2007年02月20日

ケースメソッドによるソーシャル・ベンチャー研究会(アンケートより)

研究会後に実施したアンケートの集計結果です。
回収率はなんと91%(29/32)。ご協力ありがとうございました!
なおコメントは編集&要約してあります。

1)今回は以下のどの点に興味を引かれましたか?(複数回答)

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私は事例(いろどり)の認知度が一番効いたのではないかと予想していたのですが、意外に「ソーシャルベンチャー」と「ケースメソッド」が多い。これらの言葉の認知が広がり、もっと詳しく知りたいというニーズがあるということなのでしょうか。

2)当事者が講演するスタイルの研究会等と比べていかがでしたか?
・参加者自らが考えることで理解が深まった
・成功話だけではなく客観的に見られるため理解が深まった
・様々な人の意見に触れて気づかされることが多かった
・様々な人に出会えた
・講義と併用したい
・皆が勝手に発言するので議論にまとまりがなかった
・情報が足りない部分のメリット・デメリットがあった


おそらくケースメソッドの良さはたっぷり認識していただけたのではないかと思います。ただ発言のバリエーションはまとまりの無さと紙一重ですね。自分のリードスキルが未熟さゆえの結果ですので、これからも精進いたします。ディスカッション後に横石さんの軽い講演または質疑応答を付けるといいのでしょうが、かなり長時間になってしまうので。でも私も本当は、時間と予算が許せば現地視察をいれた合宿スタイルがやりたいのです。

3)今回の研究会で得たものは何ですか?
・考えや視点の多様性と多面性
・色々な解釈をするのだという事実。ソーシャルベンチャーのコミュニティにいると世間が見えなくなってしまうから
・考えの整理
・ソーシャルベンチャーの理解
・ソーシャルベンチャーも株式会社も変わらない。営利と社会性の両立という意味で。
・ソーシャルベンチャー経営者の悩ましさを多少なりとも味わうことができた
・色々な人が関心を持っているのがわかったこと
・この分野への意識の高さ


4)発言はし易かったですか?
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しやすかった
・グループの後はしやすかった
・上手に空気をつくっていた
・皆が自由に発言していた
・発言できなかったがしにくかったわけではありません。MCの主導がちょうどよかったと思います。
しにくかった
・人数の割に時間が少なかった
・抽象的な議論が続くとポイントが分からなくなる
・国保さんの質問に合致しない答えが多く、議論にまとまりがなかった
・議論の方向性が偏りやすいところがあったかも。基本的にはいい。


確かに、私も今回は人数が多すぎたと思いました。KBSのクラスディスカッションは50人なのですが、これは共通言語を既に持つ人達なのでこの人数でもまとまりますが、今回のように参加者のバックグラウンドが多様な場合は人数は30人くらいが妥当ではないかと思います。トータルの時間が長くなるため迷ったのですが、グループディスカッションは入れて良かったようです。なお自分では分かりませんでしたが、場の雰囲気づくりがうまかったというのは多くの方から言われました。ディスカッションリーダーの持つ雰囲気は議論を大きく左右するためいつも非常に気を遣う部分なのですが、苦労したかいがあったようで嬉しく思います。ところで「参加者が質問に応えていない」ということに他の人が気付いているということは、客観的に議論の場を見れていたということであり(つまり対私ではなく、参加者全体と対話をしていたということ)、レベルが高いなと思います。ちなみに私抜きで参加者同士で議論が行われる場面もありましたが、これはいいディスカッションの証だと言われます。

5)本日の会合への準備作業(資料代の事前振込・予習等)についてどう思いましたか?
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資料代の事前振込や予習レポートなど、面倒なことを課して申し訳ないなあと感じていましたが、ご理解いただけているようでホント感謝でございます。

6)全体の時間についてどう思いますか?
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長すぎるのではないかと懸念していたので、短いと感じた人が半分以上いることに驚きました。楽しかったのであっという間だと感じたのと、議論で不完全燃焼を感じているのと両方あると思いますが・・・。やっぱり次回は合宿でやりたいなあ。

7)また参加したいと思いますか?
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・刺激的な議論だった。また参加したい。
・自分自身の勉強になった
・面白いケース、良い出会いの場であると強く感じます
・理論的背景をもった指導者がいるので、効用が高い
・得るものがとてもあった。自分の通常の仕事へフィードバックできそう。
・時間があれば、面白いケースであれば


ところで「あまり思わない」と応えていらっしゃる方の不満足感の理由を類推するに、お一方は研究手法(ケースメソッド)に関するもので、もうお一方はディスカッションのまとまりのなさに関するもののようです。なるほど。これは私が腕を上げることでカバーできるのかもしれない(というか頑張れ私)。しかしこういうネガティブコメントは、とってもとっても有難いフィードバックです。

10)その他今後改善した方が良いと思われる点がありましたら、どうぞお聞かせ下さい
・素晴らしかった。良い機会を与えていただいて感謝している。
・非常に難しい意見交換の場をまとめていたところが見事でした。
・板書、多様な視点をビジュアルにまとめてほしかった
・人数はもう少し少ない方が良いのでは
・全体でやるなら人数を少なくした方が良いと思います。あるいはこれだけいるならグループディスカッションメインで、各グループから発表する形にするとか。(グループの議論→全体のつながりがなかったので)
・国保さんの想いもうかがえてよかったのですが、その時間をもう少し減らし、その分参加者からもっと発言を引き出してもよかったのではと思います。いろいろな経験のある方がいそうだったので、聞きたかったというのが本音の意見です。
・設問に対する時間配分。発言する人の幅を広げる。


時間配分は今回の大きな反省点の1つです。あと発言する人が偏っていたというのは、これは私のリードスキルの低さゆえですね・・・。まだ当たっていない人を優先して当てていたつもりなのですが、たくさん手が上がると(それはとても嬉しいことなのですが)どうしても見落としが出てしまうんです。もう少し余裕があればちゃんと目が届いたと思うのですが、ちょっといっぱいいっぱいで・・・。発言の機会を提供出来なかった方には、本当に申し訳なく思いますし、何より私がその方の発言を聞けなかったことを残念に思います。
なおケースメソッド教育では、ディスカッションリーダーがニュートラルに徹して自分の意見を挟まないやり方と、自分の意図した落としどころにもっていくやり方の2つありまして、今回は後者を選びました。その理由は、研究者としての自分の意見に対するフィードバックが欲しかったこと、参加者がかなり多様かつ実践者が多かったので、落としたほうが腑に落ち感があるかなと考えたからです。

その他のコメントも、本当にありがとうございました!!
アンケートでは救いきれない感想(特にネガティブなもの)が多々あったかと思いますが、こういったフィードバックは本当に本当に参考になりますし、次への励みとなります。ありがとうございました。





posted by Kokubo at 22:46| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究と実践 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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