
仕事を好きであるほど出産で現場を離れることはとても不安なのですが、その不安を少しでも軽減できたらいいな、仕事のために子育てを諦める人も、子育てのために仕事を諦める人も減るといいなと思っています。私たちの少し上、いわゆる均等法世代の女性たちは、子どもを持つことや自分で育てることを諦めなければ仕事を続けられなかったと理解していますが、当時の先輩たちの戦いがあったおかげで少なくとも育休制度自体は当たり前に存在する社会になっています。その事実を作った先人にまずは感謝して、その上で私たちの世代でもう少し良くしてから次の世代に渡したいなと思っています。
でも実はこの勉強会、私としてはあんまり「女性向け」だとはとらえていません。育休や時短の社員がいる組織はマネジメントをちゃんとしないとカオスに陥りやすいので、その解決策を提示したいと思っています。つまり仕事と子育ての両立問題は、個人ではなく経営課題であり、だから経営学で解決しましょうというのが私のスタンスです。私は会社組織にも男性にも社会に対しても、育てていただいたという気持ちの方が強く、今でこそ子どもがいる側ですが、出産前はずっと子どもをもつ社員を迷惑だと感じる側におりました(笑)。だから、両方の世界を見ているからこそできることを追求していきたいな、自分の要望を伝えつつも相手の要望も取り入れてWIN-WIN関係を作っていきたいなと思っています。