まずはディレクター・ミーティングという、SVPの意志決定機関のミーティングです。私も含め、パートナー全員が本業を抱えている中で運営しているバーチャル組織SVP。なかなか思い通りにはゆかず、運営は泥縄なところが大きいのですが、今回改めて1年間の振りかえりをしたところ、去年立てた活動計画を全て実現していることが判明してちょっとびっくり。おお、けっこうなんとかなるものだなあ。まだまだボロはいっぱいありますが、少なくとも昨年に比べて格段に組織が強くなっているのは、エグゼクティブディレクターのIさんの手腕だと思う。うーん、有能なスタッフがいるか否かで組織の体力は決まるという好例ですね。
その後は、最近SVPのパートナーとなった人達向けのオリエンテーション。今回は、パートナーの1人が作った海外のソーシャル・アントレプレナーに関するドキュメンタリーを、制作秘話を伺いながら鑑賞しました。その後皆でわいわいとディスカッション。
ところで非営利組織はミッションが強固だと思われがちですが、実際に中に入って感じるのは、意外とみんな考えていることはバラバラだということ。ベクトルが似ているからか根っこが共通しているからかは分からないんですが、一見するとミッションを共有しているようなんですが、みっちり話をするとスタンスや言葉の定義にズレがあるというのは少なくない。ズレ自体は自然なことだと思いますが、このズレが大きくなってくると組織的に問題。なので時々すりあわせが必要ですが、それが簡単じゃないのよねーーーと悩んでいたところ、今回の打合せを通して大きな学びが一つありました。それは「組織の価値は、外部の人間によって認識させられる」ということ。
SVPを数年間お手伝いしてますが、常に現場にいると運営の大変さに気を取られて、自分たちの価値というものに疎くなってしまいます。ですが新しくパートナーになったばかりの人(つまり外から来たひと)が、きらきらした眼で我々の価値を語ってくれているのに触れると、「自分たちには価値があるのだ」ということを改めて実感できるのです。そして、そんな価値のあることをやっているのなら、もうちょっと頑張ってみようかと思えるし、モチベーションも沸いてくる。誰かの語る言葉で組織の求心力を保つことには限界があると感じていた時だったので、外部からの好評価を受け続けることが求心力やモチベーションに繋がるのだというのは、新しい発見でした。これは使える!!
というところまで考えて思い出すのは、いろどりの横石さんが昔同じようなことを言っていたということ。以前、「自分たちの町の価値は内部でいくら語っても町民には分かってもらえない、町の外の人から評価されないとダメなんだ」という意味のことを話していました。そのときは私の経験が乏しくてよく分からなかったけど、今は実感できます。