第1回はGE流ワークアウトで問題解決策を皆で考えました。
第2回はI田ちゃんの商品開発の相談が、フューチャーセンター参加者の知り合いのバイヤーさんにヒアリングに行く話に発展しました。I田ちゃんは後日そのヒアリングに行きまして、作る側ではなかなか気付かない、買う側の視点からの色々な指摘をしていただいたようです。何かものを作るとき、作り手の一方的なイメージを実現して消費者に受け入れられるということはまずないので、根幹となる信念は持ちつつも、開発段階でどれほど市場の声を聞く機会を設けて反映していくかが重要だと思います。そのため、こういったその場に集う人のネットワークを活かしてヒアリングの機会を持てるというのはとてもラッキーなことだと思うし、フューチャーセンターのあるべき姿の1つだなと思います。
さて、第3回は、そのヒアリングの機会を学生たちが提供する場となりました。大学の産学連携室の方が、商品に対する学生の意見を聞きたいという要望を持つ地元の企業さんがいるんだけど、という相談を私に持ってきたので、それじゃ一度フューチャーセンターに来ていただいて、ざっくばらんな意見交換会をしましょう、ということに。
そして当日。岡部からいらっしゃったH社長に、まずは商品のデモを見せてもらいます。手前にある紙カップがその商品。
予めいただいた資料では、何がアピールポイントなのかいまいち分からなかったのですが、急須を使わずにお茶が飲めるという商品でした。これ便利!!そしてお茶も美味しい。
学生たちの忌憚ない(本当にストレート)意見を真剣にメモるH社長。
個人的には、パッケージに工夫の余地あり(ターゲット顧客とデザインの方向性がずれてる)だと思ったので、研究室にあった紙カップを使って商品を作ってみました。これを何人かに配り、意見をもらうことに。
うーん、次の展開にぜひ繋がってほしい。というのも、静岡に赴任して以来、静岡のお茶の美味しさを友達に知ってもらいたいなあと思っているのですが、静岡ではお茶が「茶葉」でしか売ってないんですね。でも東京のおうちやオフィスに急須は無いし、下手したら給湯室すらないところも。そんな人たちに茶葉を渡しても迷惑なんですよね〜。なのでいつも個包装のティーバックを探して渡していたのですが、ティーバックを出している緑茶メーカーは私の知る限りは2つです。そこに事業機会を感じていた私としては、この商品には潜在的な市場があることを感じました。なのでこれは量産されてほしいのですよ。
この日は他に、静岡大学の学生Uくんも来ており、相談事を持ちこみました。まちづくりに関する案件について皆で意見交換会。
たまたまお誕生日だったそうで、I田ちゃんの試作品のケーキでお祝い。
ところで、H社長にも、Uくんにも、「県大にはこういう場があって羨ましい」と言われました。ある人が、何かを思いついて一歩を踏み出そうとしているとき、カジュアルに相談が出来る場があるかどうか、また、その相談の場にいる人たちが、「何バカなこと言ってんの」「そんなのムリだよ」と一言目に言う人たちなのか、「面白い!」「こうしたらもっと良くなるよ」と一言目に言う人たちなのか。この2点によって、その人の次のステップは大きく変わってきます。そして、ふと思いついた突飛なアイデアを気軽に相談できる場所があり、かつその場には背中を押すタイプの人が揃っているとき、そのアイデアが形になる可能性が生まれると私は考えているのですが、そういうのがフューチャーセンターの機能の1つなのかなと思うわけです。そしてそれが、2221研究室では実現できるということがこの日確認出来まして、嬉しい限りです。集まってくれる学生たちのおかげです。
このフューチャーセンターは毎週月曜日、18:30〜22:30くらいの時間で開催しています。どんな話になるかは、その日の顔ぶれ次第です。話したいことがある人、相談したいことがある人、相談に乗りたい人はどうぞお気軽にお越しください。不思議ですけど、毎回なんだかんだと議題が集まります。
今後は、こちらの研究室ブログにも開催予定を載せていきます。
国保研究室
ところで、I田ちゃんに触発されて、私も久しぶりにお菓子づくりなどやってみる。実家にいた頃は、よくお菓子を作ってたんですよねー。食べてくれる人がいないと作らないタイプなので、今のように人がワイワイいるときは作りがいがあります。発色のいい静岡の抹茶を使って、いろいろと試してみているところです。