2014年07月03日

【もしベビ】ママ友ネットワークとグラノベッター

第1回ではおでかけハードルをさげるための育児グッズとしてBaby Bjornのベビーキャリアを紹介しましたが、私は初めての育児こそベビの1ヶ月検診が終わったらなるべくおでかけをしたほうがいいと思っています。こんな小さな赤ちゃんを連れ出して病気をもらったらどうしよう、出先での授乳やオムツ換えどうしよう、ベビーカーで電車乗ったら迷惑がられないか・・・等々、育児ビギナーの外出を萎えさせる要素はてんこもりなので、特に初めての育児では外出に対する心理的ハードルは高く、結果として引きこもってしまいます。私もそうでした。

でも妊婦時代に受講したマドレボニータさんのバランスボール・エクササイズのクラスで「産後クラスは産後2ヶ月目くらいで受講するのがお勧め」ということをあらかじめ聞いていたこと、育児休暇をとって一緒にフルタイム育児をしている夫に疲れが見えてきていたので一人で休める時間を作ってあげたかったこと、という2つの理由から、産後2ヶ月目でバランスボール・エクササイズに出かけました。もちろん初めてのお出かけは超・超緊張。でも「○日に産後クラスを受けるために出かける」という目標を掲げてお金も振り込んでしまったので、ベビーキャリアを購入したり、近所の商業施設のベビールームに見学に行ったり、ベビ連れで電車に乗る練習をしたり、その日に向けて心と備品の準備を進めました。しかし目的意識の効果は大きく、ゴールを設定したらなんだかんだで達成できてしまう。逆に設定していなかったら、ダラダラと初外出のタイミングが遅くなっていったと思う。

で、そんな感じで挑んだバランスボール・エクササイズで、たくさんの産後女性・いわゆる「ママ友」と出会いました。そしてこのママ友との出会いが、それ以降の育児を飛躍的に楽にしてくれたんですよね。

学習プロセスにおいては、他者の観察や他者との交流による学習は非常に効果的。特に育児のような形式知化や概念化があまり進んでいない事柄については、他者の観察はとても貴重な学習リソースです。私の場合、ここで第二子の産後女性(つまり育児は1回経験済みの人たち)を観察できたのがすごく役に立ちました。初めての育児がなぜ難しいかというと、閾値が分からないこと、そして分からないがゆえに慎重になりすぎてすごく高いところ(すなわち手をかけすぎてめんどい)、または甘く見すぎてすごく低いところ(後から気づいてももう遅い)に閾値を設定してしまうことだと思っています。でも先輩ママンを見ることで、閾値を適切なところに設定することが出来るようになります。あと、単純に第2子以降の子育ては相対的に適当になされているので、肩の力が抜けます。で、そうして閾値が設定できるようになった結果、私はとても育児が楽になりました。また、たぶん形式知化が進んでいないことが理由だと思うけど、知っている人だけが得をする情報の非対称性が育児に関してはたくさんあります。例えば保育園情報なんてその最たるもので、第1子ママンがわりとのんきに構えがちなのに対して、第2子ママンは妊娠中から活動を始めてたりします。

私は早期にお出かけしたために、そういったママ友ネットワークで交わされる有益な情報に早期にアクセスできたけれど、引きこもっていたらアクセスできない→学習機会を逃す→育児が大変なまま→さらに引きこもる、というループにはまると思います。だから、えいやと出かける、しかもなるべく早い時期に、なるべく自分にとって参考になる情報を持っている属性の人に会えるところに、といいんじゃないかと思います。

この現象を見ていて、ネットワーク理論でグラノベッターが提唱した「弱い紐帯の強み(The strength of weak ties)」を思い出しました。これは、情報の伝達において、濃い関係の人(strong ties)よりちょっとした知り合い(weak ties)のほうが価値ある情報をもたらすという理論です。より具体的にいうと、strong tiesの人は自分と持っている情報に重複が多いため、あまり新たな情報をもたらしてくれる存在ではないのに対し、weak tiesの人は情報の冗長性がずっと低いので、新たな情報をもたらしてくれる可能性が高い。だから情報の探索においてはweak tiesのほうが有益だ、というお話です。そして、ママ友ネットワークってweak tiesなんだなと腑に落ちました。

ママ友ってなんかイメージ悪いじゃないですか。うまく付き合わなければ仲間はずれにされる的な。そんな人間関係に私は果たして適応できるのかって不安だったけど、これはweak tiesのネットワークなんだ、その中で気が合う人に出会えたらそれは幸せなことだけど、情報交換が目的の関係性なので別にがんばって全部の人と深い関係(strong ties)になる必要はないんだと思えたら気楽になりましたし、自分が出会うべきママ友がどういう人なのかということも分かり、ママ友作りに積極的になることができました。そしてママ友が増えるのと比例して、育児は楽になっていきました。

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マドレさんのエクササイズでは、エクササイズ中はベビたちはこんなかんじで会場の真ん中に転がっています。ベビがたくさんそろうとかわいいですね〜。ちなみに手前にいる水玉服ベビが私のムスメです。



posted by Kokubo at 23:01| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | もしベビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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