2011年10月08日

GE式ワークアウト研修と、FCでの実践(前編)

先日、とあるご縁をいただいて、GEさんの「ワークアウト」の研修を学生向けに開催していただきました。フューチャーセンターで使えるように、というN村社長からもお申し出だったのですが、学生のうちにこんな研修を受けられるなんて、ほんと贅沢だと思います。うらやまー。

GE式ワークアウトに関しては、ここの説明が分かりやすいです。
企業研究レポート | 企業研究レポート --GE編--04
要は、問題解決のための考え方というか、具体的な手法ですね。

さて、研修当日。学生は2チームに分かれ、ある問題山積なコーヒーショップの改善案を考えるというシナリオです。
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まずは、問題点をポストイットにどんどん挙げていく。
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周りの人と相談せず、自分1人で制限時間の中で片っぱしから考えていくという手法は、他人の意見に引きずられないようにするためだそうですが、確かにこの方法だと上がってくる問題点の数が飛躍的に多くなりましたし、意外な意見も出やすくて、感心しました。グループで行う意思決定の弊害の1つに「同調」がありますが、個人間コミュニケーションを制限することで同調を防ぐ名目集団法の効果を目の当たりにしましたねえ。確かにもっともらしい意見が出ると、こんなつまんない意見言わなくていいかな・・・と思ってしまうけど、面白い発想はそういうところにあったりするしね。

そして皆の意見を持ちよって、
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ファシリテーターのリードで問題をカテゴリ分けして整理して、
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優先順位をつけて、原因を考えて、
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特性で分けて対策を考えて、
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行動計画をスポンサーに説明して、
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・・・という一連のワークアウトを経験しました。(上記のプロセスはざっくりです)

もともとは企業向けのこのワークアウト、社会経験のない学生相手にどこまで伝わるかなあと当初は危惧していましたが、やってみたら全く問題なかったです。寧ろ社会人では出てこない斬新な意見があったりして(e.g.チーム感を醸成するためにハイタッチする、とか)、大変面白かったし、GEの講師の方々にも楽しんでいただけたようです。私としても、ばんばん手が上がったり、自分の意見やグループの発表を堂々と学生が話しているのを見ているのはとても嬉しいです。(自分も講師をやることが多いので分かるのですが、反応が無いというのが一番辛いので)

学生たちからは、「1人では限界がある問題解決も、チームや組織になると自分が思いつかないような意見、面白い意見があり、問題解決のためにチームや組織の重要性を改めて感じることが出来た」「今までの自分の思考回路に無駄がたくさんあったことに気付いた」「原因を自分たちに置くことの重要性を学んだ」「ファシリテーションの重要性が分かった」等の感想が出ており、いい経験になったんだなーと感じました。

また、これはGEさんにもお褒めいただいたのですが、今回の感想を読んでいると学んだことをすぐに自分のプロジェクトや活動に落とし込んでいこうとする姿勢が見てとれ、素晴らしいなあと思いました。研修を受けるだけ受けて、普段の行動には全く変化が見られないという社会人が多い中、この素直さと行動力はほんとすごいと思う。変なプライドや頭でっかちが学びを妨げると思いますし、実際、行動する人はどんどん伸びて行きますから。ぶっちゃけ、学部教育に携わる前は学生なんて大したことは出来ないだろうと考えていたんですけど、この1年半の静岡生活では、いい意味で裏切られっぱなしです。ゆとり世代だろうがなんだろうが、こんな学生たちが創っていく未来が悪いものであるわけがない、と思う。

さて、この日学んだワークアウト、さっそく後日のフューチャーセンターで活かしました。その模様を次のエントリーに書きます。


ドア越しの眺めが好き。未来を覗いている感じがする。
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GE式ワークアウト [単行本] / デーブ・ウルリヒ, スティーブ・カー, ロン・アシュケナス (著); 高橋 透, 伊藤 武志 (翻訳); 日経BP社 (刊)
「GE式ワークアウト」
デーブ・ウルリヒ, スティーブ・カー, ロン・アシュケナス (著)
日経BP社

posted by Kokubo at 13:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域と大学(フューチャーセンター) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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