2007年01月20日

なぜ、ソーシャル・ベンチャーを研究しているのか。

学生時代にNPOでボランティアをしてました。そのときボランティアのマネジメントの難しさを実感。無償で情熱をもってものごとを進められるのは素晴らしいけど、情熱ってあんまり持続性がない。イベントのような単発で派手なものはいいのだけど、延々と続く必要だけれど地味な作業からボランティアは離れていきました。そのときから、継続的な活動に関しては、ボランティアよりバイト代を払ってやってもらったほうがいいと考えるようになりました。とはいえ基本的にNPOはお金がない。そうすると運営は苦しいわ、バイトでいっぱいいっぱいだわ、お金がないと心もすさむわで、だんだん精神的に追いつめられる。頭を下げて他人の善意を受け続けるのも、ちと疲れる。

で、そういう非合理性や他律的なところがちょっとイヤになり、自分の実力で稼いだほうが楽だなあと考えました。

なので、大学を卒業後は迷わず営利企業(外資系ソフトウェアベンダー)に就職しました。外国人が多く社内公用語は英語というユニークさに惹かれましたが、日本法人は立ち上がったばかりでもカオス状態。人が足らず入社直後に現場に放り込まれてたいへん苦労しましたが、個性的で優秀で適当な人が多い会社はすごくすごく面白かった。周りにいっぱい叱られたし、勉強は大変だったけど、自分の腕で稼ぐというのは楽しく充実してました。

そうこうするうちに時代はITバブルに突入。売上は急増し、社員持ち株制度のある我が社は皆が浮かれていました。しかし盛者必衰、バブルははじけ、一時は60ドルを超えた我が社の株価は落ちまくって1ドルを切るまでに。特に米国本社は、ITバブルの代名詞のように扱われました(このあたりは、MITスローンスクールのクスマノ教授が「ソフトウエア企業の競争戦略」でケースとして分析しています)。そして会社が傾き始めると、我先にと逃げ出す社員。オイオイ、会社の電話でヘッドハンターと打合せするなよなー。

そういうのを見ていると、資本主義の限界を感じたというと大げさだけど、お金でできることって知れてるんだなあと感じてしまいました。自分が社長だったら、こういうときこそ支えてくれる社員や組織であって欲しい。でもそれは決して高い給料で実現できるものではないんだなと。

これらの経験を踏まえて、中庸はないのか?と思っているときに「ソーシャル・ベンチャー」という概念に出会う。

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2007年01月15日

MBA嫌いだった私が、MBAを取り、さらに博士課程にまで進んでしまった理由。

昔、新卒で就職した会社にはMBAホルダーがごろごろといました。彼らはMBA用語を共通言語とし、出身校同士であっというまにうち解け、フットボールネタで盛り上がり、すぐに理論と数字を持ち出して説明しようとしました。しかし下っ端としてトラブルプロジェクトに放り込まれていた私にとっては、目の前でお客さんが怒っているのに理屈ばかりごねてくるやつらは鬱陶しい以外の何者でもなかった。理論はいいからとりあえず謝ってこいよ、現場で身体を動かしてなんぼだろう、と何度思ったことか。そういう経験があるので、ロジックやセオリーやフレームワークやらを振りかざすMBAくんや、頭でっかち研究者くんには拒否反応が出る、というのはよく分かる。特に現場に居る人ほどそういう気持ちは強いでしょうね。

そんな私がなぜMBAをとり、しかも博士課程にいるのか。

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2007年01月08日

地酒と地ワインの会、そしてキャリア再考

社交嫌いのオットの海外出張のスキを狙って、我が家で地酒と地ワインを楽しむ会をやりました。

私自身は人を招くが大好きなのですが、彼は初対面の人と話すのが苦手。なので、オットが家にいるときには(共通の友人のもの以外の)飲み会を開かない、というのがうちのローカルルールなのです。その分、いないときは好きにやってイイよーというのもルール。

成田に向かうオットを超笑顔で送り出し、さー準備。

リビングにスペースを作るための片付けが一番大変でしたが、正月休みに「夏子の酒」を読んで以来、日本酒が空前のマイブームですよ!この日のためにわざわざ先日出張で行った福井の店から酒を取り寄せたし、肴に里芋とイカの煮物も作ったぞ。友達が徐々に集まり始めたので料理も手伝って貰い、差し入れのお酒やおつまみを並べ、さあ開始です。

P1010787.JPG着々と準備中。おや、日本酒のボトルが見えますよ?

総勢8名でしたが、人数より酒のボトルのほうが多かったよ。酒も肴も美味しゅうございました。そしてホストのくせに、酒が入ったら客のことを忘れて遊んでしまった私をお許し下さい。洗い物もありがとうございました。自分で仕事を見つけて動いてくれる人達でほんとよかった。

今回は、ソーシャル・ベンチャー繋がりの人をメインにお招きしたのですが、それとは別に学部時代の同級生にも声をかけていました。だから彼女にとっては全員初対面。しかし共通の知り合いが2人もいることが発覚。世界は狭いですねえ。。。

そして久しぶりのその学部時代の友人に会ったことで、当時(10年前!)のことを色々思い出すきっかけになりました。そういや彼女は私が博士課程に進んだときに最も驚いた人の一人です。私が勉強してる姿を見たこと無いというのがその理由。確かにそういえば、学部のときの勉強って実社会にどう役立つのかが分からず面白くなかったので、授業はさぼるか寝てるかしてたんでした。他にも、修論の提出日を把握して無くて、慌ててやっつけで出したら「I'm disappointed」とゼミの先生に言われたんだった。取得単位が本当にぎりぎりで、どきどきして卒業確定者の発表を見に行ったんだった。長期休みだけが楽しみで、休みに入るたびにバックパック背負って一人旅してたんだった。そんな私がドクターコースで大学の先生を目指しているんですからねえ。人って分からないものだ。一方で研究対象がソーシャル・ベンチャーであることは、その同級生もすんなりと納得。ボランティアとかやってたし、ビジネスに対する興味も強かった。つまり興味対象は昔から変化していないし、問題意識も当時の経験に根ざしたものなんですね。人って変わらないんだなあ。

考えるに、やりたいことの根っこは10年前からずっと変わっていなくて、この10年間でアプローチを修正してきたという感じかな。当時を知る人と、現在を知る人が今回同じ場に揃ったからこそ気付く、この事実。

けっきょく私は好きなことを明確にするのに10年かかったけど、10年かけたからこそクリアになったことも多い。

例えば、友人に言われて思いだしたけど、10年前はケーキ作りが好きでパティシェになろうかとまで考えていたのだった。なのに現在は全然作っていないということを考えると、私はケーキを作ることが好きなのではなく、ケーキを作って喜んでもらうことが好きだったのだなと思う(今は周りにケーキ好きがいないので作らないのね)。もし本当にパティシェになって厨房でもくもくとケーキを作る生活を送っていたら、今頃行き詰まっていただろうなー。だいたい10年で忘れるような”やりたいこと”なんて、本当にやりたいことじゃないよねえ。

前職でクライアントと仕様を固めているときに、「じゃあそのご希望の仕様は、半年後のエンハンス時にもう一回挙げてくださいね」「え〜、半年後なんて忘れちゃいそうだなあ〜」って言われて、(オイ、忘れるくらいなら重要な仕様じゃねえだろう!!)と心の中でちゃぶ台ひっくり返してたもんなあ。

私は、必ずしも卒業してすぐに好きな仕事につくことがいいことだとは思いません。嫌々ながらも目の前の仕事に追われて社会人としての基礎を身につけつつ、こんな人生でいいのか自分は?と苦悩する時期があっていいと思うし、それを経てこそ見えることもあると思う。ただそのためには、やりたいことが見つかったときに修正できるよう、選択肢を多く残せるキャリアでスタートしておかなくてはならない。私は結果的にそういう道をたどってきたけれど、それはやりたいことが見つからず就職活動を投げそうになったときに「とりあえず一般的なスタートをきりなさい。それは今しかできない就職の仕方だからね」と人に言われたからですね。当時は意味が良く分からなかったけど、今はよく分かる。選択肢を多く残す就職が出来たのは、あの一言のお陰だな〜。ありがとうDさん。

なんていう振り返りがオマケでついてきた、楽しい飲み会でした♪

 * * * * * *

ちなみに、ふと懐かしくなって昔の写真を引っ張り出してきてみたところ、更にいろいろ思い出した。学部時代はずっとバックパッカーをしてたんですが、一般的に一人旅ってトラブルの連続。そして、色んなことしでかしていたくせにきれいに忘れている自分が天晴れですよ。ポルトガルで警察官に怒られたことだとか、初めて見る地中海に感動してたらそこは実は大西洋だったとか、サンフランシスコで脱水症状で死にかけたこととか、デンマーク在住日本人に病院連れて行ってもらったこととか・・・。でも若い頃にプラスもマイナスもひっくるめてこういう経験ができたことは良かったなと思う。今の自分の考え方の多くは、これらの経験に基づいたものでもあります。こんな貧乏旅行は学生のときしかできなかったなあ。働きだしてからは、時間もないし楽したいしで、ついお金かけちゃうもんなあ〜。

VFSH0219.JPGバックパッカー時代のわたくし

また気が向いたら当時のことも書きます。





posted by Kokubo at 19:57| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 根っこ的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月01日

地域活性を考える

NPO法人ETIC.(エティック)主催のイベントに、お世話になっている株式会社いろどりのアントレプレナー横石さんが登壇されるので、会いに出かけました。

「チャレンジ・コミュニティ 2006」
〜若者のチャレンジが生み出す誇りと活力ある地域の未来〜



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posted by Kokubo at 04:13| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 根っこ的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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