2014年11月09日

【もしベビ】育休を活用したMBA体験勉強会(育休プチMBA)

(2015/5/12追記:最新の案内はこちらです→ 育休プチMBA勉強会について

産後4ヶ月目から、育児休業を取得して復職する女性(以下育休復職者)を対象に、スムースな復職および休業中のスキルアップを支援するための勉強会を開催しています。@経営者目線の獲得A仕事と育児の両立生活を支え合えるネットワーク作りを目的に、管理職に必要な思考やスキル、および(女性)育休復職者に特有の課題に対する解決能力をディスカッションしながら身に着けていくことを目指しています。これまでに全10回開催、のべ97人が参加(2014/11/9時点)。

この勉強会の特徴は、1歳未満の乳児を同伴して、ビジネススクールの単科クラスに類似したコンテンツを受講できることにあります。育児休業中ですので、24時間体制の育児中であることに変わりはありませんが、子どもが4ヶ月くらいになれば余裕が出てきますし、目は子どもから離さないにしろ、脳みそと耳と口は勉強のために使うことができます。そのため勉強会ではマンションの一室を会場にし、ディスカッションしながらの抱っこ・授乳・オムツかえOKというスタイルにしています。その一方で、内容は慶応ビジネススクールやオリジナルのケース教材を用いており、MBAと同様に経営者視点で考え、ディスカッションをしています。ビジネススクールの本質は経営知識の習得ではなく、経営者目線での意思決定トレーニングであると考えていますが、この勉強会では残業ができないという制約を背負った子育て中の女性が当事者目線だけでなく経営者目線で、どのようにチームに貢献できるか、組織の成果に貢献できるかを皆で考えています。子育て女性が復職した際に直面する課題の多くは、女性個人の問題というより経営課題であることが多く、ゆえに経営者による組織改革で解決できる部分が多くあります。そこで、女性が自らの環境改善というより、組織全体の最適化のために改善案を提案・実行できるようになることを目指しています。

このプログラムは、NPO法人マドレボニータが提供する産後女性向けエクササイズ教室で出会った友人の「経営を勉強したい」というニーズに応える形で国保が開発しています。なお第6回まではプロ講師(国保)でしたが、第7回からは参加者がファシリテーターを担っており、自律的に学習コミュニティが運営されているというところにも特徴があります。

【育休期間を利用して勉強会を行うメリット】
勉強会に参加することで、育児休暇を能力開発のための学習機会にできます。具体的には以下の通り。
@経営者目線の獲得によって得られる効果
・よりスキルアップした状態で育休復帰者を迎えることができるため、組織にとっても復職当事者にとっても不幸な復職後の再適応不全を最小限にとどめることができる。
・育休復職者が経営者目線で自らを俯瞰するようになることで、時短などの制約がありつつもどのように経営に資する存在となりえるかの提案と行動ができる。(例:業務を短時間で集中して行う仕組みをつくり、部署内全体の業務改善に役立てることで時短勤務者のみならずみんなが働きやすい環境づくりを実現する。買い物する暇がない子育て世代等をターゲットとしたインターネット販売事業の強化等、自身の環境変化を生かした業務や事業を提案する。子育て女性を含むダイバーシティの高い人材のマネジメントを当事者として実施し、企業競争力につなげる。子どもの病気のような突発事項に備え業務を抱え込まない体制づくりを実施することで、後進の育成にもつなげることができる等)
・育休復職者は帰る場所があるありがたみを実感しているので、企業に関する忠誠心と管理職に必要なマネジメント知識を併せ持った女性管理職候補を確保できる。
・育休復職者が経営者目線を獲得することで、個人としてはもちろんのこと、チーム全体のパフォーマンス向上を意識して行動できる。
・家事・育児のマルチタスクをこなす能力、突発事項への対応能力など、仕事と育児を両立する過程の中で培われる問題解決能力を、業務でも発揮できるようになる
・これまでのキャリアをゼロリセットせず、復職後も経験を活かした人材として活躍できる

A仕事と育児の両立生活を支え合えるネットワーク作りによって得られる効果
・仕事と育児を両立するためのTIPSを共有し、精神的にフォローしあうネットワークがあることで、女性が仕事を継続しやすくなり、職場での人材活用や離職の防止につながる。
・次世代の女性に社内外でのロールモデルを示し、さらなる人材の発掘や継続就業を実現できる
・仕事と育児を両立するうえで降りかかる課題を事前に疑似体験することで、ワクチン効果による課題克服能力が高まる

【学習内容】
1)管理職思考に移行するための挑戦課題
中原淳「駆け出しマネジャーの成長論」(中公新書ラクレ)の7つの挑戦課題を身に着けることで、プレイヤー思考から管理職思考にシフトすることを目指します。「他者を使ってものごとを成し遂げること」と定義されるマネジャーとして振る舞う知識とスキルを身に着けることで、育児とキャリアの両立がしやすくなるだけでなく、社内外での人材としての付加価値向上にも繋がります。また両立課題について客観的に眺め、経営者目線でのコミュニケーションが出来るようになることも目指します。
具体的な挑戦課題: @部下育成 A目標咀嚼 B政治交渉 C多様な人材活用 D意思決定 Eマインド維持 Fプレマネバランス
2)女性リーダーに特有の挑戦課題
リーダーシップという組織の目的を達成するためにメンバーに与える影響力を身に着けることで、人材としての付加価値を向上することを目指します。働くことへの覚悟を持つとともに、女性リーダーに特有の課題に対しても働くことを前提に解決策を考える問題解決思考を身につけます。さらには社内外で不足しがちな女性ロールモデルを後輩女性に提示したり、ワーキングマザーならではの生産性アップのコツを共有したりしています。
具体的な挑戦課題:G組織全体の構造を踏まえた意思決定と行動 Hリーダーシップの構造づくり軸
3)女性が直面する「壁」を疑似体験する
子育てをしながら仕事をしていることで陥りやすい苦境を事前に疑似体験しておくことで、いざというときに冷静に対処できるよう気持ちと環境を備えることができます。当事者はどうしても視野狭窄に陥るため、あらかじめ客観的に見つめる視点を獲得することでワクチン効果となり、苦境の最中でも自分を俯瞰して経営者目線での対策を思いつけるようになることを目指しています。

【これまでに扱ったテーマとケース】
第1回 学習ニーズヒアリング
第2回 マネジメント思考の基礎/「北村店長のスタッフ管理」(KBS公式ケース)
第3回 マネジメント思考の基礎と人材育成/「あるコンビニエンスストアの現金違算」(KBS公式ケース)、「『アルバイトが自主性を持って動かないんです』と訴える店長」
第4回 当事者視点から見る時短勤務者と管理職視点から見る時短勤務者/「支店長のお小言」「復職後半年で退職を考える育休復帰者」
第5回 プロジェクト・マネジメントと問題解決思考/「岸本貴子の職場復帰前面談」
第6回 女性活用戦略の経営合理性/「鹿児島銀行ー組織改革と女性活用ー」(KBS公式ケース)
第7回 ダイバーシティ・マネジメント/「品川情報システム株式会社-ダイバーシティと現実-」(KBS公式ケース)
第8回 制約のある人材のマネジメント/「北村店長のスタッフ管理」(KBS公式ケース)
第9回 女性のリーダーシップ特性/「キリンフリーの開発」
第10回 業務フローの改善/「岡村課長と定時後のクレーム」
番外編 ケースメソッドで考えるキャリアと結婚(女子大生向け)/「結婚するかどうか迷っている新聞記者」「再就職支援コンサルタントの悩み」
番外編 ケース開発プロジェクト:在宅勤務者8名で13ページのケースを2週間で開発

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興味のある方は下記までお問い合わせください。
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posted by Kokubo at 11:13| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | もしベビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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