この改装の目的は、当研究室をフューチャーセンターとして機能しやすくすることです。もともとリーダーシップ教育を意識してゼミ活動を行ってきましたが、3月11日の震災をきっかけにきちんとしくみ化しておきたいと考え、地元の経営者さんのご支援もあり、5月30に学生たちが設立宣言をしたフューチャーセンター。活動そのものは学生たちが担っていますが、私は環境面での整備で貢献するべく、学生たちが使いやすく、学外の方が寛ぎやすく、というあたりを主眼においてレイアウトを考えました。イメージにあったのは、ドコモがiモードを開発したときに重要な役割を果たした「クラブ真理」。流石に贅沢さは全然違いますが、多様な人がカジュアルに混ざり合った状態が新結合(イノベーション)に繋がるので、色んな人が集い、出会い、静岡や日本の未来を創るイノベーションが生まれる場になることを願って創りました。なんたって、うちは経営情報イノベーション研究科なのですから。
象徴となる楕円のテーブルはゼミ生が型取りしました。だからちょっと歪んでるw。
フューチャーセンターについては、こちらを参考に。
フューチャーセンター - Wikipedia
フューチャーセンター・ウィーク2011最終報告書
さてさて、場が出来たって活動が無けりゃ意味がない!というわけで、定期的にフューチャーセンターの開催をすることにしました。頻度とかスタイルとかはまだ流動的ですが、とりあえずやってみて、やりながらどんどん改善を加えていくのが私のポリシーです。
第1回の定期FCは10月3日に開催しました。当日はゼミ生以外にも2年生が2人、県大の職員さんと他学部の教員の方が来てくれました。ファシリテーターを立てなかったので、前半は何となく雑談っぽくなりましたが、K村ちゃんがあるまちづくりワークショップへの参加を迷っていたので、皆で背中を押しまくる。地域づくりという観点で、学生が出来ることってすんごい多いよ!そのあたり、今度の山崎さんのランチョンセミナーで語ってもらおうと考えていますが、しがらみがなく新鮮な眼でまちを見られる学生は、いいコネクターになるよー。
10月20日 コミュニティデザイナー 山崎亮氏 セミナー
「コミュニティ・デザイン 〜人と人の繋がりで生まれる価値〜」
その他、現在食品栄養科学部の学生と一緒に、静岡のお土産商品を企画しているI田ちゃんのプレゼンを聞いて意見交換。たくさんの脳みそで話すと、たくさんのアイデアが出ることを実感しました。
ここまではブレインストーミングの要素が強かったのですが、この日はS木くんが具体的な相談内容を持ちこみました。自分のプロジェクトの方向性に迷うS木くん。早速、先日学んだGE式ワークアウトを使って、問題解決を試みることに。
ポストイットを使って問題点の洗い出し!
ホワイトボードにポストイットを貼って課題を可視化。
課題をカテゴリー分けして、
顧客満足度へのインパクトと実行の難易度で整理。
5回のWhy?で原因を深掘りして、特性で分けて
S木くんの具体的なアクションプランに落とす、という一連のワークアウトを学生たちがやりました〜。
私は見てただけ。
面白いことに、社会人教育をやっていると思考が凝り固まってるな〜と感じることが少なくないのですが、学生たちは本質的な問題に切り込むのに躊躇わないし、最初から枠にはめて考えたりしないから、私(社会人)では想定していなかった発想をしてくれることがあります。ゼロベース思考と、ヒエラルキーフリーのコミュニケーションの賜物ですが、この2つは学生の強みだと思いますし、私が大学でフューチャーセンターをやろうと考えた理由です。
それにしても学んだことをさっそく実行する、というのは素晴らしい姿勢だと思うし、教えがいもあるってもんです。当のS木くんが、部屋に入ってきたときはどうしていいか分からなくなっていたのに、やるべきことがクリアになったことですっきりした気持ちで部屋を出ていけるというのもイイ!チームの力ってすごいなあ、と改めて思いました。1人で悩んでると辛いし袋小路にハマるけど、人と話してみたら意外とあっさり解決したりするもんね。
さてさて、次回のフューチャーセンターは10月17日(月)の18:30〜です。22時くらいまではやっていますので、遅れてでも歓迎です。誰かに相談したいことがある人は、どうぞお気軽にお越しください。私のほうで軽く食べられるものを用意しますが、差し入れも大歓迎です。