2012年09月10日

「髪型を変えるプロジェクト」に学ぶ、ものつくりプロジェクトの進め方

プロジェクトの成功のためには、ゴールを明確にイメージできること、かつそのイメージを正確に関係者と共有することが大事だと思っていますが、それが出来ずに使われないシステムや誰も買わない商品が出来上がってしまうのを何度かみています。みんな、「なんとなく違うなー」って思ってはいるんだけど、遠慮してそれを口にしなかったり、自分以外の誰かがなんとかしてくれるだろうと思ってたりするんですよね。

先日、だからゴールイメージはしつこいくらいに擦り合わせたほうがいいんだよーという話を学生としていまして、そのときに「美容院で髪を切ってもらうとき、『かわいい感じにしてください』ってオーダーしても仕上がりかわいくなかったりするでしょ?それって貴方の考えるかわいいの概念と、美容師さんの考えるかわいいの概念をすりあわせないから起こるんだよ」という例え話をしてました。

で、そのときにふと、「あ、私って、プロジェクトだとゴールの擦り合わせはやるけど、美容院ではやらないなー。いつも担当の美容師さんにお任せしてるなー」ということに気づきまして。人に言う以上は自分もやってみようと思いまして、この週末に美容院にでかける際に、これを「髪型を変えるプロジェクト」だととらえてやってみようと思いました。

このプロジェクトのゴールは、髪を切られる人(私)が「素敵な」髪型になること(注:素材の善し悪しは突っ込まないでください笑)。ここのポイントは、美容師さんが考える「素敵な」ではなく、私が考える「素敵な」であるところです。でも私はプロである美容師さんの「ここをこうするともっと似会いますよ」的なアドバイスは欲しいし、そういう支援を得てさらなる「素敵な」を目指したいです。また前提条件は、美容師さん(専門家)と私(素人)の間には知識の差があること。例えば、私は「アッシュ系」とか言われてもわかりませんし、アッシュ系にするためにどういう薬品を使えばいいのかとかは知りません。

では、スタート。

1)まず前日に、ゴールイメージを共有するためのたたき台となる資料を探して、ネットサーフィン。希望ど真ん中は見つかりませんでしたが、議論のたたき台としての材料だと割り切って考え、比較的希望に近いものを3枚ほど用意。

2)用意した写真を、iphoneを使って美容師さんに見せる。その際に、これが希望100%だというわけではないこと、でもこの写真はこの部分、この写真はこの部分が好きだということを伝えながら、まずは私が目指すものをわかってもらう。例えば、「襟足は形としては写真AよりBが好きですが、長さとしてはCがベスト」という感じで、曖昧な要素は限りなく排除して私のイメージを具体的に伝えます。

3)私が目指すものをだいたい分かってもらったうえで、双方向のディスカッション。ずっと担当してくれている美容師さんなので、「国保さんの好みとしてBが好きなのはわかるけど、髪質的にちょっと難しいので、Aのもう少しハネが少ない感じにしたら近くなると思うけどどう?」という提案をしてくれます。そして私はその提案を受け入れられるかどうか、受け入れられないなら代替案を伝える、って感じです。こういうコミュニケーションのプロセスを通じて、ゴールイメージの共有が進んでいきました。

4)意外と難しかったのが、ヘアカラー。雑誌やネットで見る色って、実際とはけっこう差があるんですよね。あと、こちらは知識が少ないので、例えば赤系の茶色と緑系の茶色の違いがイメージできないのです。カラー剤メーカーのサンプルは小さすぎて、イメージづくりには役に立たない。それに雑誌で見るとほとんど全員が明るい髪色なので、こちらの基準値が狂ってしまうんですよね。そのため、最初希望としてみせていたのは、職場では浮いてしまうレベルの明るい色目だったのですが、それが私には分からないわけです。ただ、美容師さんは商品が使われる場面(つまり私の仕事内容)を知っているので、「この色だとちょっと明るすぎるんじゃないか」と止めてくれましたので助かりました。利用シーンを共有するのも大事だということですね。最終的には、美容院のスタッフさんを見ながら「Aさんみたいな色目が好きですが、明るさはBさん程度でいいかな、Cさんは明るすぎて職業的にムリ」「でもこの写真Cさんの色ですよ」「じゃあやめます」という、曖昧さを排除したコミュニケーションを通じて決定しました。

5)このとき難しいなーと思ったのは、専門家はこちらが伝えたことを字面通りに正確に理解してしまうので、こちらが適当な伝え方をすると、それがお客さんの希望なんだと理解して、ちょっと変だなと思いつつもその適当なイメージを再現してくれちゃうんですよね。なので自分の出している希望が本当に自分の希望なのかは確信を持てていないということは伝えておかないと、私の希望通りになったけど満足はできない、というめんどくさい事態を招きます。そのためにもこれはあくまでたたき台であり提案に対してオープンマインドですよ、ここは譲れないけどここはフレキシブルですよ、といったことまで伝えないといけません。

6)で、後はお任せ。ゴールを実現する最適な方法は美容師さんの方が知っていますから、やり方には口を出さずにお任せ。

7)カット終了!

その結果、私は「私がイメージする素敵さ」を手に入れました。(客観的にどうなのかは実際にお会いしたときにご判断いただければと思います。でもたとえ「?」と思っても心にしまっておいてください笑)普段が適当かつお任せなだけに、今回はちゃんとやりきった感もあります。何より美容師さんとの共同作業って感じで楽しかった!


つくづく、経営学って色んなところに応用きいて便利だなーと思います。

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2012年05月20日

たんじょうび

5月は誕生月です。今年は色んなところでお祝いしていただきました。

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まず静岡のゼミ生。研究室でおにぎり食べてたら、急にバースデーソングが始まり?「お、誰の誕生日?」と思って見に行ったら自分でした(笑)。うちの研究室は学生のほうが存在感が大きく、私が主役で扱われることってあんまりありませんので、びっくりした。ずっと欲しかったデジタルフォトフレームいただきました♪しかし、ゼミ生2学年10人が全員写ってる写真が珍しいので、この写真が撮れたことが実はいちばん嬉しいプレゼントだったかも。


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慶應SFCで非常勤講師をしていますが、そちらの授業でもお祝いしてもらいました。Student Assistantがこっそり仕込んでいまして、授業中に電気が消え、「停電?」と思ったらろうそくのついたケーキが運ばれてきまして、教室全体で約100人の学生にハッピーバースデーを歌っていただきました。こういう教員と学生の距離の近さは、SFCのいいところだな〜と改めて感じます。授業後、鴨池の芝生で学生たちとケーキをつつきました。


また、これらの写真をfacebookに載せたところ、のべ150人くらいの方から「いいね!」やコメントを頂きまして、感謝の気持ちに溢れております。


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オットさんにもお花をもらいました。彼が小さな花束を持って帰宅するのは、初めてじゃなかろうか。付き合い始めたころ、花束を抱えている彼を見た私がその違和感に大笑いして心の傷を負わせたことがあり(酷い)、以来花束は夫婦のNGワードだっただけにとても嬉しいです。

誕生日を祝うって、その人の存在を感謝するとに等しいと思ってるんですが、これからも多少は感謝してもらえるような存在でいられるよう精進してゆきたいと思います。


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2012年04月21日

洞窟探検と、挑戦するときに必要なもの

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富士山YMCAから見る富士山と月。美しい。

慶應SFC関係のお仕事で、青木ヶ原樹海の洞窟探険に行ってきました♪
お世話になったのはホールアース自然学校の自然体験プログラム。ソーシャルビジネス界隈ではけっこう有名なホールアースさんですが、私は初めての訪問です。でもロケーションは富士宮ですので、静岡県立大学からは1時間強の距離でした。近いな!

前夜は関係者の話を伺う。「日本型の自然観の回復を通して、人間本来の豊かさに立つ価値観と品格を社会に実現すること」を理念とするホールアースさんですが、お話の中で一番感銘をうけたのは、現場スタッフの肚の据わり方というか、迷いのなさ。自然を体験することで消費者に行動変容をもたらすことを目指している組織ですが、覚悟の無い人に行動変容を迫られたって説得力ないよと思うわけです。スタッフに迷いがないからこそ、参加者が変わるんだと思うんですね。

2日目には実際にプログラムを体験しました。

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プログラム参加者はこんなカラフルなツナギを貸してもらえます。お尻にツギハギがあたってる理由はのちに判明。

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青木ヶ原樹海を歩きながら、その成り立ちを説明してもらう。森の境目が良くわかって面白い。

そして溶岩で出来た洞窟へ入ってゆきます。

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これ、とてもドキドキします!季節的に足元は氷に覆われており、ツルッツルです。明かりはヘッドライドのみの中、後ろの人に危険なポイントを伝達しながら歩いてゆきますので、チームビルディングにもなります。写真では表現できませんが、洞窟の中の巨大な氷柱、真の暗闇の中で聞く水滴の音、暗闇の中から見上げる入り口の地上の光など、とても幻想的なシーンがたくさんありました。自然への敬意が自然に湧き上がってきます。

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そしてもう1つのおすすめは、溶岩洞窟の探検(?)。身体がようやく通るような幅の洞窟を進むのです。ほふく前進すらできず、身体を穴に入れてずりずりともがきながら進みます。ヘッドライト付きヘルメットとツナギを与えられた理由がよーく分かりますよ。

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こういうところに洞窟はあります。分かります?

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出てきたところ。ここに入れるなんて思わないでしょ?

これが、けっこう本気で怖い。現場を見てみると、「こんなとこ本当に通れるの?」という不安に襲われますし、一人ずつしか通れないので他の人がいることが支えにならない。さらに自然の洞窟なので、つっかえてしまった場合にも引っ張ってもらったり後戻りすることはできず、自力で這い出る以外に脱出の道はありません。学生に若いときは挑戦するべし!とか言ってる自分がここで挑戦しないわけにはいかないぜ!と思ったものの、いざとなったら頼れるのは自分しかない、けど、頼れるの私?という自分への不信感が募ってびびってました(笑)。実際、這って進んでいる途中に服が引っかかったり身体がつかえたりで動けなくなる瞬間がたびたびありまして、このまま出られなくなっちゃうんじゃないかという深い恐怖を味わいました。パニックを起こさないように、落ち着け落ち着け大丈夫だから、と自分を励ましながらゆっくり進む。しかしその分、通り抜けられたときの達成感は大きいです。自分を信じて挑み、そして結果を出すことは自信につながるなーと改めて実感。

インストラクターの方が言っていたのですが、この洞窟探検で一番大事なのは「気持ち」だそうです。心が折れて、本人が諦めてしまうと、どうしようもなくなるとのこと。「そんな時はどうするんですか?と問うと、「皆で外から励ます」とのこと。なんちゅーベタな・・・。でも本質的だなと思いました。成功するためには、成功するまで諦めないこと。

同じことは、人生の色んな場面で言えると思います。結局、現状の課題を突破するために必要なのはものすごく多くの試行錯誤で、一部の超天才を除けば皆の突破率はそんなに変わらない。ゆえに試行錯誤の量が多ければ多いほど成功の可能性は高まるんですが、諦めてしまうとその試行錯誤の数が減るので、結果的に突破できないわけです。であれば、試行錯誤というプロセスを楽しめるようにしておくことが大事だなと思いました。

ホールアースさんのプログラム、おススメです!ゼミ合宿でも取り入れたいなと思いました。

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2012年03月27日

小倉カフェカウサ訪問記

先日のマルヤガーデンズ視察の翌日は鹿児島から小倉まで、九州新幹線で移動!九州新幹線は、震災直後にこのCMを見て以来、いつか乗りたいと思っていたので嬉しいです。


行き先は小倉。2年前に「起業家支援機能付きカフェバー」cafe causaを起業した知り合いのその後を伺いに行きました。このT矢さんとは、慶応ビジネススクール時代に手掛けていた「地域起業家養成研修」のコンテンツ提供元と、受入地域エージェントさんという関係で知り合いました。当時は行政の起業家支援インキュベーション・マネージャーというカタいお仕事だったので、脱サラして飲食業をやる、しかも起業家支援機能もつける、という話を聞いたときはええっと思いましたが(笑)、もともと飲食業の経験は長く、インキュベーション・マネージャーのほうが仮の姿だったんですねえ。納得納得。けっこうハコは大きいし、2階のスペースはタダで貸しちゃってるし、一見無謀なように見えましたが、今回2年間を振り返りながら改めてちゃんと話を伺うと、非常に地に足がついた意思決定をされてました(って私がいうのもエラそうですが)。経費の考え方とか、飲食業としての基礎機能をきっちり抑えつつ、インキュベーションという付加価値をつけて、うまくシナジー効果を作っていらっしゃいます。これ、言うと当たり前だけど、飲食店としての基礎がないのにイベントが多いとか時々いらっしゃいますね。でもいくらイベントという付加価値があっても、不味くて接客のイマイチな店には固定客がつかないので、やはりうまくいかないようです。ないと不満につながる基礎機能、あれば満足に繋がるけど無くても不満にはならない付加価値機能、という区別は大事。

お店に集う人と人を繋げて価値を作りだすというところは、まさにコミュニティ・デザイン。T矢さんは、この概念が世の中に浸透していないときからやっていた先駆者です。産み出している価値は新規事業。

ところで東京で10年ほど働いて、現在は静岡に拠点を置いている身として、最近、東京にいたころは見えなかった地方の側面がよく見えるようになってきました。地方wayが東京wayに遅れているのではなく、本質的に違うものだということも何となく分かってきた。だから、例えばこういうコミュニティ・デザインを事業にするというのは、地方でやるほうがチャンスがあると感じます。コミュニティも市場も小さい分、集積率がとても高いし、経済価値以上に信頼をベースにした意思決定が行われることが多いから。ただし市場が小さい分、先行者しか残れないのも事実なので、東京のビジネス以上にスタートのタイミングは大事だと思います。

今回非常に実感したのは、「アントレプレナーというのは、皆にはまだ見えていないものが見えている人なんだな」ということ。今でこそ小倉のベンチャーシーンでは有名なT矢さんですが、2年前の起業当時はとても無謀な意思決定に見えました(すみませんw)。でも今はこんなにしっかりとした結果を出していらっしゃる。その上で起業当時の話を伺うと、この人には世の中にまだ存在しないものが既にイメージ出来ていて、しかもその実現に必要なリソースのアクセス方法まで見えていたのだな、と感じます。そしてそれを実現するために踏み出すのは今しかない、という感覚もあると。一方で周りの人は、アントレプレナーが見えているものの半分も見えていないから、(その半分しか判断材料がない状況では)起業が無謀な判断にしか見えないんだろうな。でも実際にはその倍のことが見えてるわけだから、アントレプレナー本人にとってはかなり慎重で堅実な判断だったりするわけですね。

さてさて、そんな感じでほおーと思いながらヒアリングしていたわけですが、流れで彼がアドバイザリーボードとして関わっている事業の1つを案内してもらいました。古い雑居ビルのリノベーションによるインキュベーション施設、メルカート三番街

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メルカート三番街は中屋興産株式会社が中心となって推進するプログラムで、古いビルを活用した文化芸術創造のためのクリエイターや商店主のための拠点づくりと、その場所で行われるプロジェクトの総称です。築50年のビルをリノベーションし、この場所から様々なモノとサービス、情報を発信します。私たちは、アーケード型商店街に立地する、この場所の最大の魅力と特性を生かし、クリエイションと商店主を志す若い世代への支援を通して、小倉魚町の活性化を目指します。

支援内容
 1. 低家賃での賃貸
 2. 起業・法人化支援
 3. 付近の既存空き店舗への移転支援
目的
 1. 魚町・小倉・北九州市の次代を担う若い世代と事業を育成する。
 2. 人材・産業を育成することで、魚町旦過地区にさらなる人の回遊を生み出す。
 3. プログラムを通して入居者を媒体として商店街周辺店舗の人々の繋がりを作る。
 4. 上記の3つを通じて周辺の商店街全体の活性化を目指す。
                                     (リンク先より)

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このメルカート、とっても素敵なリノベ施設でした。上層階はまだ工事中のところもありますが、1階にはフラワーデザイナー、照明デザイナー、カフェ、インテリアや洋服、グッズのアーティストといった、クリエイティブ系のお店が入っており、通り抜けるだけでも楽しい。リノベなので施設そのものは古いんですけど、タイルや佇まいがレトロかわいいのです。そのほか、4階には文化発信の複合スペース「フォルム三番街」という施設があり、クリエイターや若い起業家のためのインキュベーションスペースとなっているそう。

このメルカートは、北九州市が推進している小倉家守(やもり)事業のリーディングプロジェクトという位置づけなのだそうです。「家守」とは、地域を支える新しい産業振興や中心市街地の賑わいづくりにつなげるための、実践的なオフィスビルの空室活用手法というかまちづくり手法らしいです。現時点では完全に民間で運営していますが、行政は先進事例をして注目しているそう。こういう、1)まずは民間がやりやすいやり方でやる、2)先行事例をもとに行政が支援する、というアプローチはいいですね。

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あと、最上階には隠れ家っぽいオープンスペースもあり、このビルを運営している中屋興産株式会社の理念が掲げられていまして、これを見るとこのリノベ事業が単なる慈善事業でも商売でもなく理念に基づいたものであり、自分を育ててくれた魚町という町への想いが込められていることがよくわかります。町の存続というものは、中屋さんみたいな人が何人いるかで決まるんじゃなかろうか。

視察のあとは、T矢さんのお店でお食事をさせていただきました。そしたらT矢さんとの共通の知り合いで気地域起業家養成研修OBのH窪さんがたまたまその日福岡にいたとかで、お店に現れたんですよ!!すごい!H窪さんは普段は長崎県の五島列島という離島に住んでいるので、滅多に会う機会なんてないんですよ〜。なのに福岡県は小倉で会えるこの奇跡。嬉しすぐる。私はOBさんに会うのがとってもとっても好きですが、H窪さんは五島でヘッドスパのビジネスを始めていました。
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名前の由来は、五島弁でモンテ=揉みます、カンゲ=髪・頭という意味なんだそうです。いい名前!贅沢にも五島産の椿油を使ったヘッドスパはものすごーく気持ちがいいだけでなく、椿油が頭皮と相性がいいために毛根が活性化するそうです。で、毛根が活性化するためしばらく通うと増毛になるとかならないとか。なのに五島でそのサービスを提供している人はいなかったそうです。すごいなー。それ以外にも、話をきいてて感じるのはH窪ねーさんの引きの強さ。チャンスの神様に愛されるってのも起業家には大事な特性だけど、H窪ねーさん、愛されてるわあー。近いうちに、絶対五島に行こうと誓った夜でした。

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T矢さんとcafe causaの風景。スタッフが美形揃い・・・。サバ缶は3月8日のサバの日を控えて、経堂のさばの湯さんから送られてきたそう。嬉しいことに静岡・清水産でした。


そんな感じで楽しい小倉の夜でした♪


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2012年03月25日

いってらっしゃい

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このたび、国保ゼミの1期生が大学を卒業しました。

2010年4月に静岡県立大学に赴任して初めて担当したゼミの学生が卒業するというのは、なかなかに感慨深いものがあります。1名は休学してカナダに留学しているため卒業するのは2名ですが、初回というのは試行錯誤の部分が多く荒削りな指導だったにも関わらず、自分なりに道を選んで旅立ってくれるのは有難い限りです。

1期生が卒業を控え、3期生のメンバーが確定したこのタイミングに、3期合同で春合宿をしました。この春合宿は国保ゼミのミッションを確認する機会としており、学生たちに「ゼミ」という場をどのように使いたいのか、卒業時にどうなっていたいのかを考えてもらっています。また今年から、3年生はゼミ配属後の1年間、4年生は同2年間でどういう学びを得たかのプレゼンを後輩に向けてしてもらうことにしました。このプレゼンが非常に面白いのですが、ここで4年生のS木くんとI川くんは、「自分にとって国保ゼミとはなんだったのか」を話してくれました。

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それによると、
「国保ゼミとは、自分の志を問う場所。自分の人生で成し遂げたいことを永遠に問われる場所だった。自分の志を実現するためには実力をつけなくてはいけなくて、実力をつけるためには『できっこない』ことをやり続ける。それで実力をつけていけば、いつか自分のやりたいことが出来るようになると考えている。」(S木くん)
「自分にとって国保ゼミは会社であり、大学は社会だった。国保ゼミは、僕と社会の架け橋で、社会に出て何がしたいのか?社会は何を求めているのか?社会に対して何ができるのか?を問われる場だった。そのためにも自分と向き合うこと、他人と向きあうことから逃げないことが大事。自分が何をしたいかの答えは見つからないままだけれど、卒業してからも向き合い続ける。」(I川くん)



思えば、2年前に大学に着任したときに、大学では就職活動が始まるまでは学生と社会(人)との接点が非常に少ないことに驚き、もっと早い段階から接点を作っておきたい、完全に社会に出る前のお試し期間を作りたいと考えて、オープンゼミ等を企画したんでした。だからゼミ生が卒業する今は、「さよなら」というお別れではなく、ゼミ室の扉を開けて社会という大海原に足を踏み出そうとする学生に「いってらっしゃい」といいながら見送る感覚です。自分なりの「ワンピース」が見つかりますように、迷いが出たらいつでも相談においで、という気持ちとともに。




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そして3期生は、ようこそ国保ゼミへ。これから一緒に過ごす2年間が、皆にとって実り多きものになりますように。


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2012年03月18日

鹿児島マルヤガーデンズ訪問記

先日、山崎亮さんのセミナーを開催して以来、ずーっと興味を持っていたマルヤガーデンズに行ってきました!

この元は三越鹿児島店のマルヤガーデン、既存の「デパートメントストア」が環境の変化に合わなくなってきていると判断し、顧客やテナントなどすべてが有機的につながり合う「ユナイトメントストア」をテーマに大幅なリノベーションを実施。その際、各フロアに「ガーデン」と呼ばれるオープンスペースを配置し、地域のコミュニティ(NPO法人や民間団体など)がイベントを開催できる場所を提供しています。

マルヤガーデンズについての詳細は、このあたりのサイトをどうぞ。→ Studio-Lマルヤガーデンズプロジェクトマルヤガーデンズとランドスケープマネジメント
マルヤガーデンズで行われるイベントについては、こちらをどうぞ。 →マルヤガーデンズ ガーデンイベントスケジュール

非営利活動とビジネスの融合に興味がある私としては、一度自分の眼で見ておきたい事例だったのですが、このたび機会を得て、関係者にヒアリングしてきました。ちょうどリニューアルオープンから2年後ということで、最初の想定と実際の成果、そこにどんなギャップがあったのか等々も伺えて大変得るものの多い視察でした。事例としてどこかにまとめたいと思いますが、とりあえずここでは写真でレポートしておきたいと思います。

第一印象は、「非常にセンスのいいデパートだなあ」でした。私くらいの年代だと、大手老舗デパートはちょっと年齢高い印象だし、パルコのようなファッションビルはギャルすぎて、ターゲット層として端境期だなーと感じます。しかしマルヤガーデンズはビンゴという印象。近くにあったら絶対通うと思います。訊ねてみるとやはりターゲットは30〜40代女性ということで、なるほどね、と。そこにターゲット層を置いた理由は、周辺の商業施設とずらしたかったからだそうですが(三越鹿児島店時代はもっと上だったとのこと)、言われてみると、例えば静岡にもこの層に絞り込んだ商業施設ってないよね、と気づく。勝手な印象だけど、東京でいうと伊勢丹の新宿店みたいな位置づけなんじゃないかな。

このマルヤガーデンズ、ディティールがいちいちカワイイ。
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左上:緑化されたエントランス。グリーンがあるのって和む。
右上:フロアマップ
左下:フロア案内
右下:各階にある案内モニター(リンゴ社製)とガーデンのサイン。ガーデンの横には必ずこの白いタイルの壁面があるのですが、これは白薩摩(焼)なんだそうです。美しくオシャレ、かつ地域色!

まずは1階の「garden1」を見学し、ガーデン・コーディネイターさんにお話を聞く。
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もとはエントランス入ってすぐのコーナーにある部分(写真左)がgarden1だったそうですが、現在そこはマーガレットハウエルの店舗になっており、その隣にある半分くらいの面積の部分(写真右)がgarden1です。この変更の理由は、1)元の部分は2面が通路に面しており、お客様が通り抜けてしまうためじっくり見てもらうという感じにならなかったこと、2)施設のイメージを決める顔の部分なのでイベントとのマッチングが難しく、定期的に開催することが困難だったこと、だそうです。確かに入ってすぐのところにハウエルがあるのって、マルヤガーデンズのイメージととても合うし、私の第一印象(「センスいいな」)を決定づけたのはこのハウエル店舗とその横にあるフラワーショップだったな、と振り返ってみて思う。なお現在のgarden1は、上のフロアに出店が決まったお店がテスト出店して、宣伝と顧客動向をつかむ機会として使われることが多いとのことです。

続いて地階の「garden0」。
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食料品のフロアである地階には、素敵なキッチンスタジオ「まるやの台所」がありました。この日は、上階のケータリングのお店が作業のために借りていましたが、普段はスポットの料理教室などに使われるそうです。料理教室の主催者は、けっこう有名な料理研究家から料理自慢の主婦まで。システムとしては、マルヤ側は場所貸し料金(かなり安価)を取り、料理教室の価格設定や集客、仕入れ等は主催者がすべて行うそうで、つまり主催者の利益はその方のビジネス手腕次第ということになります。よくあるのは、商業施設が企画して、定額の謝金で講師を招聘し、価格設定や集客は施設責任というモデルですが、ここは違う。顧客ニーズを正確に把握したいプロや、腕試しをしたい素人さんにはいい機会提供だと思います。あと、写真右下はこのgarden0の前でやっている地域の福祉作業所の商品販売コーナー。 情熱大陸でも見たなあ。作業所で働いている自閉症の方が接客に立つこともあるそうですが、ここで接客をすることで元気になって退所に至るという例が何件か出たらしいです。その結果、「人手不足が悩み(笑)」なんだとか。

さて2階のレディスアパレルのフロアは、現在ガーデン運営はやっておらず、店舗が入っていました。「美に関するコミュニティ」のガーデンのイベントはうまく集まらず、あるいは希望が来ても匂いが出る等周りのテナントがNGを出すようなものが多く、その結果空きスペースになることが多かったそうです。美に関するイベントなんてたくさん希望がありそうなものなのに、ちょっと意外でした。で、フロアに空きスペースがあるとあまり感じがよくないという声がテナントさんからあり、店舗にしているとのこと。大変興味深い現象です。

一方、人気は4階ライフスタイルのフロアにある「創造に関するコミュニティ」。garden4は写真左上の半解放の部分ですが、その右手にもオープンエリアがあり(写真右上)、その隣にはデリとカフェがあり(写真左下)、そのカフェの手前にもオープンエリアがあります(写真右下)。
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私達が訪問したときは、garden4のみを使って鹿児島出身の東京の美大生が卒業制作の展示をやっていましたが、このガーデンの魅力は、garden4からカフェ前のオープンエリアまでが繋がっているので、ここをすべて使ったイベントが組めることだそうです。確かに、例えばgarden4で展示やって、その隣のオープンエリアで主催者と来場者がコミュニケーションして、そのまま来場者にカフェに流れてもらってパーティ、という動線でイベントをデザイン出来るのですごく使い勝手が良さそう。いいね!

なお、4階にはD&DEPARTMENT PROJECT KAGOSHIMA by MARUYAがあります。このショップも素敵だけど、目を引くのはショップの横の壁にあるこのディスプレイ!白い壁に黒いビニールテープで鹿児島の地図が書いてあります。んで、そこにポストイットでおススメのお店が貼られてるの。ポストイットはお客さんが貼っていくんだとか。これは楽しい〜。
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その他にも、3階アクティビティのフロアの「garden3 生活に関するコミュニティ」(写真左)とか、6階書籍(ジュンク堂)のフロアの「garden6 教育に関するコミュニティ」(写真右)などを見せてもらいました。
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garden3は、同フロアに好日山荘などアウトドア系の店舗が入っているので、例えばトレッキングに関するイベントを開催してトレッキング用品などを紹介し、来場者がそのまま好日山荘にいって商品を購入する、などといった流れが作れるそうです。garden6は唯一の扉のあるガーデンで、かつ位置が分かりにくいのでちょっと秘密の場所みたいな雰囲気が漂います。ここでは、文章教室などが開催されたりするとのこと。

そして7階地域のフロアには、素敵な映画館とカフェスペースが〜。
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左は「ガーデンズシネマ」の入り口。もうこの佇まいが素敵!!なおここは天文館地区として約4年ぶりの復活となる映画館なんだそうですが、目の前のカフェスペースを兼ねたgarden7で上映映画と連動したイベントを打つことも多く、ファンも多いとか。これからの映画館経営は、大規模なシネマコンプレックスか、こういうコミュニティごと運営する単館の二極化なんだろうなあと思わされました。

これらのガーデンズでのイベントは、ガーデン・コーディネーターと呼ばれるマルヤの社員さんが窓口となり、マルヤのイメージに合うか、既に入っているテナントさんとカニバらないか、等を調整しています。ちゃんと担当者がいるというのが大きなポイントですね。場所貸し料金はNPOでも払える超良心的な価格でしたが、ガーデンズの稼働率がけっこういいので、月間売上も思ったよりいい数字でした。場所貸しビジネスとして成立するほどじゃないけど、社会貢献だけでやっているわけでもないなという感じ。ガーデン・コーディネーターさんは目的関数として売上ではなく「賑わい」を意識しているとのことでしたが、実際、賑わいと売上は連動するそうです。

そんな感じでとっても楽しいマルヤガーデンズ視察でした♪

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2012年02月23日

徳島いってきました

久しぶりのブログです!
おかげさまでブログを書いていない間も非常に濃い日々を過ごしております。

先日はアテンドで徳島県・上勝町に行ってきました〜。最近は調査に行くというより、誰かのアテンドで行くことが多いのですが、そうやって足を運ぶ機会がちょこちょこあるため、なんとなく常に近況をupdateできてます。


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いろどりさんの集荷場で早い春を感じる。フキノトウとか桜とか。

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温室で時期をずらして花を咲かせる技術「ふかし」の現場を見せてもらう。

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第三セクター「もくさん」に積み重なる丸太。

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GALAXYおばあちゃんも見られた。


ふと、初めていろどりさんを訪れたのはいつだっけ?と思って確認してみたんですけど、2004年冬でした。もうずいぶん長いお付き合いだなあ。当時はいろどりさんがこんなに有名になるとは思ってなかったし、タブレットPCがこんなに普及することも想定してなかった。

未来は、自分の想定を軽く超える。
であれば、現在は夢物語に思えることでも実現するかもね。




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2012年01月03日

2012年

明けましておめでとうございます。

色々なことがあった2011年の最後の日は、実家の両親と妹夫婦が息子を連れて遊びにきました。赤ちゃんは希望ですね。赤ちゃんが一人いるだけで、その場に笑顔が溢れるし、未来も明るいものだと思えてきますから不思議。

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赤ちゃんといえば、あの3/11にも生まれていたそうで。




人生は色んなことがあるけど、常にBright Sideを見て、自分にできることを考えて行動していきたいと思います。

本年もどうぞよろしくご指導ください。


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2011年12月25日

クリスマスですね

!Feliz Navidad !

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もう今年もあと少しですねえ。
授業が終わったので、ただいま鋭意執筆中です!


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2011年09月13日

会津若松の放射線量




asahi.comの記事。記事は削除されちゃうので以下転載。会津若松は猪苗代湖のちょい左下です。


福島会津地方、汚染は県東部より少なめ 文科省調査

文部科学省は12日、航空機を使って測定した放射性セシウム134と137の蓄積量について、初の公表となる福島県会津地方(県西部)を含め、全県のデータを公表した。県西部は県東部(浜通り、中通り)に比べて汚染は少ないが、東京電力福島第一原発から西南西に約138キロ離れた南会津町や152キロ離れた只見町の一部では、「飛び地」のように高い場所があった。

 初めて公表したのは同原発から100キロ以西の地域で、測定実施日は8月16日から28日。チェルノブイリ原発事故で「汚染地域」とされたのとほぼ同じレベルの1平方メートルあたり3万ベクレル以上(セシウム137のみ)の地域は、両町や湯川村など一部でみられた。(石塚広志)



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2011年09月09日

会津若松に行ってきました@

この8月、夏休みを使って被災地に行ってきました。

実は被災地に入るのはこれが初めて。311以降、行きたい行きたいと思いつつ、なかなかまとまった時間が取れなかったこと、またボランティアのブームが去った頃のほうが多少はお役に立てるかなと考えていたことから、この時期になりました。

訪問先は、子どもの学習支援事業をやっているNPOの知り合いがおり、その友人から誘われたという理由で福島県の会津若松。なので、被災地ボランティアにいったというより、そのNPOが地方展開をする際のお手伝いにいった、というのが近いです。もともと私は、ある特定分野の社会問題に興味があるというより、幅広い社会問題を扱う事業に共通の課題を解決するというところにどちらかというと興味があります。なので今回訪問先が会津や学習支援NPOなのは、「たまたまそこにご縁があったから」が最大の理由で、フクシマや子どもの学習に対して強く感じるものがあるわけではなく、比較的ニュートラルなポジションにおります(というか、社会問題に優劣をつける発想が無いので、"最も重要"とか"より深刻"とか思わないのです。緊急性の程度はありますけどね)。でも、原発問題は今や日本という国のブランディングに関わる問題だと思うし、大学教員としては中高生のときに学習環境が損なわれることがどれほど人生に影響を与えるかも分かります。なので、ご縁のあったこの土地、このissueに対して、今の自分にできる精一杯のことをやらせてもらおう、専門知識が活かす場が無ければ単純労働でもいいからやらせてもらおう、という気持ちで向かいました。

せっかくなので、そしてフクシマの情報は意外と少ないので、私が現場で見聞きしたこと、考えたことをまとめておこうと思います。なお、以下は1人の個人的な印象論であるということをご了承のうえ、ご覧下さい。いちおう固有名詞は避けましたが、直接私に訊ねて下さればお応えします。


今回訪れた会津若松市は、町並みに蔵が馴染む美しい地域です。作業の合間のごくわずかな時間で町を歩きましたが、町の各所に歴史が感じられます。観光業はこの地の大きな産業の1つですが、震災以降、観光客は半減したとタクシーの運転手は話していました。私が訪れたのはお盆のいわゆる繁忙期だったのですが、楽天トラベル等で宿を探していると、他の東北の都市のホテルはほぼ100%の稼働率なのに対し、会津若松は空室が目立ちまして、原発の影響を実感しました。特に団体ツアー旅行がほとんど無くなったようで、地元経済には大きな打撃だろうと思います。

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会津若松は、いわゆる津波被害のように建物の倒壊等はありません。しかし地形の関係で放射線量が低いため、福島原発からの避難領域の住民が集落ごと避難してきているところです。会津若松市の人口が12万人のところ、市外から約7千人の人が避難してきており、そのうち3千人が仮設住宅に暮らしているとのこと(8月初旬時点)。分かりやすい爪痕が無い分、そんなに多くの避難者がいるということが感覚的に不思議です。

ところで今回知ったのですが、避難場所というのは一次から三次まであり、まずは学校などの一次避難所に避難し、その後ホテルのような宿泊施設のある二次避難所に移動し、設備が出来次第、仮設住宅という三次避難所に移動するんだそうです。ただ避難している方は、やはり多少なりとも知っているところ、あるいは自地域の自治体の役場機能があるところに住みたがる傾向があると聞きました。また仕事に就いていないことによる経済的な不安と、いつまでこの生活が続くのかという将来への不安とでストレスを溜めた親が子どもを怒り、子どもがストレスを溜めていく、という構造になっていると伺いました。

なお今回、初めて仮設住宅というものを自分の眼で見ました。いろんなパターンがありましたが、wikipediaのこの写真が標準的ではないかと思います。(私が行ったところは既に人が住んでいらっしゃったので写真を撮りませんでした)

一目して思うのは、狭い。窓の作りから見るに、1DKか2DKくらい。そこに4人家族が住んだりしてる。あと壁が薄いので、隣の音が聞こえると思う。見た目も無機質。今回の震災では、阪神大震災のときの教訓を活かしてコミュニティ単位で仮設住宅に入居しているそうです(だから「○○町仮設」と呼ばれる)。しかし、家というものは、雨風をしのぐという機能以外にもたくさんの要素があって初めて成り立つものなんだなあ、ということをしみじみと感じました。ハコとしての家があればいいってものではないですね。せっかく用意した仮設住宅に入居希望者がいなかった、というニュースがありましたが、とてもよくわかります。

まあそんな状況なので、子どものストレス解消のために一緒に遊ぶボランティアだとか、子どもの学習支援ボランティアだとかのニーズがあるわけですね。


長くなるので、今回はここまで。続きます。




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2011年04月11日

おべんとう始めました他

博論も無事終わりましたので、ちょっとブログの更新頻度をあげていこうと思います。
私は(授業ですら)聞き役にまわるほうが好きなため、自分が考えていることを話す機会があまりないのですが、最近言語化しておく大事さを感じることが多いのでちゃんと残しておこうかなと。

昨年は、静県大の他学部の助教の先生方と、交流のためのランチ会を始めたりしました。総合大学であることを活かして、文系理系がコラボしていきたいなと思っていまして、ブログにレポートを載せています。
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なおこのブログのタイトルは、文系棟と理系棟の間にある、この象徴的な溝↓が由来です。

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大学の外の方にはいまいちイメージしづらい、助教ライフも垣間見えますよー。


あと、さいきんおべんとう生活を始めました。
単身赴任に慣れ、博論も終わって気持ちに余裕が出来たので、食生活を改善していこうかなと考えてます。

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そんな感じで新学期始動〜。

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2011年03月11日

ご報告

お世話になっている皆さまへ

このたび、博士号(経営学)の授与が決まりました。

6年間の博士課程はなかなか大変で、若干くじけそうにもなりましたが、
先生方の的確な指導のおかげでなんとか完成させることができました。
これで、漸く研究者としてスタートラインに立つことが出来ました。
これから研究や教育を通じて、頑張っていきたいと思います。

博論執筆にあたっては、腱鞘炎を患ったり、ジンマシンになったり、
入稿直前に熱を出したりしまして、普段かなり適当な私も、それなりに
ストレスを抱えてやってたんだなーと思いました。今はいい思い出です。

多くの方に支えられて手に入れた学位だと思っています。
ありがとうございました。

そしてこれからもご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

国保祥子


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2010年10月30日

ヘッダー変えました&静岡の文化財

ずーっとお正月に撮った伊勢神宮の写真を使っていたのですが、
静岡に敬意を表して、静岡市役所本館の写真をヘッダーにしました。
昭和9年に建てられた登録有形文化財です。
文化遺産オンラインの解説

ちなみに全景はこんな感じです。
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静岡市役所の近くには、同じく登録有形文化財の静岡銀行本店もあるのです。
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どちらも、静岡の青い空と濃い緑をバックに見ると大変美しいです。
大学での生活については、また後ほど〜。



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2010年06月18日

近況

すっかりとご無沙汰しておりまして、申し訳ありません。生きてます。
そして静岡で大変楽しい日々を送っております。

着任した4月は緑が美しく、学内や家の周りを歩くだけでもうきうきしてました。新学期が4月から始まるのって素晴らしいですね。
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4月5月は桜エビ漁の解禁シーズンでもあるので、友達や家族が来た時には一緒に生桜エビや生シラスを堪能したり。流石、静岡は海の幸が本当においしいです。シラス漁をやっている港では、今朝採れのシラス丼が500円で食べられますよ。
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授業とゼミも始まりまして、真面目で勉強熱心な学生さんに恵まれています。私は研究室(ゼミ)は学生と一緒に作るものだと考えてるので、まずはその最初の仕事として、お古でいただいた合板の机にペンキを塗るという作業をゼミ生たちにやってもらいました。投資金額2000円(ペンキ代)なのですが、なかなかいい感じに仕上がってます♪
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ゼミ活動は、これも学生が自主的にブログにまとめてくれてます。理念なんかも、私が自分で書いたものではなく、彼らの解釈だというのがいいよねー。
国保研究室

今後社会に出て行くゼミ生にとって、研究室がいつでも帰ってこられる「居場所」になればいいなと思っているので、基本研究室はオープンにすることにしました。コーヒーやおやつの在庫責任を持つ「コーヒー部長」「おやつ部長」という制度も導入したので、いつでもお茶会ができます。ゼミ生たちが今、自分で言い出したプロジェクトの企画を頑張っていることもあり、いつも誰かがいる感じがしますね。

実はわたくし、今回の着任にあたり、初めて学部生教育に携わるということで不安が色々とありました。教える相手が社会人の場合、その人個人の考え方の軸は既に出来上がっているので、それを尊重しつつも、ブラッシュアップするための気付きをもたらすことが教育だと捉えています。ですが、学部生はこの「軸」がまだ出来あがっていません。そんな人に、知識の伝授という以外に何を教えればいいのか、何を目的とした教育を行えばいいのかは非常に悩みました。

なので、着任が決まってから実際に仕事が始まるまでの間の時間を、大学生の現場を知る人たちへのヒアリングに費やしました。そこで大学教育には何が求められているのか、大学教育の役割は何かという点に対して自分なりの考えをまとめられたことが、今とても役立っています。

ちなみに最も役立ったディスカッションの1つは、KBSの先輩方とやったtwitter上での議論です。twitter慣れしてない人には若干見にくい画面かもしれませんが、こちらもよろしければご参考に。自分のゴールって何なのか、を考える機会を持てたことはとても有難かったです。
大学におけるキャリア教育に関する議論

そんなこんなで元気に楽しく過ごしてます!

みなさま、静岡に遊びにきてくださいー!



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2010年02月07日

じたばたわんこ

近所のペット美容院でみかけたわんこの所作があまりにかわいかったので、iPhoneで撮影!



基本は猫派だけど、これは別腹。



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2010年01月30日

パティシェの経営学

いっぱいいっぱいの日々が続いてちょっと疲れが溜まってきていたので、所用でオットと自由が丘にでかけたついでにモンサンクレールまでケーキを食べに行く。気分転換はおいしいものに限ります。

モンサンクレールは週末はいつもいつも激コミなのだけど、幸い少し遅い時間だったのでお店に入ることが出来ました。ここのケーキはなんでも美味しい。今回はバレンタインデー用アイテムの「クール」がとってもとってもおいしかったです!オンラインでも買えるようなので、ぜひぜひ。味はもちろんですが、計算された複合的な食感と、それを支える製菓技術という点で、流石プロだと思える一品です。(私は自分でもケーキを作るので)

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さて、いつも大繁盛のモンサンクレール。ここに来ると、ケーキの美味しさもさることながら、オーナーパティシェ・辻口氏の経営者としての才覚にも感嘆します。いちパティシェとしてのポジションを確立するまでの奮闘にも感銘を受けますが(フランス修行経験が無いことをバネにして猛練習、など)、自分だけで終わらずに後進を育て、組織や企業としてお店を成立させている。最近ではプロデュース業などでも活躍されていらっしゃいますが、そういう現場を離れた仕事が出来るのってちゃんと若手が育っているからこそですよね。

自分が努力をして叩き上げてきた方ほど、アウトプットに対するこだわりや厳しさが邪魔をして他人を育てられず、そのため経営規模を大きくできないというケースを多々見てきたので、シンプルにすごいなーと思う。経営規模を大きくすることが必須ではないけど、安定のために必要な適性規模っていうのはありますからねえ。「人を育てる」って「人を信じようと腹をくくる」に等しい気がするけど、それが出来ずに規模が大きくならず、経営も安定しない(=待遇も改善されず)という状況は、特に職人的な世界には多いように思います。だからそれが出来ている辻口氏はすごいなと。数年前に奥の工房でお見かけしたことがありますが、組織マネジメントが出来る人だという印象でした。共感に甘えずに、人を動かせる・人を育てられる経営者はいいなあと思う。自分に厳しい人じゃないと出来ないことです。

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私は事例研究を主たる研究手法にしているので、ある一時点で切り取って分析するというより、経年変化の観測から見えることを分析することが好きなのですが、その点でもうひとつモンサンクレールの面白いところは製販のバランス。もう少し具体的に言うと、イートインスペースが小さく、製造スペースがやたら大きいところ。昔は左側の店舗兼工房しかなかったのに、いまや製造のための工房をもういっこ作っちゃってる。

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でも、建物を増やしてもイートインスペースは昔から規模が変わっていないどころか、縮小している。普通は建物を増設したらイートインの席数を増やすのに、逆をやってる。店舗が増えたし、単に混乱を避けるためなの対策なのかもしれないけど、考えようによってはテイクアウトや通販を重視しているからこそとも言える。そのために量産できる体制や、製造担当者が快適な環境を作っているのであろうと推測。でも、お店としてはテイクアウトや通販のほうが利益率いいんですよね。それに現場で価値を出している職人こそを大切にしている感じが伝わってくるので、もし私がちょっと腕に自信のあるパティシェだったら、こういうところで働いて腕を磨きたいと思うと思う。そうやって優秀な技術者が集まってきているのではないだろうか。この辺の見事な経営感覚は、ご実家の和菓子屋が倒産しているのを見た経験が大きいのかなあ、などとケーキを食べながら考える。

経営学というのは、それが目的になるととてもつまらないのだけれど、何かの目的を達成するための手段としては非常に重要。飲食ビジネスというのはこだわりと利益のアンビバレンスが常なので、待遇が良くないところも多いけど、こうやって経営能力のあるパティシェが規模拡大に成功したという事例が出れば、職人の世界も色んな面で発展するかもしれないし、して欲しいなあとココロから思います。


パティシエ世界一―東京自由が丘「モンサンクレール」の厨房から (光文社新書)

パティシエ世界一―東京自由が丘「モンサンクレール」の厨房から (光文社新書)

  • 作者: 辻口 博啓
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 新書



↑ある起業家の物語としても読めます。



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2010年01月20日

TFTさん訪問

MBAのK原さんと一緒に、TABLE FOR TWOのオフィスを訪ねる。今回はK原さんが色々とヒアリングをさせていただくのが目的で、私は仲介しただけなんですが。打ち合わせの内容自体は課題山積ではあるものの、私は個人的にTFTの経営者・K暮さんには是非一度お会いしてみたかったので、テンションあがる。K暮さん、すごーく眼が優しい人でした。もう一人のスタッフ、A東さんも笑顔がとっても素敵。

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しかしTFTさん、オフィスが小さいながらもすごく素敵でした(この写真じゃあんまり分からないかなあ)。居抜きで借りたそうですが、リノベーションが施されているマンションの一室で、柔らかくいい雰囲気!さらに部屋の一辺が丸ごと窓で、昼間は公園の緑が見えてキレイなんだそうです。いいな〜。こういう、なんとなく居心地が良い場があると、なんとなく用も無いのに人が集まってきて、なんとなく何かが産まれていったりするんだろうなあ。私もオフィス持つならこういう雰囲気にしたいな、と思いました。

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

  • 作者: 小暮 真久
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2009/03/21
  • メディア: 単行本



※ この本はビジネス書大賞 新人賞を受賞なさっています。



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2010年01月17日

金沢と小松救難隊と仕事の本質

大好きな土地の1つ、金沢に行きました〜。
金沢は雪!!キレイー。
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近年では珍しい大雪だったそうで、地元の方は大変そうでしたが(無事帰れましたでしょうか)、積雪が珍しい私ははしゃいでしまいました・・・。

今回食べた金沢のおいしいもの。回るお寿司(&蟹の味噌汁)とぶりしゃぶ。
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金沢は回るお寿司のクオリティが高い。こんなものに慣れた金沢の人は、東京の回転寿司は許せないと思う。ぶりしゃぶも初めて食べましたが、おいしいですね〜。生でも食べられるぶりのお刺身をしゃぶしゃぶにしてるそうで、なんたる贅沢。日本酒もおいしいし、加賀野菜もあるし、文化も歴史もあって、豊かな土地だなあと訪れるたびに思います。お世話になった皆さま、ありがとうございました。
>T中さん、いつか築地のお寿司にお連れしますね!

ところで金沢に行くときは小松空港を使うのですが、この小松空港(正確には滑走路を共用している小松基地)を舞台にした素晴らしいアニメがあることをご存じでしょうか。

よみがえる空 -Rescue Wing-

これは名作。昔アメリカでお世話になった日本人家族の方が陸上自衛隊だったことがきっかけで、以来自衛隊というものに特別な関心があり、富士総合火力演習などにも足を運んだことのある私。国際派遣や第9条がらみで取り上げられることが多いですが、国内の災害現場でひそかに活躍をしてるのも、自衛隊です。そういう地味だけど市民の役に立っている自衛隊の機能が、もっと世の中に知られるといいのになーと思っていたところ、このアニメに出会いました。

このアニメは、航空自衛隊小松基地のレスキュー部隊「小松救難隊」の救難ヘリのパイロットとして配属された新人・内田三等空尉の話で、レスキュー隊の仕事内容がよく分かるだけでなく、新米社会人の悩みや葛藤が見事に描かれています。仕事とは何か、プロフェッショナルとは何か、レスキューとは何か、仕事における理屈と感情、不本意な配属部署に意義を見出すプロセス、失敗と自信喪失、厳しくも思いやりのある先輩の存在などなど、全ての職業人、特に若手社会人にとって見る価値のある内容です!自衛隊に興味ある人にも無い人にも、ほんとオススメですので、ぜひ一度観ていただきたい。こんな深いものを作ってしまうなんて、日本のアニメは世界に誇れる芸術だと思います。

ちなみに、個人的に一番印象に残っているエピソードは、ある隊員が現役引退を決めたときの話。レスキュー隊員であるということは、誰かの命を救うために自分の命を落とす可能性に常に直面しているわけで、つまり隊員とはその使命を受け入れた人と言えます。そんな夫を持った妻は、毎朝夫が出勤するときに「これが最後かもしれない」という思いで見送るんですね。そして見送った後に、カレンダーのその日の日付に「/」を書く。そして夫が何事もなく帰宅すると、もう1本線を引いて「×」にします。ずっと続けていたこの習慣を、妻は夫が引退をした日を境に止めます。私は、レスキュー隊員や自衛隊員のお仕事の本質をこのエピソードに見ました、そして、自分の気付かないところで市民を支え、守ってくれている多くの人たちのことを思い、深く感謝しました。

目立たないところにも、社会的意義の大きい仕事をしている人がいる。私はそういう人たちにこそ目を向け、再評価をしていきたいなあと、いち研究者として思います。


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2010年01月10日

リ・ディスカバー三重

年が明けて早10日ですね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は、実家のある三重県で過ごしていました。といっても今回はオットと義母が一緒だったので、帰省というよりは二人のための三重観光。三重生まれ・三重育ちの私ですが、故郷を離れて10年以上が経った今訪れると、色んな再発見があって面白かったので記録してみます。

まずは、義母のために伊勢神宮(内宮)に参拝。五十鈴川にかかっているあの世とこの世を分かつ宇治橋を渡り、杉林の砂利道を抜けていくと御神殿があります。子どものころから親しんだ風景ではあるけど、改めて行くと厳かな空気が心地よいですねえ。お伊勢さんでは通常の手水舎に加えて、御手洗場という五十鈴川のほとりで手を洗えるところがあるのですが 私、5歳くらいのときここに頭から落っこちたことがあります。だから身も心もきれいに違いない。
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お伊勢さんでは20年ごとに宮大工の技術継承を目的に行われる式年遷宮の準備が進んでいまして(藤井フミヤがイメージソング歌ってる〜!)、宇治橋が出来たてほやほやでした。まだほのかにヒノキの香りがします。伝統を継承するために、定期的に行う破壊と創造。なんだか色々と考えさせられる。
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お伊勢参りのあとは、お決まりコース。伊勢に来て「赤福」ははずせません。本店は赤いかまどが美しいです。赤福とほうじ茶セットに加え、冬季は赤福ぜんざい、夏季は赤福氷もおいしいです。赤福本店は火鉢が置かれた雑然とした雰囲気ですが、隣の五十鈴茶屋は静かな雰囲気の中で抹茶もいただけます。
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もう1つの伊勢名物、てこね寿司を食べにすし久さんへ。建物がレトロでかわゆい。角松などの日本の由緒正しいお正月支度がしてあるのを見て、なんとなく背筋が伸びました。日々の生活の中で四季を大切にする姿って、美しいなあ。伊勢の「てこね寿司」とは、カツオのヅケが生姜や大葉、ゴマの混ざった酢飯の上にのったものです。おいしいのよ〜。「てこね寿司」の語源は、手でこねて作ったからという説と、手桶に盛るから手おけ寿司というのが訛ったという説とがあります。
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そしておかげ横丁にも寄る。テーマパークちっくでたのしい。このおかげ横丁は、株式会社赤福の経営者・濱田益嗣氏が社運を賭けて行ったまちづくりとして知られています。近代経営を取り入れて赤福を大きくした濱田氏が、衰退した門前町の再興にその経営手腕を発揮したこの事例は、ソーシャル・エンタープライズの本質ではないかと思う。
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今の伊勢の門前町の賑わいがこのおかげ横丁効果であることは明らかですが、同時に赤福もかなりの相乗効果を得られており、地域貢献と企業経営が切り離せないものであることがよく分かる事例です。また、そういう活動をしているからこそ、2007年に発生した表示偽装事件のときも地元の人はわりと同情的で、「悪いことしたのは反省すべきだけど、謝ったんだしこれから気をつければいいんじゃない?それより赤福食べたいので早く営業を再開してほしい」的な反応をしてたという印象が私はあります。まさに情けは人の為ならず、ですねえ。

あとは二見の夫婦岩なども見学に。意外と小さい。ていうか、隣の神社には波がざっぱんざっぱんかかってますけど、大丈夫なんでしょうか!!
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って感じで伊勢を中心に観光して、実家も寄って、帰りました。

そして帰宅後のお楽しみは、松阪牛の老舗・和田金で買った自社牧場の松阪牛。お店ですき焼きを食べると一人2万円くらいになりますが、1階にある精肉コーナーでお肉を買っておうちで作って食べれば3,000円でお腹いっぱい。松阪牛を安価で堪能できるのは、地元の特権ですなあ。実際、地元の人は切り落としや挽肉をキロ単位で買ってたりします。私はサシ入りのお肉がくどくてあまり好きじゃないこともあり、さらに安上がり。下の写真はれっきとした松阪牛ですが、切り落としなのでグラム500円です。ゴマ油(これも三重・四日市の九鬼産業のもの)でさっと焼いただけでおいしぃい!
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今回、人を案内するので改めて色々と調べましたが、三重県って歴史も、見どころも、おいしいものも多くて素晴らしい。全国区ではけっこうな存在感のなさですが(「三重」が何処にあるか分からない人は多い)、やるじゃないか!!かくいう私も、地元にいたときは当たり前すぎてその豊かさにあんまり気付いてなかったです。なので、故郷を離れた今のほうが、三重の良さがよく分かるし大切にするようになりました。


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