3日目も福井ですが、今度は「経営幹部養成セミナー」です。昨日より年齢も高く、男性が多くを占めます。そんな方達に若造が何を教えられるのか、と思って昔はこういうシチュエーションってすごーく緊張したものですが、担当する研修の多くはこんな感じなので、今ではすっかり慣れました。むしろ年輩でキャリアも長い皆さんのコメントは鋭く、議論を深める批判的な視点も出るので、ディスカッションリードが楽しいです。今回もなかなか面白いディスカッションになりました。
このセミナーでは人材育成をテーマに、「東京ディズニーランド」と「株式会社いろどり」をやりました。「いろどり」のときに私が「このケースは、会社とは何かということを改めて考えさせてくれます」とコメントしたのを受けて、参加者のお一人が最後に「会社をどのようにお考えですか」という質問をして下さいました。なので、naiveだと思われるかな・・・と思いつつも、自分の考えをまとめるいい機会でもあったので、普段考えていることを述べさせていただきました。
要約すると、
「会社というのはCOMPANY、即ちCOM(共に)+PANY(パン)を食べる仲間というのが語源であり、利益が目的であると言う意味はもともと含まれていない。利益はパンを買うための手段かもしれないが、目的は一緒にパンを食べることであり、目的と手段を混同してはいけない。近代的経営とか合理主義とか株主至上主義などが重要だと言われるけど、IT業界や外資系企業、MBAなどを経験したからこそ、私は社員を大切にする日本的経営の良さがよく分かるし、今後もそれをきちんと評価して研究していきたい。」
ぬるいと言われるのかもしれませんが、こんな風にいつも思っています。
なお熱心に発言してくださった参加者のお一人(次期社長さん)が、「その言葉で、研修内容がよりよく分かりました」という趣旨のことを感想文に書いてくださり、嬉しかったです。
今回の研修も、本当に楽しく多くの学びをいただきました。研修は私が周りに与える以上のお土産を与えてくれ、私にとっても絶好の成長の機会になっています。
こんな素敵な機会を下さる福井の皆様、いつも本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。皆様にまたお会いできること、心から楽しみにしています!
posted by Kokubo at 23:47| ☁|
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教育と研究
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