2014年06月30日

「もしベビ」はじめました。

ムスメがチームに参入して、はや2ヶ月。

この小さなNew Comerとの共同生活も、かなり落ち着いてきました。9月には大学に復帰する予定ですが、復帰のリハビリを兼ねてコソダテライフをマネジメント目線で記録しておこうと思います。タイトルは「もしマネジメント研究者がベイビーを産んだら」略して「もしベビ」。facebookで慶応ビジネススクールつながりの高橋さんに提案してもらいました笑。また遅筆を克服するトレーニングもかねて、ブログ原稿は30分間で書くというルールを自分に課します。

「もしベビ」、1回目のテーマはストレス・マネジメント。

というのも、この2ヶ月の育児生活で私がずっと意識していたのがこれだから。慶応ビジネススクールの授業にもストマネはありますが、この授業はMBAだけあって管理職として部下のストレスをどうマネジメントするかという内容でした。この2ヶ月の私は、自分のストレスをどうマネジメントするかがテーマでした。というのも初めての新生児育児は炎上系プロジェクト並みにストレスに満ちたものになることが想定できたし、そんなところに丸腰で突っ込めるわけがない。なので嵐の前(ニンプ期間)に出産後はどういう種類のストレスに見舞われるのか、それをマネージするためにはどうすべきかを考えました。ただ、出産育児関係の情報は、個人の経験談はものすごく多い一方で一般化されたものが少ないため、出産未経験状態で理解できたものはほぼ皆無。なので結果的には、丸腰のまま産後生活に突入してしまいました。その代わり、出産後の1週間の間、自分のストレスゲージが上がるのはどんな条件下なのかを客観的に観察していました。

その観察の結果わかったのは、私のストレスゲージがあがるのは、ベビや夫といった環境要因ではなく、私の心理状態という内的要因であるということです。ベビはわりと常に泣く。でもベビが泣いていても冷静に対処できるときと出来ないときがあるので、ベビそのものはストレスゲージがあがる要因ではない(トリガーにはなるけど)。では出来ないときに共通する要素は何かと考えたら、私が焦っているときや疲れているときだということが分かりました。であれば、私の心理状態を一定に保っておくことが、ストレスをコントロールする方法になるだろうと考えたのです。

コレをNioshなどが提唱しているストレス・モデルを使って説明しますと、まず、ベビや夫は環境要因(専門用語ではストレッサー)で、それが心理的負担になることをストレイン(ストレス反応)といいます。問題はストレッサーの存在自体ではなく、それがストレインにつながることが問題なのですね。なのでストレッサーをストレインにつなげないよう工夫をするんですが、これをコーピングといいます。で、コーピングには問題そのものを変化させようとする問題焦点コーピングと、ストレッサーの感じ方を変化させる情動焦点コーピングの2種類があり、私は(ベビは変化させられないから)情動焦点コーピングをすることでストレインを回避しているわけですね。

で、そのために役立ったもの。

1)お花
もともと花を飾るのが好きですが、子育て中はお花を飾る余裕なんて無いかなーと思っていました。が、実際は逆で、お花を飾ったり愛でたりする心の余裕があるかないかで自分のストレス度合いを定点観測することが出来ました。炭鉱のカナリヤのように、お花を見ても楽しいと思えなくなるとやばいと自覚できるので、楽しいと思える適度な余裕を常に保つため、状態の把握と早めの対策を心がけていました。仕事でも炎上系プロジェクトのときはメンタルを正常に保つ(本当にやばいときにそうと自覚できる)スキルが必要だと思いますが、それと全く一緒だと思います。

2)赤ちゃん本舗の厚手おしりふき
慶応ビジネススクールの同期の福田さんの会社がこのおしりふきを製造しているということで、出産直後に大量に送ってくださいました。で、このおしりふきが超使いやすい!!それまで使っていた他メーカーのは使いにくくて、そうなるとオムツ換え自体がいやになるんですが、おしりふきに関するストレスがないだけでもオムツ換えにまつわる不快さは減ります。オムツ換えは頻度が高い作業なので、1回のストレス量が減ればトータルのストレスはかなり変化します。使いやすさのポイントは私の場合、1番目に厚み、2番目に含有水分量、3番目に面積という条件だということが分かりましたが、この商品は全ての評価軸においてレベルが高い。その分すごく重たいので携帯するのはちょっと辛いんですが、それでも出先の慣れないオムツ換え環境で使いにくいおしりふきを使うストレスを考えると、ずっとましです。

3)Baby Bjornのベビーキャリア
これは生後1ヶ月から使える抱っこ紐で、逆に言うと小さいときしか使えない、つまりすぐにサイズアウトするベビーキャリアです。出産前に別の長く使えるベビーキャリアを既に購入しており、それに新生児用付属品をつけて抱っこしようとしていたけれど、これだと生後2ヶ月未満のちっこいムスメがいまいち居心地が悪そうで、ムスメの居心地が悪そうだと罪悪感が芽生えてお出かけへの心理ハードルが上がりました。でも実際には外出したほうが情報も学習機会も多いので、結果的に育児が楽になるんですよね。この時期に引きこもることの機会ロスを考えると、仮に数ヶ月しか使えないにしろ投資したほうが絶対にプラスだと思います。そのお出かけに関して、物理的に役立った以上に、心理的障壁を取り除いてくれたのが、このキャリアだったのです。私は生後5週間目からマドレボニータさんのバランスボール・エクササイズを受講するためにこれを使って外出しましたが、あのタイミングで外出しなければ自分の学習プロセスのスタートが後ろ倒しになったと思うので、お金で時間を買えたという感じがあります。

4)バランスボール
前述のマドレボニータさんのエクササイズでバランスボールに乗って赤ちゃんを抱っこするやり方を教えてもらったので、元々研究室で使っていたバランスボールを出して自宅で使ってみたところ、ムスメがすごくよく寝つくことが判明しました。今のところ百発百中で寝てくれるので、夜の寝かしつけや夕方の愚図り対応に超重宝しています。こちらも眠いときに愚図られるのは辛いし、ずっと抱っこしていると疲れるのですが、バランスボールがあると立っていなくていい分身体は楽だし、あやし作業そのものがダイエットにもなると考えることで前向きな気持ちで対処できるしで、非常に助かっています。なお私はギムニクオプティボールを使っていますが、透明のバランスボールはインテリアを破壊しなくてよいです。

5)ピュアレーン100
母乳育児はいろいろと大変だし痛いと聞いていたのですが、出産前に先輩ママンの岡本さんからいただいたこのクリームのおかげで今のところ全く痛い想いをせずに済んでいます。同時期に出産していた若い女性が病院の授乳室でものすごく痛がっていたので、丸腰で挑まないための情報って大事だなと実感しました。切れてから対応するんじゃ遅いので、「切れないように対策すべし」という知識が事前にあることが、対策となりうるのですよね。

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とりあえず初回はこんな感じで。でもぜんぜん30分で終わらなかった。生産性向上は今後の課題です。





posted by Kokubo at 23:33| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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