2011年07月27日

メンバーの自主性を損なわない介入について

最近、ゼミ生が先輩としての行動を取るようになってきています。

先輩の自覚をもった行動、すなわち後輩の成長に責任を負った立場として自分を認識することは両者にとっていい成長のきっかけになるので、いいねいいね〜、と思いながら眺めていますが、どうも後輩の自主性を損なわないように介入するのが難しいらしい。どこまで手を出していいのか分からない、と言う声を複数人から聞いたので、参考までにレクチャーをしておこうかな〜と。

リーダーシップの理論の1つに、パス・ゴール理論というのがあります。

“パス・ゴールという用語は、優秀なリーダーは道筋(PassではなくPath)を明確に示して従業員の業務目標(Goal)達成を助け、障害物や落とし穴を少なくすることによりその道筋を歩きやすくし、結果として組織の全体的な目標にかなうという確信に由来する。この理論を開発したハウスは、「支持型」「支援型」「参加型」「達成志向型」の4つのリーダーシップ特性を規定した。この理論ではリーダー行動とその結果との関係性を結びつける2種類の状況変数・条件適合変数(環境的条件即応要因と部下の条件即応要因)を提案している。“(ロビンス「組織行動のマネジメント」10章より)

昨年の組織行動論で使った教科書なので、詳細は該当箇所を是非読んでください。

この理論を使ってリーダーの統制行動を整理すると、
 1)リーダーの役割は、メンバーの目標達成を助けること。
 2)リーダーの仕事は、メンバーが目的達成に必要な方向性や支援を与えること
 3)リーダーがメンバーや環境に欠けるものを補完する場合は好業績に繋がる
となります。

そしてこれを実際の下級生指導の現場にあてはめてみると、以下の通り。
 1)上級生の役割は、下級生が目標を達成するために支援すること
 2)上級生は、下級生が目標を達成するために目指すべき方向を示し、達成するため
  に必要な知識やツール等を十分に持っているかを確認する
 3)もし知識やツール等を持っていないければ、何が足りないのかを見極めて補完する
  ・そもそも何をすべきか分からない →目標を再提示する、具体的にイメージ出来るまで説明する
  ・目標を達成するための具体的な方法が分からない →具体例を提示する
  ・方法は分かっていてもチームでそれを共有していない →共有するための手助けをする
  ・共有していてもそれが自分たちで出来るか分からない →支援しつつやらせてみる
  ・ダメだしされたやり方の何が問題なのかが分からない →理由を説明しながらダメ出しをする

要はメンバーに何が足りないのかを見極めて、それがメンバーが自分で補えなさそうであればリーダーとして介入して、補ってあげる。自分たちで補えそうなら見守る。という単純なお仕事なんですが、これはチームが直面しているタスクの特性と、メンバーたちの性質にも大きく依存しまして、チームによっては最初から後方支援で大丈夫なところも、初動のところで多くの介入が必要なところもあります。但し、いずれにせよ必要なのは丁寧な観察です。観察なき介入は、たいていの場合逆効果になります。

なお経験値が足りないうちは、積極的に介入しても大丈夫です。例えば経験が少なくてやり方が分からないなら、他のグループのやり方を伝える等で、経験を補ってあげます。自分たちが出来るという自信がないなら、言葉をかけることで自信を補ってあげます。で、そのうちメンバーが経験と知識を蓄積し、メンバー間のコミュニケーションもスムーズになって自信をつけてきたら、リーダーは経験や自信を補うことは辞めて、後方支援にシフトします。つまり、リーダーはメンバーの成長に応じて、統制行動を変化させる必要があるということでもあります。

自主性を尊重するというのは、手を出さないということではなく、「相手のペースに合わせて」必要な手出しをするということだと私は思います。


【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ [単行本] / スティーブン P.ロビンス (著); 木 晴夫 (翻訳); ダイヤモンド社 (刊)
【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ [単行本] / スティーブン P.ロビンス (...


posted by Kokubo at 18:37| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

チャレンジする場としての大学

昨年、静岡県立大学に着任し、ゼミ生を持つようになってから、ゼミの教育方針として、プロジェクトを担当してもらっています。基本は全員がそれぞれ自分でテーマを見つけて「リーダーとして」プロジェクトを1つ回すとともに、一方自分がリーダーでないプロジェクトはチームメンバーとしてサポートします。

このプロジェクト担当システム、学生が持っていた問題意識を後押しする形でなんとなく始まったのですが、やってみるととても学びが多いです。やっていく中でどういう教育効果があるのかもかなり見えてきたので、いちど整理するためにも書きとめておこうと思いました。

学生のチャレンジその@大学カイゼンプロジェクト
ここにも少し書きましたが、「身の回りの改善ポイントを自ら見つけて改善する」プロジェクトで、学生たちに自分の働きかけで周りが変わっていくことの楽しさを知って欲しいなと思ったことが直接のきっかけです。かなーり紆余曲折はありますが、学生意識調査、大学への提案活動、学外有識者とのコラボレーションなどを経験する中で、問題発見・解決能力だけでなくコミュニケーション能力が磨かれているなあと感じます。

興味深いことに、他所の大学でこのプロジェクトを紹介すると、すごく学生が反応してくれます。反応する理由を詳しく聞いてみると、意外にも学生は自分の大学を良くすることに潜在的な興味があるのですね。大学のルールは誰かが勝手に決めて押しつけてくるものだと思っている限りでは文句しか言わないのでしょうけれど、自分たちで改善余地があるということを認識することで、どんどん自分の大学を良くしてくれるんじゃないかと思います。

IMG_0759.JPG


学生のチャレンジそのAオープンゼミ
ゼミ生が企画したテーマで講師を招き、学生と学外の社会人が一緒に学ぶセミナー「オープンゼミ」を定期開催しています。これもここに少し書きましたが、最終的には40人くらいを学生3人で回せるようになっていました。今は2期生が入って体制を整え直しているため少しお休み中なのですが、このイベントはかなり学生の成長に繋がります。その理由を考えてみたところ、やるべきことがかなりパターン化しているので、リーダーとしてPDCAサイクルを回すための程よいトレーニングになるんですね。また、顧客の反応が分かりやすく、成果が目に見えやすいというのも効果があると思います。

IMG_0849.JPG


学生のチャレンジそのB新入生交流ツアー
当学部では、数年前から新入生のための交流合宿を実施しています。これまでは教員がほぼ全てのアレンジを担当していたのですが、より新入生に年齢の近い上級生がしたらいいんじゃないかと、今年はツアー内で実施するアクティビティ含め、3年生に企画・運営をやってもらいました。約1カ月前から何度もミーティングを繰り返し、迎えたツアーは「新入生の不安を解消する」という目的を十分に達成するものだったと感じていますが、同時にこのツアーを通じて、上級生たちが大きく成長しました。

IMG_1255.JPG

その理由を考えるに、上級生たちが後輩のために一生懸命企画を練っていく中で「先輩の自覚」が強くなったこと、またチームビルディングのアクティビティを通して新入生によるチームの発達段階を目の前で観察したことで、グループがチームになることの効果や、リーダーの楽しさを実感したことだと思います。つまり、終わってみれば下級生への価値だけでなく、上級生にとってのリーダーシップ・トレーニングとしてもまたとない機会だったのです。これは私にとっても大きな発見で、こういう機会は活用しなければなと思いました。社会においては、リーダーシップを発揮出来る人がとても価値を持ちますが、リーダーシップもいきなりやれといわれて出来るものではないので、練習の場があったほうがいいんじゃないか、それが大学だったらいいんじゃないかと思っています。

このツアーに関してはリーダーのS矢くんがゼミブログに感想を書いていますので、そちらもどうぞ。

IMG_1284.JPG


学生のチャレンジそのC学内SNSアプリの開発
ゼミ生のS木くんが中心となって、情報技術系の学生と一緒に、facebookを活用したアプリを開発しています。学部活性化というか、学部内の経営系を学ぶ学生と情報技術系を学ぶ学生との融合を目指しました。まあ、想定内のいろんなあんなこんながあるようですが、このプロジェクトを経てS木くんはびっくりするくらいリーダーとして成長しました。自分がその組織で出せる価値は何か?どうやったら周りが動いてくれるか?というところを徹底的に追及した結果だと思います。適度なプレッシャーは人を成長させますね。S木くんは「適度」じゃない!と言うかもしれませんが(笑)、外部クライアントがいないだけでもずいぶん違うと思います。ちなみにS木くんは、このプロジェクトでの経験で卒論を書くようです。


学生のチャレンジそのDフューチャーセンター
先日設立宣言したものの、中身の作り込みはまだまだこれからの大学内フューチャーセンター。学生たちと一緒に、世の中に未だ存在しないものを、自分たちで考えて創りだそうと頑張っています。先日はゼロックスさんのフューチャーセンターと、某社を見学し、クリエイティブ会議のやり方を聞いてきました。学生たちにも色んな感想や学びがあったようですが、私個人としては改めて多様性の重要さ、同じ発想をしない人の集まりだからこそ組織として価値を生み出せるのだということを感じまして、色んな人が気軽に訪れてくれる研究室でありたいなーと思いました。あと利益を目的としない組織のゴールの設定の仕方なども学ばせていただきました。これは私含め、現在進行形のチャレンジです。



他にも8月のオープン・キャンパス等いろいろと仕込んでいるものがあるのですが、これらの根底にある私個人の問題意識は、学部教育に携わる前に、企業の人材育成の現場で「今の若い子はチャレンジをしない」という声を頻繁に耳にしたことです。リスクを取らない、指示したことしかしない、すぐ凹むので叱ることができない、等の話をたくさん聞きましたが、なぜ若い子はチャレンジをしないのか、どんな構造的な要因があるのか、各所にヒアリングしたところ、彼ら彼女らは、“チャレンジのポジティブなイメージが無い”からチャレンジをしないのだということが分かってきました。小さな頃から親が先回りして危なそうな場所には近寄らせてもらえなかったり、そもそも周りの大人が人生においてチャレンジしていなかったり、等の理由から、チャレンジした結果、失敗して怒られたり笑われたりというマイナスのイメージは出来るんですが、結果的に予想以上の成果が出たときの快感や喜びみたいなプラスのものはイメージ出来ないんだそうです。

それが分かった時、そりゃあチャレンジする気にならなくなるなあ、と思いました。そして、であれば、チャレンジと成功体験を味わう機会を提供すればいいのね、と思い、大学をそういう場として位置づけたいと考えました。大学ほど、チャレンジしやすい環境が整っているところはないと思います。失敗が許されるし、学生ということで大目に見てもらえることも多いし、背負っているものも少ない。一度社会に出たことのある身としては、大変羨ましい状況です。そもそも、人は年をとればとるほど変化に弱くなるし、意識していなけれは視野もどんどん狭くなる。だから、若いときにチャレンジしようとしない人が、歳をとってからするのは結構難しい。(結果として成功体験を得られるに越したことはないけど)例え成功しなくても「チャレンジをした」という経験はその後の人生の財産となるから、学生のうちにたくさんチャレンジをしてほしいし、そのための環境を提供したいと思うのです。


いい仲間がいると、チャレンジは楽しいよね!!

IMG_1259.JPG



posted by Kokubo at 13:11| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月12日

静岡県立大学での日々

すっかりブログはご無沙汰しちゃってますが、たまには近況などを。

この4月に静岡県立大学に赴任しまして、初めての学部教育に試行錯誤の日々です。
教員や研究者としてはひよっこもいいところなのですが、静岡気質なんでしょうか、同僚の先生方や職員、学生には大変恵まれておりまして、未熟ながらも貴重な経験をさせていただいてます。

特に学生が素晴らしいんですよ。
赴任するまでは社会人教育ばかりやっていて、社会経験のない学部生と触れることがほとんど無かったこともあり、「今の若者」に対する世間のネガティブな情報を鵜呑みにしてたんですが、いやー、いい意味で大きく裏切られました。彼ら彼女らを見ていると、日本の将来に希望を持つことが出来ます。(赴任前にもこれくらい元気な学生に会ってはいましたが、マイノリティだと思っていたんですよね。全然違った。)

そんな学生たちの活動を少しご紹介します。

まず、ゼミ生S木くんが手掛けている、経営情報学部ゼミ活性化プロジェクト
「Party Lab.」
IMG_0100.JPG IMG_0123.JPG

私たち国保ゼミ生は、経営情報学部生がよりアクティブに研究に励んでほしいという思いから、7月7日に経営情報学部ゼミ活性化プロジェクト「Party lab.」を企画しました。プロジェクトの目的は、ゼミ内での議論を活発化させるために親睦を深めることと、それぞれの目標を伝え合い、共有することでした。プロジェクトの準備にあたって、経営情報学部のほぼすべての先生方の研究室に直接伺いし、ご意見をいただいたり、支援金をいただいたりしました。また、何人かの学生からヒアリングし、ニーズや現状の把握にも努めました。プロジェクトを企画する過程では、ただ闇雲に方法を議論するのではなく、今まで勉強してきたものを活かして経営学の理論に沿って考えました。プロジェクトのミッションは何か、顧客は誰か、顧客の価値は何か、私たちの成果は何かなど、常に自分自身に問いかけ、よりよい価値を提供できるように工夫を凝らしました。準備の途中、プロジェクトの方向性や提供できる価値の捉え方などで、難航した時もありましたが、国保先生の後押しのおかげで予定通りの実施ができました。(静県大広報誌より抜粋)

この活動の素晴らしいところは、ゼミ生のS木君が自分で問題を発見(自学部の活性度が低い、学生同士の情報共有が出来ていない)し、その対策を自分で考え、そして自分たちだけで実行に移したところです。このプロジェクトを実施するにあたって、S木君をリーダーとするゼミ生は、他ゼミの学生や当学部の全教員にアポを取ってニーズのヒアリングをしていました。その過程で、「活性化」と一言でいっても色々な価値観があることを学び、各教員がどのような想いでゼミを運営しているかを知り、支援金(教員からのカンパ)をもらうことの意味を考えたりしたようです。(ちなみに私は着任早々で先生方の顔と名前がまだ一致しない時期だったのですが、彼らからヒアリングの様子を聞いたことで、各先生のいいところを知ることが出来たのが収穫でした。)

次は「大学カイゼンプロジェクト」
もともとは、学生たちが「学生室が〜してくれない」だの「学食がまずい」だの「大学の規則が〜」だの大学に対する不平不満をもらしていたのを聞き、「文句言うなら、自分で行動してからにしなさい」と私が言い放ったのがきっかけでした。私は行動していない人の愚痴を聞くのがかなり嫌いなんですけど、それだけでなく、学生たちに自分の働きかけで周りが変わっていくことの楽しさを知って欲しいなと思いました。今振り返ると、学生たちにとっては「自分たちで環境に働きかけてもいいんだ」という気付きは大きかったのだと思います。最初は恐る恐るでしたが、幸い当学は職員も教員もすごーく学生に協力的でして、学生たちが自分で設定したカイゼンのテーマを追いかけることをとても温かく支援して下さり、今では自信を持ってガンガン進めています。

そんな中でW辺さんは「逆走問題解決プロジェクト」を、I川くんは「学食の満足度向上プロジェクト」を、S木くんは「学内携帯電波カイゼンプロジェクト」を手掛けています。

「逆走問題解決プロジェクト」は、大学内にある一方通行の道路を原付で逆走する学生が居るという問題にを扱うプロジェクトです。学生に対する意識調査(アンケート)を実施したうえで、W辺さんがとりうる対策を提案にまとめ、学生部や教職員との意見交換の場を10月に実施しました。そしてW辺さんの提案をたたき台に、「学生の問題認識が薄い一方で、学生部による周知活動の効果は見られるため、さらに徹底した告知活動が有効ではないか」などの意見交換が活発に行われました。
IMG_0759.JPG IMG_0762.JPG

W辺さんは最初はちょっと頼りなかったんですけど、このプロジェクトを通じて眼に見えて成長していきましたね〜。人の成長を見るのはとても楽しいです。また、このいち学生の発案で始まった意見交換の場に、教員や事務職員の方が総勢20人ほど来て下さったことに、私はとても感動しました。学生のことをしっかり考えている、いい大学だなあと思います。そんなところで働けて幸せ。

I川くんの「学食の満足度向上プロジェクト」は、学生や教員が英気を養う場である学食をよりよい場にすることで、よりよい研究教育活動に繋げていきたいという目的のプロジェクトです。学食に関するアンケート結果の分析、利用者の動線の分析などをやっています。たまたま大学が大学記念行事予算を募集していたので、カイゼンの予算を得るために提案書を申請しているところ。また、うちの学生だけでは専門知識がないことで限界を感じていたのですが、たまたまtwitterで知り合った静岡出身・名古屋在住の若い建築家集団 studio nagoya さんが協力を申し出てくれて(!)、現在コラボレーションしながら提案をまとめているところです。
IMG_0850.JPG ←打ち合わせw/Pizza。

studio nagoyaさんの素晴らしいところは、I川くんたちの目的を理解した上で、敢えて彼の希望とは違う、でもさらに目的達成度が高い提案を低コストで出してくるところ。言われて気付くのだけど、こちらとしては何か新しいものを作ることが目的なのではなく、現場で働く人や顧客をよりhappyにすることが目的なので、目的が達成できるならアプローチに拘る必要はないんですよ。そういうところまで、ちゃんとヒアリングして提案してくれるのはほんと有難いし、今年大学を卒業したばかりの人とは思えないプロ意識だなあと思っています。

S木くんは「学内携帯電波カイゼンプロジェクト」を。当大学は茶畑を開墾した丘の斜面に建っているため、携帯電話の電波状況が最悪でした。かろうじてドコモは入るけど、ソフトバンクとauは校舎内で使えなかったんですよ・・・。圏外ってすごーく不便です。これも最初はぶつぶつ文句を言っていただけだったのだけど、周りの大人や大学職員の方の力を借りてわいわい頑張った結果、この秋からソフトバンクの基地局が設置され、auも来春を目処に改善されるそうです。圏内が当たり前の人には分かんないかもですが、これはかなりの感動の瞬間です。

なお、ゼミ生がこれらのプロジェクトを進めて行く際には、要所要所でその道のプロを呼んでお話を伺う必要に迫られました。そして、せっかく人を呼ぶのにうちのゼミ生だけに聞かせるのは勿体ないよね〜、もっと広く他ゼミや地域の人も一緒に話を聞いちゃっていいんじゃない?減るもんじゃないし!くらいのノリで、ゼミ生が企画と運営を担い、公開でゼミをやる「オープンゼミ」というイベントを企画、実施しています(学生が仕切るので、私は後ろで見てるだけなんですが)。これまで4回を実施してきましたが、だんだんゼミ生が企画に熟練してきて、先日の第4回は大学内外から約50人がお越しいただけました。地域の人の中には、うちのゼミ生に会うことが楽しいと言って下さる方も少なくありません。
IMG_0768.JPG IMG_0791.JPG
IMG_0822.JPG IMG_0817.JPG

ちなみに、これまでの企画。
第1回 「やりたい仕事を自分で創る!!」
    〜病児保育NPOを立ち上げたマーケッター岡本氏に学ぶ経営とキャリア〜
第2回 「問題の本質はココにある!!」
    〜カイゼンのプロフェッショナルに学ぶ着眼点と問題の整理方法〜
第3回 「ヒトが集まる“面白い”場所をつくるには?」
    〜“交流する飲食店”パクチーハウス東京の店長に学ぶ店づくり〜
第4回 「誰でも街は変えられる!!」
     〜NPO事務局長に学ぶ絶対成功するプロジェクトの作り方〜

詳細は国保ゼミブログ(学生が管理)にも載っておりますので、そちらもよろしければどうぞ〜。

しかし、学生、教員、職員、地域の人が一緒になって何かを学ぶ場というのは、とても刺激的。そして(私も人に言われるまで気付かなかったんですけど)そんな機会は他にあんまり無いようで、新聞記者さんが取材に来てくれたりしました。
IMG_0842.JPG


そんな感じで、うちのゼミ生はなかなか忙しくも楽しくやっているようです。
私としては、ゼミ生がどんどん成長してきて色々勝手に動いてくれてるので、自分の仕事がどんどん楽になっているのが有難いです(笑)。




posted by Kokubo at 15:58| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月07日

静岡県立大学に着任しました

いつもお世話になります。

このたび、長年所属した慶應ビジネススクールを離れ、静岡県立大学・経営情報学部助教となりました。学部生と修士課程学生を対象に、経営学を教えます。
IMG_0075.JPG

これまでは社会人学生相手のお仕事ばかりだったので、実は学部生さん相手というのは初めて。日本の将来を担う若者の教育ということで、これまで以上の責任に身の引き締まる思いをしています。でも同時にとっても楽しみ。若い彼ら彼女らの可能性を広げるお手伝いが、少しでも出来たら幸せだなあと思いますし、私自身もたくさん成長の機会をもらえることでしょう。

この着任に伴い、生活の拠点を静岡市内に移しました。ただ相方が東京勤務なので、基本的に週末は東京の家で過ごしています。4月5月は桜エビの季節なので、オットが静岡に遊びに来ることも多いかとは思いますが(笑)。

一方、KBSの学生さんとこういう活動も始めました。
Management Impact
自分の判断軸や経営哲学を形成するために、ビジネスリーダーとしてImpactをManagementする方法を考える場として、経営者やビジネスリーダーとのディスカッションセミナーを開催します。詳細や開催内容はリンク先に載せていますので、ご興味あるかたは是非いらしてください。これは個人的にはずっとやりたいなあと温めていた企画なのですが、今回同志を見つけたので実施に至りました。

ご報告が遅れまして申し訳ありませんでしたが、そんな感じのばたばた&わくわくで始まった新年度です。

皆さま、どうぞ今後ともご指導下さいませ!

国保祥子


posted by Kokubo at 22:58| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

KBSでマザーハウス山崎副社長の講演会やりました

過去日日記になっちゃうのですが、3月8日に慶應ビジネススクールに、株式会社マザーハウス山崎大祐副社長をお招きし、「経済性と社会性を両立するマネジメント」というテーマでご講演いただきました。

DSC_7504.jpg 爽やかイケメン経営者ですよー

今回はKBSだけでなく、同じ建物内にあるシステムデザイン・マネジメント研究科(SDM)などにもお声掛けしてもらったのですが、開けてみるとSDMのほうが関心が高いくらいでしたね。

さて、今回の講演会の目的は、「経済性と社会性を両立させる経営とはどんなものか?」を知ることでした。マザーハウスさんは自分たちを「ソーシャルビジネスだ」とは位置付けていないけれど、その社会性は誰もが認めるところ。しかも高品質のバッグという経済性も達成している。これは、本来ならば全ての企業のあるべき姿なのではないのかとずっと感じていまして、それを具体的にどうやってやっているのか、自分も知りたいしKBSの人にも知ってもらいたい。そう思って企画しました。もうひとつ、個人的にはソーシャルビジネスを扱った記事や事例紹介は賞賛色が強すぎたり、ミッションにフォーカスがあたりすぎていて、経営主体としての本質を知るまでに至らないことを残念に思っていたので、山崎さんのご理解のもと、社会性があることは前提としてそれをどう事業性に結びつけているのか?というところを中心に話していただきました。

DSC_7512.jpg DSC_7526.jpg

私の力不足ゆえ、参加者の意思決定トレーニングとまでは残念ながら到達できなかったけれど、一見とてもビジョナリーでありつつも社会性とストーリー性がバイアスとならないよう客観的数値指標などを持って経営をしていたり、若くて意識の高いスタッフがたくさんいたり、「定年退職されると困る」ような高齢スタッフを抱えていたり、等々の話を聞くことは、大変勉強になりました。

DSC_7555.jpg DSC_7549.jpg

後日参加者の感想を伺ったのですが、ソーシャルビジネスに対して興味はなくても、普通にビジネスを営んでいる人にとって学べるところが多かったようだと感じています。私個人としても、イノベーションにつながるヒントがたくさんあるなあと感じながらお話を伺っていました。なんというか、ビジネスの本質をきちんとやっているという印象を受けます。そして、ソーシャルビジネスに限らず、経営者というのは人を幸せにするお仕事だと私は考えているのですが、マザーハウスさんを見ているとそれを実感しますね。

KBSの公式ホームページにもレポートが載ってます♪
今回、KBSの契約カメラマンが写真を撮って下さったのでキレイ!!

山崎さん、本当にありがとうございました。



posted by Kokubo at 12:15| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

ソーシャルビジネス・経営スキルアップスクール終了しました

ソーシャルビジネス・経営スキルアップスクール、終了しました。

PB130048.JPG PB130046.JPG

反省点や細かい失敗はたくさんあったのですが、企画から実施までを独りでやっているいつものマネジメント研究会と異なり、今回はプロジェクトとして関わっていますので、トライアル後のフィードバックが量・質ともにものすごく濃い。トライアルで得られた情報をもとに検討を重ね、構造的なコンテンツを作り上げることが出来ましたし、ティーチング面でもたくさんの改善につなげることが出来ました。チームで研修を作り上げるというのは、すごい効果です。そして、本番前にこういったトライアルの場を作ることで、いかに教育品質が向上するかも改めて実感。

4年越しの文科省事業、そして今回の経産省事業をずっと一緒にやっている先輩はいつも「教育品質は教員や教材ではなく、構造で保持するのが一番簡単。だから研修はきちんと構造化をしなければならない」と言っています。というわけで、ただいませっせと構造を作りこんでいるところです。教育は良くも悪くも人の人生に影響を与える可能性があるので、品質に妥協してはいけないですもんね。

4月以降に第2回トライアルを開催いたしますので、興味のある方はご協力いただけますと嬉しいです。

posted by Kokubo at 14:18| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月16日

ソーシャルビジネス・経営スキルアップスクールのご案内

(2/17 15:15修正)

本日は、いつものマネジメント研究会とは別に現在私がKBSで担当しております、さらに本格的なビジネス研修のご案内となります。

現在慶應ビジネススクール(KBS)は、株式会社ソシオ・エンジン・アソシエイツ特定非営利活動法人Social Innovation Japan株式会社ベネッセコーポレーションとともに、経産省委託事業として、「ソーシャルビジネス人材育成プログラム開発プロジェクト」を手掛けております。

そしてその中で、ソーシャル・ビジネスの起業あるいは発展を考えている方向けに、KBSが培ったケースメソッドによるビジネス教育のノウハウを活かした経営スクール「経営スキルアップスクール(アドバンスドコース)」を開発しております。全体で4コマのカリキュラムなのですが、このたびそのうちの1コマをトライアルセッションとしてオープン開催することとなりました。

本スクールでは、社会的課題へのアプローチの巧拙よりも、ソーシャル・ビジネスを「いかにビジネスとして成り立たせるか」にフォーカスを置いています。そのため「ソーシャル色が強い事業プラン」という特徴以外は、基本的には経営や起業における普遍的な事象を扱います。

社会的課題を解決するためのビジネスを考え付いた起業家が事業を形にしてゆくプロセスの中で、目的を達成しつつも収益があがり、持続性のある事業プランを作るためには、どのようなことに配慮しなければならないかを考えます。(個人的には、構造的・心理的に向かない事業もあるので、全ての社会的事業は事業収入で運営すべき!という思想を持っているわけではないのですが、事業にしたいと思ったらどうしたらいいのか、という示唆を提示できればと考えています。)

このスクールは講師が成功メソッドを教えるというスタイルではなく、ある起業家のケースを題材に、事業を形にしてゆくプロセスにおいてどういうことが起こるかを疑似体験し、目的を達成しつつも収益のあがる事業にするためにはどう判断するべきなのかを皆で考えます。

今回は通常のディスカッション授業の後に、その授業をデザインした講師(私)およびKBSのケースメソッド教授法の講師によるケースメソッド勉強会がありますので、将来ケースメソッド勉強会を自分で企画・運営してみたい方にとっても、参考になる内容になっております。(これはけっこうオトクです)

<詳細>
日時:
  2010年2月23日(火)9:30〜13:00 
場所:
 慶應ビジネススクール協生館4階 階段教室4(東急東横線日吉徒歩1分)
ケース:
 「茂木氏のスクール事業(仮題)」
テーマ:
 ソーシャル・ビジネスの事業化とその維持
想定する参加者:
・新規事業としてソーシャルビジネスを考えている方
・起業・事業化のためにスキルアップしたい方
・自分が上記の立場であるという仮定で参加いただけるKBS生

毎度のことではありますが、予習をしていただくことが参加の条件となります。今回は開発中のケースにつき、教材費・参加費は無料です。

ご参加希望の方は、2月19日(金)17:00までに、 akiko_kokubo☆yahoo.co.jp (☆→@)宛てで、件名「経営スキルアップスクール参加希望」でご連絡下さい。その際に、お名前、ご所属、メールアドレス、電話番号、参加の動機をお知らせ下さいませ。折り返し、ケースをお送りさせていただきます。

なお今回の定員は20名です。参加多数の場合は、誠に勝手ながら抽選とさせていただきます。

お勤めの方には厳しい日時設定で、本当にごめんなさい。また、今回は都合につき参加が出来ないけれど、次回以降の案内をご希望される方は、件名「経営スキルアップスクール案内希望」でご連絡いただければお送りさせていただきます。

皆さまのご参加をお待ちしております。

雰囲気はこんな感じ↓。
P1050189.JPG

posted by Kokubo at 17:01| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

地域起業家養成研修・終了

KBS初の起業家向け遠隔教育「地域起業家養成研修」の、最後の授業が終わりました。最後は、日吉のKBSでのスクーリングでした。第4クール生の修了式後の受講生各自の一言コメントは、ジーンとしてもらい泣きしそうでした。全国の仲間の存在が、今後の皆さんの支えになるといいな、と思います。

今回は、通常のスクーリング後にこれまでのOBを招いたOBセッションを開催。現役15名+OB8名+地域エージェント6名の、合計29名の方が全国から集まりました。これで本プロジェクトは、とりあえずひと段落。

P1050189.JPG P1050215.JPG

地方都市に、ITシステムで教育を届けるというこの助成金プロジェクト。せっかくならそのメリットを最大限活かしたいと思い、離島やら中山間地などの地域を選んで提供してきました。ITで複数地域を同時に繋いで双方向のディスカッション授業をするというのはけっこうおカネがかかるので、その妥当性は常にクリティカルに評価してきたのですが、修了生の皆さんを見ていると、十分妥当だったと言えるのではないかと思えます。日本の離れた地域の仲間に出会えて、東京品質の教育を受ける機会が地元にいながらにして与えられたということは、地域への愛着や感謝の気持ちにもつながるみたいです。「地元でこんな仲間やカリキュラムには、絶対出会えない」という声は度々耳にしました。生活環境は地方都市で、知的刺激は都会と同等というのは、けっこう私的にも理想の生活ですねえ。

営利活動であれば規模の経済を追求せざるを得ないので、おそらく小さな地方都市にこのような教育を届けるのは難しかったはず。でも教育は長期的に経済活動に影響を与えるので、市場原理に従っていたら地方と都市の格差はさらに大きくなるでしょう。そのような教育機会の偏在という社会問題に助成金を投入することは、助成金の本来の目的に沿うものであるし、教育を通じた地域の経済発展策としては悪くないのではないかと思いました(手前味噌ですみません)。教育は、時間もかかるし歩留まりも100%ではないですが、でもいつかきっと返ってくる。どうせ投資リスクを背負うなら、私は、モノよりヒトに賭けたいと思います。

個人的にも、コンセプト段階から作り上げたこのプロジェクトでの経験はとっても学びが大きかったです。最初の方の開催クールはカリキュラムを作りながらまわしていましたが、クールを重ねるごとにシステムが安定し、地域起業家という人たちの特性に関する理解も進み・・・というプロセスを経験したのも大変だったけど楽しかった。リーダーやスタッフにも恵まれた。プロ意識の高い人とする仕事は、いつもとても楽しく勉強になります。

これからも関係は続くだろうし、今後の展開とか、残務もたんまりあるので感傷に浸っている場合ではないのですが、とりあえずもう受講生の皆さんに毎週(画面越しに)会うことはないのだなと思うと、寂しいですねーーー。

>受講生の皆さま
どうぞ今後ともよろしくです。時々は近況を教えて下さいませね。




posted by Kokubo at 10:56| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

ニッポン商店街

慶応ビジネススクール「地域起業家養成研修」の、修了生の事業紹介ページが出来ました♪
これはもう、全国規模のバーチャル商店街と言っていいレベルですよ!

修了生の事業紹介ページ
map3.jpg

(画像はリンク先から拝借)


こうやって一覧すると感慨深い・・・。日本全国に仲間がいるというのは、モチベーションがかなり上がります。これぞ遠隔授業の醍醐味です。また、これはツールとしてのIT戦略としては、かなり正しいのではないかと思っています。ITって、それ自体を目的にして導入するとだいたい失敗するんだけど、目的がはっきりしていて、そのためのツールとしてのITという位置づけが明確で、ユーザーにとってもITを使うことで明確なメリットがあると感じられれば上手くいきますもんね。

しかし、皆さん元気でやってらっしゃるかな〜。15地域中5地域は未踏なので、いつか訪問したいなあ。

今月の19日には、本プロジェクトの最終セッションと、プラスOBセッションが開催されます。そこで久しぶりの顔にお会いすることができるのが、とってもとっても楽しみです。



posted by Kokubo at 10:19| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月02日

新作ケース「株式会社キッズベースキャンプ」販売開始です。

新作ケースが販売開始になりました!

株式会社キッズベースキャンプ

[あらすじ]
株式会社キッズベースキャンプは、東京都内で「放課後の時間を消費から投資へ」 をテーマにした新しいアフタースクール事業を展開している。学童保育は社会福 祉色が強く行政からの補助金で運営されている事業であり、民間のビジネスには ならないと考えられていたが、株式会社キッズベースキャンプは保育サービスの 付加価値を高め、経営感覚のある保育人材を育成することで事業化に成功。そし て創業3年目に、東急電鉄グループの傘下に入る。本ケースでは、株式会社キッ ズベースキャンプの事業化のポイントと、エグジットまでのプロセスを追う。(577円)

kbc.jpg

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

当初は、「ソーシャル色の強い事業のエグジット」というテーマに着目して書き始めたケースですが、調べてみるとニーズの切り分けだったり、人的資源管理(HRM)だったり、創業チームの機能だったりが大変興味深く、想定していた以上に内容の濃いケースになりました。新規事業の立ち上げから、エグジットまでの一連のプロセスが書かれていますので、新規事業創造や社会的ニーズの事業化などのテーマで授業ができます。この先、ビジネス界や経営教育において需要がかなり高まるであろう視点を、先取りして扱ったつもりです。(「株式会社いろどり」もケースを書いた5年前と今とでは世の中での捉えられ方が全く違います)

なおM&A交渉の本当に生々しいところはさすがにケースには書けなかったので、関係者の方をゲストスピーカーとして招いて下さいますとより面白いケース授業が出来ると思います♪

第6回のマネジメント研究会では、このケースのドラフトバージョンを使ってディスカッションをやっていますので、その感想などもご参考にどうぞ。ちなみに、この研究会の後、HRMの部分を大幅に書きたしました。

S木さんをはじめとするKBC社の皆さま、大変お世話になりました。
そして執筆を手伝ってくださったT原さん、お疲れ様でした。


posted by Kokubo at 11:27| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月30日

小倉でお仕事+唐戸市場

何かとご縁のある福岡・北九州に行ってきましたー。

P1050100.JPG 小倉駅前の街並みってなんか好き。

まずはお仕事!  ←と一応書いておかないと、単に遊びに行ってるみたいなので(笑)
今回はケース「NPO法人フローレンス」で、対象は病児保育やNPOを始めるわけではないけど自分の事業にとって学べる点はないかと考えているビジネスセクターの人がメイン。北九州市立大MBAの方や、社会福祉法人の方が何人かいらっしゃいましたが、題材としてのNPOセクター×対象としてのビジネスセクター(あるいは逆)というクロスセクターのディスカッションは好き。善意や社会性の意義は大前提として、さらにその先から考え始めるのが私のやり方です。

その後、地域起業家養成研修OBとの同窓会。九州では北九州と佐賀で合計11名のOB(うち3名は現役)がいるのですが、そのうち8名+地域エージェントさん2名とお会い出来て嬉しい限りです。ぶっちゃけ、今回の仕事はこの人たちに会う機会を作りたくて引き受けたといっても過言ではない。
P1050107.JPG OBズ。

九州メンバーは、起業のフェーズは様々だけどすごく仲がいい。事業をしているといろんな山谷がありますが、メンバー同士でアドバイスしたり応援したりしているのが見受けられ、なんだかとても嬉しいです。H口さん、「I塚さんが起業するときには全力で支援する」と言う貴方はカコイイよ。貴方が周りにやってもらったことを、お返しする時期なのでしょうか。F本さん、お幸せそうで何より。奥様(予定)は素敵な方ですね!T橋さん、佐賀からはるばるアリガトー。移動だけでも大変な中、お土産まで配慮してくださってありがとー。H野さん、現場のドロドロが分かる貴方にこそ、敢えて理想を語っていただきたいと私は思います。S藤さん、T矢さんみたいな人大好きと言ってるお顔が素敵でした。お身体にはお気をつけて下さいね!B場さん、ケーキはナイス演出でしたね。幹事ありがとうございました。K渕さんY倉さんY山さん、あと1ヶ月、よろしくお願いします!T谷さん、翌日のTV出演は大丈夫でした?K賀さん、これからどうぞよろしくお願いします。ご要望は理解しました。F島さん、お久しぶりでした。そしてT矢さん、twitter拝見しましたが、いいご判断だと思います。基礎機能が満たされていれば、プラスαの想いは大きな強みになりますから(逆は少ないと思いますが)。

新しい仕事に関する情報収集が出来たり、話したかった人と話せたので、満足満足。やっぱり現地に足を運ぶって重要だな。ずっと悩んでたことが、現場の人と話すと5分で解決する。

さて、私の仕事は夜の研修が多いので、地方に行くときは宿泊がデフォルトです。今回もOBと飲んで、小倉織見に行けたらもう満足なので、二日目はホテルで書き物でもするかな〜と思ってたんですけど、今回私を呼んで下さったB場さんが下関の唐戸市場に連れて行ってくれた〜。唐戸市場は平日は普通の魚市場なんですけど、週末は一般客向けに露店(?)が出て、その場で海鮮を買ったり食べたり出来るようになってます。なお、これが地味に山口県デビューですわたくし。
P1050124.JPG P1050115.JPG

新鮮なお魚が安かったり、ふぐがたくさんあって下関らしさを感じるんですけど、なにより目を引くのはお寿司バイキング!トレーとトングを渡され、店頭にずらりと並んだお寿司をお客が好きなように選べるシステムです。1個100〜200円でマグロやフグやサバやらホタテやらの握り寿司が買える。お金を払うと醤油とお箸とともにお盆に載せてくれるので、館内のテーブルや外で関門海峡を眺めながら食べることが出来ます。このシチュエーションって、なんかすごいテンションあがる。観光客を呼び込むには「エンターテイメント性」がすごく大事なんだなと思いました。確かに日々の買い物は利便性が大事だけど、週末のお出かけ先を選定する場合はテーマパークやデパートなどと競合するわけだから、気分がアガるって重要な要素になってくるのかな。だから高知の山の中で石窯ピザ屋をやるなら、エンターテイメント性を色々仕込んで、一日食べて遊べるという感じにしたらいいのではないでしょうかね、M内さん。
P1050120.JPG P1050128.JPG P1050136.JPG

ずらりと並んだお寿司は、遠目で見ると食品サンプルみたいでカワイイ。フクやカニも取りましたが、これで2,000円弱。光りもの大好き。
P1050125.JPG P1050122.JPG

飛行機の時間の都合で滞在時間は1時間程度でしたが、十分楽しめました!市場って独特の活気が合っていいですよね〜。なお余談ですが、関門海峡は車で10分程度であっさり渡れてしまうものだったのがちょっとびっくり。「関門海峡に負けた」という言いまわしをよく耳にしていたため、もっとハードルの高いものだというイメージを持っていたのですよね。(ルビコン川も実際は小さくて拍子抜けするらしいですね)

今回の戦利品。佐賀のT橋さんにいただいた柚子胡椒とかるかん、F本さんお勧め平塚明太子。あと一度トライしてみたかった木の花ガルテンのジャムを発見。おいしい。珍しく酒が無い!
P1050141.JPG

最後にB場さん、このたびは本当にありがとうございました。
posted by Kokubo at 23:06| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月21日

紅葉のキャンパス

17日には、今年も慶応大学湘南藤沢キャンパスで、秋山先生の「社会的組織の経営(ヒューマンセキュリティ)」の授業で、今年もケースを1コマさせていただく。毎年よんでいただいていて有難い限りです。学部生さんの授業ですが、今回は「NPO法人フローレンス」のケースを使いました。秋山先生は肩肘の張ってない美人で頭がよく気配り上手、そして遊び方がカッコイイ。研究室は違うけど博士課程の時期が一部被っていることもあり、私にとっては憧れの先輩です!

NEC_0359.JPG ぎっしりディスカッション

自分の中で譲れない線は明確に持ちつつも、ホスト側の意向に教育目的は合わせます。今回は秋山先生と相談の末、事例そのものの理解に加えて、critical thinking の大切さを学生さんたちに伝えてみました。当たり前だけど、critical thinking と criticize は違う。でもこれがごっちゃになってる人ってけっこう多いし、おそらくごっちゃにしている自覚もあんまりない。特に「社会にいいこと」系の話って criticize 出来ないからか、critical thinking をしてない人が多いなーと思います(私も含め)ので、何か気付くきっかけになればいいなあと。

おそらく自分の中での理想は、2年前にDuke大のMBA(Fuqua)で見学した授業なんだと思います。このへんとか、このへんに感想を書いてますが、この手のディスカッションを手加減なくできる人に出会いたいとずっと思ってる気がします。critical thinking 抜きの批判や称賛は、あまり発展性がない。でも本当に辛い時に踏ん張れるか否かは、気合と根性だとも思っています(そして私は気合と根性だけは自信があったりする)。

自分が大切にしている価値観って、バランスと多様性なんだろうなと思う今日この頃。なお、世の中には「自分の経験したことしか分からない人」と、「自分で経験してなくても分かる人」がいますね。そしてマネジメント問題の多くは、自分の経験をベースにして、自分とは違う経験と価値観の人を動かしていくことの難しさに集約されるのではないでしょうか。

ちなみに今回、私にとって意外だった発言としては、フローレンスさんの特徴の一つである「利用者の自宅での保育」は抵抗がある、というもの。他人を自宅に入れるのが嫌というのがその理由だそうで、レスキュー隊員宅で自分の子どもを見てもらうのはOKらしい。へぇー。

NEC_0364.JPG 藤沢では一足早い紅葉が。


posted by Kokubo at 12:04| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

地域起業家養成研修・スクーリング

地域起業家養成研修のスクーリングがありました。

P1020263.jpg P1020277-2.jpg

今回のテーマは「経営パートナー」で、いいパートナーのいる起業家のケースを使って議論します。これまでにTV会議システム越しに6時間もの時間をディスカッションに費やしているので、リアルに会うのは初めてとはいえ既知の間柄。ものすごーくスムーズにコミュニケーションが進みました。スクーリング終了後も、懇親会、2次会と、遅い時間まで飲み会は続きます。

ところで、人というものは「パートナーに求めるもの」を問われると、つい、たくさん条件を挙げてしまう傾向がありますね。例にもれず私も、自分に足りないものが多い分あれも欲しいこれも欲しいとなってしまう。だけど自分を顧みると、はたして自分はそれに値するのだろうか。自分はパートナーに何を与えられるのか、そんな優秀な人を引き付けるだけの魅力を備えているのだろうか。それに、逆の立場を考えてみると、パートナーに多くを求められたら、自分は辛くないだろうか。応えられないことを負担に感じてしまわないだろうか。

経営パートナーと人生のパートナーは、通じるものも多い。奇しくも今月結婚9周年を迎えた我が夫婦なんですが、ツマとしては「もうちょっとがんばりましょう」レベルの私が何とか続けられてきたのは、ひとえにオットが私に多くを求めないからだと思う。そうすると不思議なもので、こちらもオットに対する感謝の気持ちがわいてくる。いつも手抜き家事を許してくれてありがとうねー、その分余裕があるときは喜んでもらえるように頑張るね!という気持ちを持ち続けさせてくれるわがオットは、客観的な条件はともかく、私にとっては十分すぎるパートナーです。
posted by Kokubo at 23:41| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月02日

新作ケース「フローレンス」販売開始です。

新作ケース「特定非営利活動(NPO)法人フローレンス」が、慶應ビジネススクールの公式サイトで販売開始になりました。

特定非営利活動(NPO)法人フローレンス」@Bookpark

case-f.jpg

【あらすじ】
特定非営利活動(NPO)法人フローレンスは、東京都内で病児保育事業を 展開するソーシャル・ベンチャーである。元ITベンチャー社長である 代表の駒崎弘樹氏は、子育てと仕事が両立できる社会の実現のために、 病児保育サービスの欠落という社会的課題を事業によって解決している。 様々なステークホルダーを巻き込みながら、社会性と収益性を追求する フローレンスのマネジメントを考える。

- - - - -

第5回マネジメント研究会で使用したときから、かなりの改良を加えていますので、どの辺が変わったかを見ながらお読みになるのも一興かと思います。ご協力くださったフローレンスS引さん、執筆を手伝ってくださったT原さん、フィードバックにご協力くださった研究会のみなさま、ありがとうございました。

posted by Kokubo at 10:24| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月28日

NPOの将来を担うマネージャーさんたちにケースやりました

過去日の日記になりますが、18日にチャレンジコミュニティプロジェクトで、「ソーシャルカンパニー・マネジメント講座」として1コマ教えてきました。

参加者は石川、秋田、岐阜、愛知、愛媛、新潟、宮城、静岡、北海道、山形とほんとうに日本全国からの参加者がいらっしゃいました。秋田だけはまだ行ったことないな〜。行ってみたいな。KBSの地域起業家養成研修を知っていたり、見学したことがあったりという方が多くて、嬉しかったです。

今回のみなさんの参加理由で一番多かったのは、個人活動だったNPOが成長してマネジメントが必要になってきたから、というもの。しかもトップではなくミドルが多い。私が提供出来るコンテンツ、および提供したいターゲットの、どストライクです。しかし皆さんの多くは新卒でこの業界に入っているそうで、若いうちから自立的に動いててすごいなあ。これくらい若くて柔軟なうちにNPO業界に入って、体当たりで覚えていくというのも十分アリだなあと思えました。(ただし、時々は今回のようなOff-JTの機会を作る必要はあろうかと思います)

多くのNPOは学生インターンを事業の核にしているとのことですが、ふつうに考えると学生でしかもボランティアのマネジメントって、めちゃくちゃ難しい。助成金を財源とする奉仕活動や単発イベントならともかく(この場合は学生を受益者にできるから)、それをリソースとして事業化するというのはほとんど不可能に見えます。しかし一方で、難しいのが分かっているからこそ、それが出来ているのはすごいと思いますし、なぜ出来るのかに興味をひかれます。

そんなチャレンジングな環境にいる皆さんに、「Bija」使ってケースセッションをやりました。このケースは飲食業というイメージしやすい業態で、かつ地域(浜松)なので、ディスカッションは大もりあがり。最後には、皆さんにこの日の学びを踏まえて自社の課題と対策を考えるというワークをしてもらいましたので、そこから一部を抜粋して載せてみます。

「見直し振り返りの機会が少なかったので、外部の意見を聞くように仕組みづくりをしていけたらと思います。厳しいことを言う社長への営業を強化したい。」
「今日気付いたのは組織が仲良しクラブだったことです。新入社員が入ったときに違和感があって、これまでマネジメントしなくても進んでいたので、組織がどういう組織なのか組み立てる必要がある。」
「なぜ自分が始めようと思ったのか立ち返って、その手段をリストアップして、その手法を改めて考え直してもいいのかと感じました。」
「今日講座を受けて、きちんとわかった上で目標数値を明確にすることで、フラットな組織や個人も育つマネジメントができるのではないかという希望感が出ました。」
「今日解決したかったのは組織の中の学生のスタンスで、それは最後のレクチャーで解決しました。そこからインターン自体が経営の問題だとわかりました。インターンは手段でしかない。でも私はインターンが手段として正解というスタンスで考えていたので、もう一回代表と一緒に要素と一緒にこだわること・こだわらないことを考えなおしたい。」
「ここで仕事をしていると、自分たちの言語で語るようになってしまう。頭で思っていることが説明できてないと改めて気付いた。」
「自社の新入社員を考えて社員の育成計画やキャリアビジョンを考えるのが大事だなとおもいました。」


などなど、嬉しいですねー。
こういう方々がマネジメント層として育っていってくれれば、日本のNPOも頑強になってゆくのだろう、と思います。組織の強度は、マネージャーの質で決まりますから。期待してます〜。

お世話になりましたETIC.のK勢さん、Y内さん、H川さん、S鳥さん、どうもありがとうございました。

NEC_00258.JPG
みっしりディスカッションの跡。

posted by Kokubo at 00:43| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

金沢訪問

ここ数週間は論文やケースを抱えていてかなりぎうぎうなんですけど、その合間を縫って金沢でお仕事してまいりました。すでに十分きついんだけど、でもせっかくの地方出張なので、移動時間中に書き物を頑張って捻出した時間を使って、現地を見てきました。

今回ぜひ行きたかったところその@、近江町市場
NEC_0229.JPG NEC_0234.JPG NEC_0235.JPG

輪島の朝市に屋根がついたくらいのものをイメージしてたんですが、去年くらいに改装したらしく、大きくて近代的!「昔の建物のほうが趣が合って良かったんだけどね〜」と地元の方は仰いますが、でも賑やかでこれも悪くないですよ。野菜(加賀野菜)も地魚も、見たことのないものがたくさんあります。色とりどりでとっても綺麗です。買って帰れないのが残念・・・。

NEC_0231.JPG

金沢だもん、お寿司は行くよね〜!お腹すいてたので、サンマやトロや焙りカツオ、甘エビ味噌汁など大量に食べたけど、回転寿司なので2千円台とお財布にも優しい(仕事前につきアルコールは無し)。金沢は寿司のデフォルト・クオリティが高いので、美味しいお寿司屋さんを教えてもらおうとすると「なんでわざわざそんな高いところ行くの?回転で十分だよ」と必ず言われます。うらやましい環境だなー。三十路女子一人回転寿司の図、というのは少し微妙な気もしますが、まあいいや。あと、余談ですが、回転寿司のお皿にICタグが埋め込まれており、読み取り端末でかざすと瞬時にお会計金額が分かるようになってました。(これ常識ですか?)

ぜひ行きたかったところそのA、金沢21世紀美術館
NEC_0239.JPG NEC_0236.JPG

地元の人に以前とってもお勧めされたので、次に金沢を訪問したときには行こうと思ってました。展示というより建物を見に行ったのですが、すごく素敵に街に馴染んでます。建築コンセプトが『まちに開かれた公園のような美術館』なんだそうで、丸い建物で全方位から入館ができたり、ガラスやアクリルが多用されて透明感のあるつくりが「開かれた」感に繋がっています。そしてここのすごいところは、特別展以外は入場無料。だから市民の憩いの場になってるんですね。そして館内のカフェはいつも混んでいて、週末は結婚式や2次会も行われているそうです。私は有償/無償戦略は必ず分析する癖がありますが、これはご英断ですねえ。先に人の流れを作っておいて、入館料以外のところで稼ぐ仕組みを仕込んでおく。短期的な収支はそれなりに大変だろうけど、金沢市全体としての経済効果やイメージ戦略をトータルかつ長期的に見て、「市立」美術館としては正しい戦略だ。実際、入館料を取っているすぐ近くの石川県立美術館とは人の入りが全然違うらしいですよ。

館内に突如プールがあったので、なんじゃこれーと思ってたんですが、この発想は面白い!
NEC_0243.JPG

21世紀美術館の中はこんな感じ。アクリルのオブジェがあったり、中庭にひょうたんが生えていたり、透明のエレベーターがあったり、素敵です。
NEC_0250.JPG NEC_0245.JPG NEC_0248.JPG

夜は金沢の二世経営者さん相手にケースやってまいりました。毎度毎度楽しい方が多いです。そして驚くのは、帰りの小松空港でお土産を物色していると、受講生さんの会社がずらりと・・・。今回はその中からクルミ菓子と生姜煎餅を買って帰りました♪


posted by Kokubo at 23:25| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月05日

SIJソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング終了

SIJソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングが終了しました。
この週はNPO法人ISLとシュワブ財団共催のSocial Entrepreneur Of the Year日本プログラム表彰式典に参加してみたり、ソーシャルな活動が多いです。

IMG_6147.jpg IMG_6143.jpg

さて、ギャザリングでは私は分科会9の「ソーシャルビジネス実践者向けスクール」を担当させていただきました。以下案内文。

アントレプレナーまたはイントラプレナーとしてソーシャルビジネスを始められた方々、またはこれからソーシャルビジネスに取り組む準備を進めている方々を対象に、実際の事例を題材にしたケース・ディスカッションを通じて、事業の立ち上げや継続に必要な経営の総合的視点と気づきをもたらす実践型スクールです。

ケースは「NPO法人フローレンス」を使いまして、確固としたミッションを持ったNPOベンチャーが事業化するときのポイントを議論しました。なお「ミッションについて語り合えなかったのが残念」という声もあったようですが、私のフォーカスはミッションの中身ではなく、強いミッションを持つことがマネジメント上どのように影響するのかという点であり、かつ強いミッションや社会的意義とかは大前提、というところから議論を始めているので、それは範囲外です。ごめんなさい。それにミッションそのものについて語りたいのであれば、フローレンスさんの当事者と話したほうがいいと思うから、ケースセッションじゃなくていいよね。

そういう意思を持ったうえで、ビジネスセクターの方が多かったこともあり、ビジネススクールライクにごりごり議論を進めてみました。病児保育だから、ソーシャル・ベンチャーだからというより、これまでボランタリー組織が担っていた活動を事業化するにはどうするか、その視点でフローレンスさんのケースから何を学べるか、という議論です。ちなみに私の印象では、真摯に、かつアントレプレナーシップを持って仕事やビジネスをやっている方ほど、社会性の有無で「ソーシャル・ビジネス」を定義する説明に違和感を感じるようです。ですよね〜。なので、そういう疑問に応えたいなと思いました。

万人受けする話ではないし、ビジネスの素地が無いと100%理解はできなかっただろうなとは思うんですけど(それは今回は仕方ないと考えています)、一方でこれでまでのソーシャル・ベンチャーの議論では物足りなかったビジネスセクターの方には満足していただけたようで、セッション後に「初めてソーシャル・ベンチャーの納得できる説明を聞きました」という感想を伝えに来て下さった方がけっこういました。ありがとうございました!そのコメントはとっても嬉しいです。あとは、「頭の固くなった中間管理職に勧めたい」というコメントも。それ、いい考えだと思います(ファシリテーションが大変だけど)。

IMG_6221.jpg IMG_6224.jpg
グループ・ディスカッションも活発。

お世話になった他登壇者の皆さま、事務局の皆さま、ありがとうございました!!全然そう見えないみたいなんですけど、実はけっこう緊張してたので、皆さまの存在は心強かったです。



posted by Kokubo at 23:25| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

SIJソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング

SIJさんのソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングで、分科会を1つ持たせていただきますー。ケースはできたてほやほや、「NPO法人フローレンス」。フローレンスを題材に、ソーシャル・ベンチャーの事業化プロセスを考えます。

-----------------------------------------------------------------
  第5回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング
“社会に変革と感動を!〜ソーシャルビジネスが拓く可能性〜”


 9月4日(金)◆「ソーシャル・ビジネスDAY」
 9月5日(土)◆「ソーシャル・アントレプレナーDAY」
 
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ内) 
主催:NPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)

【内容・見どころ】

◆世界で最も注目を集めるソーシャル・アントレプレナー、金融で途上国の貧困に挑む「KIVA」代表Matt Flannery氏が来日!
個人が個人に融資する小口金融オンラインシステムを以て途上国の貧困に挑む、KIVA代表Matt Flannery氏が来日、登壇します。ひとり当たり「25アメリカドル(約2,900円)/一口」という小口金額を集めて途上国の起業家に貸付することで、途上国の人々が貧困から脱却するのを応援する“Person to Person”(個人の力を活かす)マイクロファイナンシング(小口金融)オンラインシステムを世界で始めて実現した若きアントレプレナー。融資者へ「起業家からのフィードバック(感謝の気持ちやビジネスの進捗など)」というソーシャルリターンを提供し、たくさんの融資者の参画を得ているその仕組みを紹介頂き、本取り組みが持つ社会的・経済的インパクトや今後の可能性についてもお話頂きます。

◆ソーシャルマーケティング/プログラム創出の為の徹底議論
社会的インパクトをもたらし、且つ収益をあげるソーシャルマーケティング/プログラムを作るには?取り組む社会的課題の絞り込み、連携相手の分析、消費者へのメッセージの見せ方など、具体的取り組みへ繋げていくための徹底議論を行います。

◆「雇用」「生物多様性」「農業」等、ホットなソーシャル・ビジネス・トピック満載
いま注目されているテーマの動向はどうなっているのか?自らのコーズ/ミッションに照らし効果的な取り組みを進める為に押さえておきたいトピックが満載です。

◆ビジネスチャンスここにあり!人と情報が交流する場が盛り沢山!
1日目・2日目ともに、登壇者・参加者交えての交流の場を設けております。さらに、様々な社会的企業によるブース出展の場を設置し、セクターを超えた人との交流を図ります!

◆各種大幅割引を実施!
昨年までのご要望にお答えし、今年より1日券を販売します。また、「特割」「早割」を実施し、早い段階でのお申込みにつきましては大幅割引させていただきます。さらに、今年度は正会員(新規入会/既入会問わず)の方は参加費を大幅に割引させていただきます!既に入会されている方も、これからの入会を考えている方も、このチャンスをお見逃しなく!

◆ソーシャルビジネスの登竜門である「ソーシャル・ビジネス・アワード」授賞式を同時開催!
フェリシモの「チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト」や、フローレンス駒崎氏やいろどり横石氏等、昨今メディアで注目されている社会的企業を数多く輩出してきた「ソーシャル・ビジネス・アワード」の授賞式を同時開催します。また、今年度より「奨励賞」を新設し、これから羽ばたくソーシャル・アントレプレナーを表彰します。今年はどんな事業がクローズアップされるのか?見逃せません!

-----------------------------------------------------------------

*スケジュールや申込方法、詳細についてはこちらをご覧くださいませ。

私は5日の分科会9を担当しまっす。
しかし、ずっとウォッチしている「モクモクファーム」さんが同枠にあり、そっちを見に行けないのが返す返すも残念ですよ!!!でも他に面白そうな発表がたくさんがあるので、関係者という立場を活用していろいろ見て回るつもり。私を現地で見かけたらお声掛けください。


posted by Kokubo at 17:13| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

高知訪問

少々過去日の日記になりますが、7月31日にお仕事で高知へ行きました。

惜しいことによさこい祭りの1週間前(よさこい中だったら航空券が取れなかったと思いますが)。今回のお仕事相手のM町木工品メーカーの方は、よさこい祭りの山車を作っていらっしゃったのですが、見事「地方車奨励賞」を受賞したとのこと。おめでとうございます〜。高知の方のよさこいにかける情熱は素敵!トラックの上に木で装飾が施されている山車も、ものすごい気合いを感じました。
地方車.JPG

せっかくなので市内を見学。高知市のアイコン、はりまや橋と路面電車。
NEC_0250.JPG NEC_0251.JPG

全国初の木造アーケード、はりまや橋商店街はりまや市場。木製アーケードは温かみありますね〜。はりまや市場はいわゆる直売所なんですが、珍しいのはお魚があること!購入するとお兄さんがそこでさばいてくれます。面白い〜。直売所やアンテナショップではワンストップショッピングができないし、生鮮がないために晩ごはんの買い物ができないので、どうしてもイベント的使い方になっちゃうんだよねーと常々思っていましたが、新鮮なお魚があるなら話は別。店頭で売っているから雰囲気も良くなる。これはいいなー。近所にあったら日常使いするのになー。(でも現地の方いわく、鮮魚がある直売所は珍しくはないらしい)
NEC_0235.JPG NEC_0239.JPG NEC_0244.JPG

また高知はまんが家を多く輩出しているらしく、まんがで町おこしということでまんが甲子園というイベントも開催されていました。個人的に高知出身まんが家というと西原理恵子なのですが、西原の「この世でいちばん大事なカネの話」(理論社)と「ぼくんち」(小学館)は、ソーシャル・ビジネス研究者および進路に迷う若い人にぜひ読んでいただきたい。
NEC_0257.JPG NEC_0258.JPG

ひろめ市場。案内して下さった方の説明によると「昼間っからお酒を飲んでいる人のいる、ある意味とても高知らしいところ」だそうです(笑)!ここには地酒のショット売りをしているお店がありましたー。
NEC_0263.JPG NEC_0267.JPG

お勧めということで、カツオの塩タタキ・サバ刺身・ウツボタタキをいただく。さすがに魚は激旨ですね。新鮮なサバはコリコリするものだと初めて知りました。でも現地の方いわく「高知人は素材の良さに満足してしまうので、加工が下手で利益はよそに持っていかれてしまう」んだそう。へえ〜。
NEC_0269.JPG NEC_0270.JPG NEC_0276.JPG

それにしても、高知には美人さんが多いですね。そして女性の土佐弁はすっごくかわいい。広末系の女性がけっこう居るんですが、そんな人が「やっちゅうよ」「そうじゃき」とか言ってると、もう惚れそうです。わたくしの大好きな、機転がきいて気配りができ、気性と酒が強い美人さんが高知にはたんまり居て幸せだったんですが、眼の前でえんえんと日本酒を「返杯」しあう土佐美人を目の当たりにしまして。


自分の手に負える相手ではないな、と思いました。
(でも好き♪) 


posted by Kokubo at 00:43| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

仲間と笑顔

この日はKBSで担当している「地域起業家養成研修」の第3クール、最終日のスクーリング。これで全てのカリキュラムが修了、また新たな卒業生が誕生しました。

P1040538.JPG 最後の授業

今回の受講生さんには既にご自分で事業をやっていらっしゃる方が多く、そんな年齢も経験も豊富な実務家集団に対して、どうやったら自分が価値を提供できるのかは相当考えました。実務家教育とは何か、経営者教育とは何か、をみっしり考える機会になったので、私にとっても得るものの多いクールで、終わってしまうのが残念です。

それにしても皆さん、打ち上げでは本当にいい笑顔をしてます!
P1040591.JPG

社会人大学院のいいところの1つは、利害関係のないところで仲間が出来ることだと思います。いったん社会に出てしまうといろんな立場を背負ってしまいますし、ましてや経営者さんは、社員や出資者に対して弱音を見せるわけにはいかないから、孤独なお仕事だなあと常々思っています。でも、こういう仲間が全国にいることを時々思い出せることができたら、励みになるのではないかな〜と。そしてそういう場の空気づくりが、自分の仕事なんだろうなあと思ったりします。今回の受講生の中では、この仲間たちに助けてもらいながら事業計画書を書き、個人投資家から1千万円の出資を取り付けた方がいました。すごいなー!打ち上げの席でそれを皆に報告し、そして全員で一緒に喜び合えるような関係が出来ていることが、心から嬉しいです。


posted by Kokubo at 23:28| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。