレンジメントを作って下さるフラワーアーティストさんがいますので、そちらでお願いしましたー。

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ちょーー素敵。私が欲しい!!

結婚って結果ではなくプロセスなので、これからこそが大事だと思いますが、身近な人を大切にする先輩ならきっと大丈夫だと思ってます。心からお幸せをお祈りしてますー。
(って、ここ読んでるかどうかは不明なのですが)
posted by Kokubo at 13:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 院生日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月30日

師匠のたびだち

わが師匠・O教授は9月末日にてKBSを引退、他大学に移ることとなりました。

ついにこの日が来たかーという感じです。博士論文を残している私は、今後はKBSの別の教授につくことになりますが、O教授が私の師匠であることは今後も変わりません。研究の楽しさとともに、「研究さえできればいいってものじゃない」という人としての姿勢を私に教えて下さった方で、人生を変えられた出会いの1つです。心から感謝するとともに、師匠の今後のさらなるご活躍をお祈りしています。

最後の講義。
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2008年09月01日

慶応ビジネススクール新校舎

2008年9月1日から、慶応ビジネススクールの校舎が移転しました。

これまでは日吉キャンパスの反対側徒歩10分のところにある、非常に歴史のある(つまり古い)校舎だったのですが、このたび日吉キャンパス入口の新校舎「協生館」の一部に移転となりました。

直前までいろいろ危惧されていましたし、実際オープンしてからも不具合はたくさんあるのですが、博士学生の待遇が飛躍的に向上したので、個人的には大満足。駅直結・個室・24時間使用可、という論文執筆には最高の環境で、実際に移転後からモチベーションは上がりまくりです。

環境(というより条件か)って重要ー!

旧校舎
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新校舎
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*外観写真を追加しました。
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2008年06月08日

学会 in神戸

組織学会で神戸に。博士論文に関するアイデアをたくさんいただくことができ、なかなか有意義な時間でした。

少し時間があったので、神戸市内を一人でぶらぶら歩く。特に観光をするわけでもなく、単に街を歩くのが好きなわたくし。神戸北野ホテルでジャムを買った以外は、ただただのんびりと歩いて、その土地を堪能します。

そしたらこんなかわいいものを発見。
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サービス精神あふれるタクシーの運転手さんになぜか山○組に関するレクチャーを受けたり(組織論研究者という目線で聞くととても興味深かった)、楽しい神戸訪問でしたー。

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2008年05月05日

Visiting 小布施

ゴールデンウィーク中に、ずっと行ってみたかった小布施を訪れました。

毎月ゾロ目の日に開催される「小布施ッション」というイベントがあるんですが、このイベントは面白い活動をやっている人を読んで話を聞き、開催母体である桝一酒造の食事とお酒をいただくというもの。普段は平日なのですが、5月5日はちょうど連休。町おこし事例を対象とする研究者としても、単なる酒好きとしても、一度現場を見ておきたかったのです。同行した友達とは現地集合だったのですが、混雑を避けて私は一足先に小布施入り。皆が来るまで、一人旅を満喫しました。


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小布施の町並みはお花がきれい!こういう風景に町づくりに積極的なのだと感じます。

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ランチを食べたレストラン「蔵部」のオープンキッチン。半纏姿のスタッフさんがかっこい〜。(先日の軽井沢でもホテルスタッフにイケメンが多く友人と盛りあがったのですが、もしや長野ってイケメンさんが多いの??それとも観光地という集積率の問題??)

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小布施ワイナリーにも足を運ぶ。残念ながら見学は出来ませんでしたが、試飲と買い物を堪能。ここのワインは本当においしい。ココファームとともに、国産ワインに開眼させてくれたところです。

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桝一ではお猪口1杯からお酒をいただけます。おつまみとして世界各地の塩が置いてあるのでそれを舐めながら。

他にも葛飾北斎の絵を展示する「北斎館」なども訪れる。私は芸術には疎いんですが、時系列で作品を見ていくと北斎の人間としての成熟過程が伝わってきてとても興味深かった。やはり私の興味・観察対象は常に「人」のようです。

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肝心の小布施ッションでは、日本酒をアメリカで広める活動をしているアメリカ人の方のお話を聞きましたが、伝統産業の復興を考える上で大変参考になりました。マーケティングも重要だけれど、やはりキモは流通なんだなあという印象。そのあとはパーティ会場にて美味しい料理と日本酒飲み放題!幸せ〜。こんなイベントをずーーと続けていることに感服です。継続ってすごいことだ。

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愛すべき酔っ払いたち。実は私、GW中に誕生日を迎えていたのですが、それを知っていたYさんAさんが、こっそりケーキとプレゼントを用意してくれておりました。嬉しーーー!

小布施の町おこしでは本にもなっているセーラさんが有名ですが、個人的には彼女を受け入れた企業(株式会社小布施堂および株式会社桝一市村酒造場)の変革プロセスに大変興味があります。MBAの授業では上場企業や多国籍企業を主に扱っていましたが、翻って日本の中小企業やファミリー・カンパニーを見ると、とっーてもユニークで興味深い。是非一度きちんと研究させていただきたいなあ、と思いました。

プレゼントで頂いた、山梨ワインキティハートたち(複数ハート)
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2007年12月15日

Visiting Coco Firm & Winery

久しぶりにココファームを訪れました。
ソーシャルベンチャーの現場を見たいという友人を連れて。

紅葉にはちと遅かった。葡萄畑。
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葡萄畑の見えるテラスでワインと食事を堪能。
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テイスティングコーナー。5種類も味わえて幸せです。
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葡萄畑のてっぺんから見る夕焼け。
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研究面でも有意義な時間ですが、いつもながら素敵なメンバーとご一緒できて、とってもとっても幸せです。また友人達が私が調べている事例に興味を持ってくれて、なおかつ買い物もしてくれるので、私としても研究対象さんに恩返しのできるいい機会になっており嬉しいです。

友人の1人は、このツアーを「大人の社会見学」と名づけてくれました。「国保さんの解説が実体験に基づいたものが多く、〜中略〜他の人と行くのとは経験できる量が違い刺激を多く頂いております。」と言って下さり、本当に本当に有難いなあと感じてます。

もっともっと皆さんに楽しんでいただけるよう、精進いたします。



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2007年12月04日

いろどり@cafeglobe

知り合いが「いろどり」をWeb記事にしてくれました。

cafeglobe.com/Trend Buzz
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記事用に私の手持ちの写真を提供したのですが、私が一緒に写っているものも使っていただきました。いつも読者として読んでいるサイトに自分が載るって、変な感じ・・・。


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2007年11月17日

学会発表

ベンチャー学会@青山学院にて研究発表。
アカデミアの世界にどっぷり浸かってきました。

事例研究でソーシャル・アントレプレナーの理論化への第一歩を示したつもりなのですが、「まだまだ理論的には甘い」とこてんぱんにされ(はいそのとおり)、アカデミアの道は険しいなあと改めて感じました。でも批判されないと成長しないし、自分を鍛えるいい機会です。

また土曜の朝一のセッションだったにも関わらず、大勢のオーディエンスが詰めかけてくださったり、有名な先生から「可能性を感じるいい研究だ」等の温かな言葉や具体的なアドバイスをいただたり、懇親会で色んな方に「面白かったです」とお声掛けいただいたりと、大変実りが多かったのも事実。

ところで、学会発表というのは研究者にとって一つのマイルストーンであるわけですが、今回は自分を支えてくれる人があって自分はそこに居るだということを強く感じました。前日に講演の合間時間を使ってまで指導をしてくれた我が師匠O先生、いつも相談相手になってくれる兄弟子Kさん、私の研究に目をとめ、研修のお仕事やDVDを創る機会を下さったOBのTさん、著書や多くの示唆を下さるOBのJさん、いつも快く研究にご協力くださるいろどりの皆さん、遠方から研究発表を見に来てくださる皆さん、厳しく鋭いコメントを下さるオーディエンス、そして朝の5時に私のディスカッションにつき合ってくれるオット等々、多くの人のお陰で私はその日の発表を迎えることができたのだなあと感じ、しみじみ周りの人に感謝をした一日でした。


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2007年11月11日

都セミナー講師

東京都の社会的企業家育成セミナーの講師をやってきました。
テーマは「組織形態と組織選択」ということで、対象はソーシャルアントレプレナー予備軍。

(財)東京都中小企業振興公社 平成19年度社会的企業家育成事業
「社会的企業家育成セミナー」


私の担当は「組織形態の種類と組織化のプロセス」です。

理論的なレクチャーとケースメソッドを混ぜた内容にしましたが、伝えたいことが多すぎて、早口になってしまいました。内容の濃さには自信があるけれど、ちょっと聞きづらかったろうなと反省しました。セミナー後は近くのカフェで相談会というか情報交換会。受講者の皆さんの熱気がすごくて、こちらも大変刺激になりました。

楽しいセミナーでした。


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2007年10月30日

OB会にて研究発表

私が大学院で所属しているゼミでは、定期的にOB会を開いています。例えば現役ゼミ生が取り組んでいる修論を発表して、OBの皆さんにコメントをもらう場となっており、修論のクオリティ・コントロールとして機能しています。今回のOB会では、私が再来週に控えたベンチャー学会発表用の研究を、叩いていただけることになりました。

我がゼミは30年近くの歴史があるので、OBには社長や部長クラスの方(すなわち経営のプロ)がたくさんいらっしゃいます。そんな方達の前で自分の研究発表をするというのはものすごーくプレッシャーです。多分、本番より辛いです。ですが貴重なお時間を割いていただくこの有難い機会を、活用すべく頑張って参りました。

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当日は大変するどいコメントが相次ぎ、満身創痍になりましたが、指導教授曰く「あれだけ多くのコメントが出るということは、皆が興味を持ったということだ」とのこと。確かに、発表後の懇親会でも面白かった、いい研究だ、と多くの方に言っていただけました。私はソーシャルな組織を研究対象として扱っていますが、あくまでもオーディエンスはこのOBのような経営の最前線にいらっしゃる方々なので、そんな方達に関心をもっていただけたということは、目指すところに近づけているということなのかなと少し自信を持てました。OBのみなさま、ありがとうございました。
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2007年10月23日

ゼミ合宿@軽井沢

ゼミの合宿で来た軽井沢は、紅葉がキレイでした。

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昨日勉強できっちりと結果を出すことができたからこそ、今日は楽しく遊べます。我がゼミのテーマは「よく遊び、よく学べ」なのです。正直、普通に勉強だけしているよりもきついけど(ゴルフに行くために徹夜で論文を書いたりするので)、この指導教授のポリシーのおかげで、研究者以前に人としてのバランスを保てている気がします。先生に感謝。


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2007年04月22日

Visiting Fuqua, day3

3日目は、"International Business Management"のクラスを見学しました。この日は、オフショア開発はもはやコスト削減が目的ではなく、優秀な人材の獲得が目的であるという話で、工学ドクター卒業者数とH1Bビザ発行数の推移を見ながらアメリカ企業はどうすべきかなどを考えました。クラスがクラスなので、生徒もとってもInternational。すごく懐かしい雰囲気で、このdiversityが居心地いいことこの上ない。水を得た魚のようになってしまい、オブザーバーだというのにゲストスピーカーに質問しかけました(挙手が多かったので泣く泣く自粛)。

その後はカフェテリアで仕事。多分Fuqua滞在中に私がもっとも多くの時間を過ごしたのは、このカフェテリアです。学校の雰囲気を味わえて、それはそれでとても楽しかったのだけれど、さすがに3日間もいたのにビジネススクール以外のDuke大学の施設を全く見ずに帰るのはもったいないだろうという現地の方々の進言に従い、教会とBookstoreを見学しました。この学校は本当にキレイ。自分のKBSの環境と比べると切ない・・・。いや、うちも学部はきれいなんだけど、ビジネススクールがね・・・。あの環境と、このFuquaの環境とで、どちらが世界を相手に勝負しようという気概のある人材が輩出されるかというと、当然ながら後者でしょうよ。環境って大切だなあああ。ちなみにこのビジネススクールは一学年400人ですが、手厚い就職サポート(卒業生の就職先はビジネススクールの評判を左右するから)にコストがかかるためそれ単体では赤字で、その分をエグゼクティブMBAで補っているそうです。KBSもビジネスモデルは同じなのにねえ?

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(左)Fuquaの象徴的なホール。 (中)Ph.D.学生スペース。 (右)Duke大学の教会。

さて、この日はブラジル人学生のFさんにインタビューをさせていただく。彼女はブラジルでNGOの立ち上げに関わった後に、よりスキルを高めようと米国に来てFuquaでMBAを取り、卒業後はNYのマッキンゼーに勤めるそうです。情熱に溢れた知的美人で、同級生の中でもかなり人気がありよく口説かれていたらしい。非常に納得、というか私も惚れた。彼女曰く、「NGOとマッキンゼーとで迷ったけれど、コンサルティングファームのほうがスキルが高まるだろうし、長期的に考えてより大きなインパクトを与える人になれると思ったから。給料もいいしね」だそうな。こういう人がいるのって素敵。自分にとってソーシャルなビジョンは大切だけど、自分自身がHappyに暮らすためにはお金も同じくらい大切、と言い切れる人ってかっこいい。彼女と、「Talented peopleを巻き込むには民間と同等のSalaryを用意しなくちゃだめだと思う。だからNon-profitという単語ではなくSocialという単語を使うようになったのはいいことだよね」という話をしました。とってもCharmingな女性で、こういう人がソーシャルセクターに増えたらイメージが変わるなあ、と思いました。情熱と知性が共存している人って、本当に素敵だよね。

さて私のFuqua滞在もこれにて終了。個人的にも、キャリア面でも、とっても意義深い訪問でした。ちょっと迷いというか自分の仮説に自信が持てなくなっていたんですが、今回色んな人と話したり授業に出たりしたことで、方向性が見えてきました。やっぱり人に会うというのは重要ですね。あと、海外にいると、自分のこだわりがちっぽけなものだったことにも気付かされます。全くの根拠レスですが、Durhamの土地から飛行機が飛び立つ瞬間、何となく「ここはきっとまた来るだろう」という感覚があったので、また何らかの形で訪れるのではないかな、という気がしています。

お世話になったみなさま、ありがとうございました。

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2007年04月21日

Visiting Fuqua, day2

Fuquaにも慣れてきた二日目は、MBAの "Corporate Social Impact Management" という授業に出席しました。Socialの分野ではかなり先進的なこのビジネススクールで、何が教えられているのか、また学生の反応はどんなものかを見るのが目的です。

その日の授業のテーマは "promoting volunteerism" 。従業員にボランティアディを課している保険会社からゲストスピーカーを招き、その後ボランティアへの参加意識のアンケートを見ながら、どうやって人々(特に企業人)にボランティアに参加してもらうかということをディスカッションしました。

えーと、結論からいうとものすっごく面白かったです。

意見の偏ったディスカッションはつまらないものですが、この手のDoing Good系の話だと批判がしづらいので偏りやすい。つまり「ボランティアはいいことだ」という評価があまりにも強力な前提となってしまっていると、「やらない・やりたくない」という反対意見が出しにくいし、「なぜいいのか・誰にとっていいのか」という突き詰めた議論ができないと思うんですね。そうすると、やりたくないと考えている人達を巻き込むための戦略を考えるところまで到達することができません。特に社会人経験のない学生のディスカッションだと、「社会にいいことだから」「楽しいから」という議論になり、それだけで世の中や会社が動くわけではないということが見逃されがちだし、一方でビジネススクールだとCSRは余裕のある企業の道楽だと言われてしまいがち。もうちょっとロジカルに「ソーシャルはなぜビジネス上もプラスなのか」を議論できないものかなあ、と常々考えていたのです。

ところがこの授業では、ゲストスピーカーにも”なぜボランティアディを選択的にせず強制的にやらせているのか?”という質問が飛んだり、参加意識アンケートの中でも"寄付をしないとギルティに感じるか?""ボランティアは自分の専門性向上に役立つか?"等の設問があったり、学生から"時間がないならお金だけ渡せばいいのでは?"という発言があったりと、バランスのよい議論が展開されました。もともと選択科目だから、この手の話に興味のある人だけが参加しているディスカッションなのに、ポジティブ面のみの議論ではなく、ロジカルに批判すべきところは批判するという姿勢がとても素晴らしい。

あー面白かった!!
久しぶりに現役MBA気分も味わいました。

posted by Kokubo at 04:23| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 院生日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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