2007年11月26日

紅葉の金沢へ

お仕事で金沢へ。

けっこうなハードスケジュールでしたが、打合せの合間をぬって訪れた兼六園は、紅葉が綺麗でした。

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庭園やら温泉やら海鮮やら器やら、大好きなものがたくさんある金沢。今度はゆっくりプライベートで来たいなあ。

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2007年11月21日

製薬会社さんの歴史

再び、某製薬会社さんの社員研修をやってきました。

前回の会場は都内のホテルでしたが、今回はその製薬会社さんの岐阜工場に併設された自社研修施設にて。研修の前に、敷地内にある製剤工場と「くすりの博物館」を見学させてもらいました。

この工場には敷地内に大きな池のある日本庭園があります。ここは景観のためだけでなく工業廃水のチェックにも使われていまして、工場で処理した排水を流し込んでいるこの池の鯉を定期的に解剖して、異常がなければ河川に流すというステップを踏んでいるのだそうです。なるほど〜。

P1010728.JPG 日本庭園

また薬草園や温室に囲まれたくすりの博物館では薬や会社の歴史が紹介されており、食堂では薬膳素材をふんだんに使った「薬膳弁当」が供されます。この博物館は社会見学コースとしても人気らしく、近隣から毎日見学者が訪れているそう。

P1010730.JPG 薬草園

P1010738.JPG 薬膳弁当

さて薬の歴史も楽しかったけれど、私にとって大ヒットだったのは会社の歴史!わたくし、会社のなりたちを聞くのが大好きなのです。社史コーナーをじっくりと堪能。その中で、創業者はもともと全く別のことをやっていたのですが、戦争中に衛生兵となったことがきっかけで薬との関係が始まり、「衛材」株式会社となり、今のエーザイに繋がっているということを知ってびっくり。人生って、何がきっかけになるか分からないもんだなあと思いました。

P1010732.JPG 社史コーナー

薬にしろ会社にしろ、起源を知るのは楽しいです。

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2007年11月13日

小倉訪問

お仕事で北九州は小倉にでかけました。福岡は初めてなので、テンション上がります。

海の真ん中にある北九州空港に到着し、仕事の時間まで少し余裕があったので関門海峡を見に門司港まで足を伸ばしました。門司港はレトロな雰囲気に街が作ってあり、散策が楽しいです。

その後、Iさんと会う。お仕事の可能性を探る打合せだったのですが、初めてお会いするIさんは大変感じがよく、是非ご一緒したいと思わせる方でした。初対面とは思えないほどIさんと意気投合し、その後一緒に美味しいお酒を飲みに行く(でも是非食べた方がいいと友人に言われていた、ラーメンを食べ忘れました・・・)。

すっかり小倉が気に入りましたので、Iさんとのお仕事が実現してまた来る機会があるといいなァと思っています。

P1010717.JPG レトロな門司港駅。
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2007年10月27日

日経新聞

恥ずかしいのでこっそり報告なんですが、日経新聞に名前が載りました。社会起業家について学術的な裏付けを知りたいとのことだったので、記者さんにお会いしていろいろ話したのが記事になりました。結果的に引用されたのは、たったの一言ですけれどもね。

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2007年10月25日

社員研修@某製薬会社

某製薬会社さんで一泊二日のリーダー研修をやってきました。今回の題材は、またもや「株式会社いろどり」です。ですが今回は通常のケースメソッド研修のようにケースをやって終わりというのではなく、いろどりのケースで学んだことを踏まえ、自分たちの業務にどうやって活かしていくのかということを、参加者のみなさんと丸一日かけて議論しました。なので、後半はケースリーダーと言うよりファシリテーターです。

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今回の対象は、これから中間管理職としてリーダーシップをとっていかなくてはならない立場の人達です。ケースメソッドでの研修なので、私が一方的に語るのではなく受講者に如何にしゃべらせるかがキモです。だから私はあまりしゃべらず、問いかけと相づちがメイン。

今回の受講者の皆さんはあんまりケースメソッドに慣れていらっしゃいませんでしたが、こういう参加型研修は新鮮だったようです。組織が大きいため、社内の人間とはいえ顔を合わせたことの無い人達とのディスカッション。ちゃんと発言がでるのか不安でしたが、最初こそ皆さん固くなっていたものの、途中からけっこうな本音トークになり、密度の濃い時間になりました。受講者の方が「何かに気付いた顔」「内省をしている顔」をしているのを何度か拝見したので、多少なりとも気付きを提供できたのではないかと思います。

ところで、私はよく話を引き出すのがうまいと言われますが、それはひとえに私が人の話を聞くのが好きだからだと思います。この人はどういう人なんだろう、何を考えているのだろう、という好奇心を常に持っているので、それが傾聴することに繋がり、話しやすい雰囲気に繋がっているのだと思っています。自分が話すより聞くほうが好きな人間が、こんな口で勝負する職業についていいものかと思っていましたが、それが却って強みになっているというのは面白いです。

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2007年10月18日

おしごと@福井(2日目)

3日目も福井ですが、今度は「経営幹部養成セミナー」です。昨日より年齢も高く、男性が多くを占めます。そんな方達に若造が何を教えられるのか、と思って昔はこういうシチュエーションってすごーく緊張したものですが、担当する研修の多くはこんな感じなので、今ではすっかり慣れました。むしろ年輩でキャリアも長い皆さんのコメントは鋭く、議論を深める批判的な視点も出るので、ディスカッションリードが楽しいです。今回もなかなか面白いディスカッションになりました。

このセミナーでは人材育成をテーマに、「東京ディズニーランド」と「株式会社いろどり」をやりました。「いろどり」のときに私が「このケースは、会社とは何かということを改めて考えさせてくれます」とコメントしたのを受けて、参加者のお一人が最後に「会社をどのようにお考えですか」という質問をして下さいました。なので、naiveだと思われるかな・・・と思いつつも、自分の考えをまとめるいい機会でもあったので、普段考えていることを述べさせていただきました。

要約すると、

「会社というのはCOMPANY、即ちCOM(共に)+PANY(パン)を食べる仲間というのが語源であり、利益が目的であると言う意味はもともと含まれていない。利益はパンを買うための手段かもしれないが、目的は一緒にパンを食べることであり、目的と手段を混同してはいけない。近代的経営とか合理主義とか株主至上主義などが重要だと言われるけど、IT業界や外資系企業、MBAなどを経験したからこそ、私は社員を大切にする日本的経営の良さがよく分かるし、今後もそれをきちんと評価して研究していきたい。」

ぬるいと言われるのかもしれませんが、こんな風にいつも思っています。

なお熱心に発言してくださった参加者のお一人(次期社長さん)が、「その言葉で、研修内容がよりよく分かりました」という趣旨のことを感想文に書いてくださり、嬉しかったです。

今回の研修も、本当に楽しく多くの学びをいただきました。研修は私が周りに与える以上のお土産を与えてくれ、私にとっても絶好の成長の機会になっています。

こんな素敵な機会を下さる福井の皆様、いつも本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。皆様にまたお会いできること、心から楽しみにしています!



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2007年10月17日

おしごと@福井(1日目)

2日目と3日目は福井です。以前からご縁のあるこの土地で、またもやケースメソッド研修の講師をさせていただきます。

今日はまず、流通小売の店長・オーナーさん向けセミナーです。今回の研修のために書き下ろした流通小売向けケース、「北村店長のスタッフ管理」「あるコンビニエンスストアの現金違算」を使いました。元コンビニチェーンのスーパーバイザーであるKBS同期に全面的に協力してもらって作ったこれらのケースは事実に基づいており、短くて読みやすくは作ってありますが、実は深いテーマも埋め込んであります。こういうぱっと見は何てことない事例から、ディスカッションを通して本質的な問題を暴いていくというのは、私が最も好むやり方なのです。

店長さんたちは普段自分の意見を人前で発表するという経験が少ないようで、最初は戸惑っているようでしたが、それでも徐々に慣れてきて発言してくださり、なかなか楽しいディスカッションになりました。人も数字も管理している小売店長さんって、すごーく大変な仕事だと常々思うのですが、彼らはそれがあまりに日常なのでその凄さをあまり認識していないように思います。なかなかできないことだと思うんだけどな・・・。せめて研修を通じて気付いていただけたらなあ、といつも考えています。また、私は小売現場での経験がほとんどないため、現場を仕切っている皆さんの話はとても勉強になりまして、今回もいろんな学びをいただきました。

その後、今回の研修のアレンジをやってくださっている株式会社大津屋KBSのケースにもさせていただきました)さんを見学にいきました。大津屋さんはずっと福井でコンビニ事業をやっていらっしゃるのですが、そこで蓄積したノウハウを活かし、小売業界で活躍する人材を育成する事業を始められたのです。現地を見せていただきながら、社長さんに事業のしくみをご説明いただきました。ここでは触れませんが、ずっとリアルなビジネスをやってきた方ならではの工夫がちりばめられており、流石の一言でした。うーん、勉強になるなあ。。。

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2007年10月11日

SFCにて講義

慶應大学SFCで授業してきましたー。

学部生の授業で、「社会的組織の経営(ヒューマンセキュリティ)」という授業。担当している先輩から、株式会社いろどりのケースで一コマやって欲しいと言われてやってきました。

この授業、なんと履修者が400人弱・・・・。当日も300人超が出席しており、階段状の大教室でディスカッション・リードをやってきました。この規模でディスカッションになるのか、発言してくれるのかすごーく不安でしたが、開けてみればけっこう発言も多いディスカッションができました。ただこの人数なので、一方的に伝えるだけの講義はともかく、インタラクティブな伝え方が出来たのかどうかは判断できませんでした。ちゃんと伝わったかなあ。

プラス、この人数でもあがらなくなっている自分の成長も感じました。実はもともと人前で喋るのは苦手で、すぐ緊張するタイプ。今でもプライベートではその傾向がありますが、仕事に関しては平気になってきたようです。よかったー。
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2007年10月10日

ベンチャーの方と会う

お仕事がらみで、某ベンチャーキャピタリストさんと、その方が投資しているIT企業のCOOさんとお会いしました。

すごく生々しい話&出来事がいっぱいで、めちゃめちゃ面白かった。やっぱり起業というのは、ある意味命を削ってやるのだということ、そして、そうまでしてもやりたくなる魅力があるということが実感できました。お金はご褒美としてはとても嬉しいけど、お金のためだけでもきっと続かない。また、自分で会社を動かしていくというのは大変だと分かっていても、もし新奇性のあるビジネスを思いついてビジネスパートナーに恵まれたりしたら、私もきっと、やりたいという衝動を止められないと思う。だってそっちのほうが数倍面白そうなんだもの。

また、私は常々ベンチャーや小組織のキャパシティはNo.2の力量で決まると考えていますが、今回お会いしたCOOさんを見て、その仮説を強めました。CEOは、誤解を恐れずに言えば客引きパンダでいいんですよ。人を惹きつけるのがその人の大きなタスクですから。で、そうやって集まった人をNo.2が組織として回していく。ここで組織の体力が問われます。ここの役割分担を、お互いが理解して、任せ合うことが重要なのだと思います。

それにしてもやりたい仕事を思い切りやってる人って格好いいなー、と改めて思った夜でした。
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2007年10月02日

セミナー講師やります。

あるご縁で、東京都の「社会的企業家育成セミナー」の講師をさせていただきます。新規開設だそうで、ご興味ある方はどうぞ。

(財)東京都中小企業振興公社
平成19年度社会的企業家育成事業
「社会的企業家育成セミナー」募集のご案内


11月11日(日)午後13:00〜16:30
「組織形態の種類と組織化のプロセス」
会社、企業組合、NPOなどの組織形態と組織選択、地域との連携とネットワークづくり

社会的事業のエキスパートというより、非営利組織論のプロフェッショナルだということで招かれていますので、そういう話を中心にする予定です。今年から開講ということで参加者の傾向が読めませんが、楽しんでいただけるようなものにすべく頑張ります。




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2007年06月27日

キャリア・デザイン再考

某短期大学にて、ゲスト・スピーカーをやってきました。先輩が講師をやっている「キャリア・デザイン」の授業の中で、一時例として私の経験を話すというものです。

私がキャリアを語るなんておこがましいんですけど、先輩が私を指名した主旨が「普通の人のキャリア」の事例として、みんながすごいわけではない、こんな適当な人でも何とかなってるんだよというのを伝えたいんだというものだったので、そういう話なら適任かもと引き受けました。今回の聴衆(生徒)は短大生。つまり数ヶ月前までは高校生で、大学に入ったと思ったらもう就職活動に突入してしまっている、18〜19歳の人。

ぶっちゃけ話をして欲しいという要望だったので、本当にぶっちゃけてきました。ライフイベントに沿って、そのとき何を考えてこの選択をしたか、影響を与えた出来事や他人の言葉を時系列に。キャリアについてはけっこう悩んできたという自覚があるのですが、それも包み隠さず。あまり一方的に話をするのが得意じゃないので1時間も持つかなあと心配してましたが、気がついたら時間が経っていました。私も話す仕事にそれなりに慣れてきたようです。

今回私が伝えたのは、私が人に言われて良かったこと。単なる受け売りです。でもあのときの私には必要だった言葉たち。それをその背景とともに話してみました。

授業の感想文を見せていただくと、皆さんそれぞれの部分で共感してくれたり参考になったりとか言ってくれていました。就職活動で悩んでたけどちょっと気楽になったとか書いている人もいて、ちょっとほっとしました。名門大学というわけでは全くないけど、素直な人が多くていいところだなあと感じました。

それにしても、20代のときは辛いことや悩みが多かったけど、歳をとるとともにどんどん楽になってきている。もともとすごく落ち込みやすい性質だけど、立ち直りも早くなった。肩の力が抜けるようになったし、ストレスとの付き合い方は昔に比べてずいぶん上手くなった。こんなことなら、歳を取るって悪くないなあと思います。



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2007年04月07日

ケース「株式会社大津屋」できました

慶應ビジネススクールの公式ケースとして、「株式会社大津屋」が完成しました。

株式会社大津屋は、福井県福井市でコンビニエンスストア(CVS)事業を展開しています。全国的に業界競争が激化する中で、わずか9店舗の同社は徹底して大手チェーンとは異なる方策をとり、強みを築き上げています。福井の地域性と同社の経緯やマネジメントを概観することで、地域密着型中小企業の戦略を考えることができます。人材管理に悩む社長さんにもオススメ。

ケースの購入はこちらから。
販売価格は525円です。

福井とはご縁があり、昨年は調査や仕事で何度も出かけました。美味しい食べ物とお酒の多い、大好きな土地の1つです。


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2007年03月20日

お仕事のちIKEA

お仕事で講演をしてきました。
某共同組合さんの交流集会で、私が調査した青森の事例紹介と分析結果を話しました。壇上で一方的に話すという大変苦手な類のお仕事でしたが、まあ満点とは言えないもののやれることはやりきったのでおっけーでしょう。

(実は私は人前で話すのがとても苦手なのです。へ?アンタ人前で話す仕事じゃん?とか思った人いるでしょうが、ケースメソッド研修のような interactive communication は平気で、要は one-way communication が好きでないんです。なのでケースメソッドに出会ってなければ、そもそも先生になろうとは考えなかったと思います。)

その仕事は千葉だったのですが、千葉に行く機会が滅多にない私はせっかくだからよりみちをしようと思い、葛西のペンギンと迷った挙げ句に南船橋のIKEAに行ってみることにする。ずっと行きたかったのに、人混みがスーパー苦手なのでまだ行ったことなかったのですよー。横浜にも店舗が出来たことだし、平日だし、今日なら大丈夫でしょ。

というわけで、駅のロッカーに荷物を預け、財布と携帯だけ持ってゴーゴーIKEA!!


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2007年01月03日

「実践!日本型ケースメソッド教育」(高木晴夫,竹内伸一)

私の所属しているビジネススクールはケースメソッドを標榜しています。

ケースメソッドほど「百聞は一見にしかず」なものはない気がします。私自身も入学前は、所詮は机上の空論だろうと思ってたんですが、いい意味で大きく裏切られましたよ。学部時代は毎回毎回授業で寝ていた私が、全然眠くならない授業、それがケースメソッドでした。ケースメソッドは実践力を養うための教育法だと言われ、特にある程度自分の中に考え方の型みたいなものが出来ている人(通常は社会人)には、非常に効果的な学習法だと思います。

仕事上の修羅場経験が成長に繋がる、というのは社会経験のある人には実感できると思うのですが、この修羅場経験を疑似体験するのがケースメソッドです。所詮は疑似体験なので適当な意思決定をしたところで痛くもかゆくもないですが、ここで如何にリアリティを持って熟考できるかがそのまま自分の学びの深さになります。そしてその学びは、ディスカッションで他者の意見を聞くことで更に深まります。自分の視野が如何に狭いものだったか、ものごとの一面しか見ていなかったのかを気付かされる、それがケースメソッドです。

例えば「ストレスマネジメント」という授業の中で、うつになった部下の処遇に悩むマネージャーのケースをやったときには、「これまでが甘やかされすぎだったんだ」「支援するのが当然だろう」「その人のために発生する負担を周りが被るのは管理者としては認められない」「そんなのにいちいち対処してたらきりがない」「そういう人を切り捨てていたら現場はあっという間に人不足になるんだよ」「向いてないなら解雇するほうが優しさだ、若いうちなら次も見つかりやすい」「法的にどうするんだ」「個人では何とかしたいと思うのに、職務上実際にクビを言いわたさなくてはならない人事部の気持ちを考えたことがあるか?」「こういう痛みの分かる人は会社の資産である、教育係として活用すべきだ」等々、各自のこれまでの経験に基づいためちゃくちゃリアルなディスカッションが交わされ、大変勉強になりました。授業中なのにみんな真剣に悩みはじめたあの授業は、記憶に残る名ケースの1つですねえ。そして一度こういうディスカッションをしているからこそ、今後自分が実際にその立場(部下にしろマネージャーにしろ)に立ったときにも焦らないんだと思います。

とまあ、私は基本的にケースメソッドはすごくイイ!と思っておりまして、だからこそ博士課程にまで進んでしまったわけなのです。で、このケースメソッドが何たるかを説明する本が日本語ではあまり無かったのですが、わがビジネススクールの先生と先輩がついに書いてくれました。ケースメソッドを企業内研修として取り入れている事例を紹介しつつ、ケースメソッドに関するあらゆる疑問に応えてくれます。ケースメソッドって何?何がそれで学べるの?と考えている全ての人にお勧めです。

しかし、もう一回言います。ケースメソッドは「百聞は一見にしかず」です。
一度ご自分でも機会を見つけて、実際に体験してみることも、同時に強くお勧め致します。


[タイトル] 実践!日本型ケースメソッド教育
[著者]高木晴夫,竹内伸一
[出版社] ダイヤモンド社

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2007年01月02日

「概論 ソーシャル・ベンチャー」(神座保彦)

ビジネススクールの先輩である神座さんの2冊目の本。本書では、元凄腕ベンチャー・キャピタリストの目から見たソーシャル・ベンチャーが、鮮やかなロジックで説明されています。ソーシャル・ベンチャーを含め非営利組織のジャンルの本は、どうしても事例集や精神論が多く、常々フラストレーションを溜めていた私にとってはまさに「こういう本が欲しかった」(というか書きたかった!)という内容です。この本は、事例集とは一線を画すために、敢えて固有名詞は伏せてあります。事例集は読み物としてはいいけど、それ以上の何かがないと次の展開へと繋がらないと思うのですよね。だからこの本に関しては、(決して身内びいきではなく)手放しで天晴れと言いたいです。

非営利組織でのボランティア経験と、営利企業での社会人経験を踏まえた上で思うのは、社会貢献と利益追求は決して排他関係ではなく、むしろ補完関係であるということです。この社会貢献は社会性追求と言い換えてもいいでしょう。でも、非営利の世界ではカリスマリーダー論や精神論ばかりで、営利の世界にいる人間が理解できる言葉での説明がなされていないため、営利のロジックで生きている人間からは非営利組織は遠いもののように見えてしまう。特に組織内の結束が強ければ強いほど、組織外の人間は取っつきにくく思えますよね(今ではこの現象もソーシャル・キャピタル論で説明できますが)。営利のロジックで非営利組織を説明できるようにならなければ両者のブリッジングは出来ないと思ったからこそ、私はビジネススクールで非営利組織を研究しているわけですが。ドイツ語しか分からない人に、中国語で説明してもだめではないかと。

ちなみにこの本は、一貫して「営利から見た非営利」という視点で書かれているので、この本の内容を理解できない、もしくは反発する方というのは、(自覚が無くとも)非営利色がかなり強いのだろうと思います。当然ながら、どちらかがより優れているという議論ではありません。でも自分の立ち位置を意識し、違いは違いと認めた上で他者を受け入れるようにしなければ、この分野の研究は進まないのではないのだろうかということを危惧しているのです。目的は自己肯定ではなく、ソーシャル・ベンチャーの発展なのだと思うので。


[タイトル] 概論 ソーシャル・ベンチャー
[著者] 神座 保彦
[種類] 単行本
[発売日] 2006-12-09
[出版社] ファーストプレス

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2006年12月20日

ケース「株式会社いろどり」できました。

ようやく、ケース「株式会社いろどり」がKBS公式登録ケースになりました。
KBS初のソーシャル・ベンチャーのケース。

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現在はKBSの窓口販売のみですが、来月下旬からはKBSのホームページからも注文できるようになります。740円だそうです。

ちなみにKBSのケースは原稿買い取りシステムなので、販売部数が伸びたからといって、私の収入が増えるわけではありません。


【1月22日追記】
ケース「株式会社いろどり」が販売開始になりました。
ホームページ上から購入可能です。税込み777円です。
http://www.bookpark.ne.jp/cm/kbsp/select.asp?flag=4&keyword=2007/01/05

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2006年07月31日

ボランタリー組織の経営管理(田尾雅夫)

ボランタリー組織の経営管理
田尾雅夫 有斐閣 1999


ボランタリー組織の経営管理



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2006年07月28日

競争的共創論(小川進)

「競争的共創論―革新参加社会の到来」
小川進, 白桃書房 2006年

競争的共創論―革新参加社会の到来


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現代企業の組織デザイン( ジョン・ロバーツ,2004)

「現代企業の組織デザイン 戦略経営の経済学」
ジョン・ロバーツ,谷口和弘(訳) NTT出版

現代企業の組織デザイン 戦略経営の経済学




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2006年07月26日

非営利組織の経営(小島廣光)

「非営利組織の経営 −日本のボランティア−」
小島廣光 北海道大学図書刊行会

isbn4-8329-5921-2.jpg




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