2011年08月18日

井川紀行・その2(生活編)

井川紀行その1に続いて、その2では、井川での生活や人の側面を紹介したいと思います。

井川では、観光協会会長さんと地域に住む中学3年生の3名(これが全員)にご案内をいただきました。普段大学生には接している私ですが、中学生は久しぶり。話合うかしら?と思っていたのですが、この3人がすんごい素敵!男の子2人と女の子1人なんですが、すごく仲良しで、井川への想いから将来の夢までいろいろ語ってくれました。(プライバシーのため解像度を落としています)
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現在井川には、中学生が8人、小学生が5人、幼稚園児が6人いるそうです。井川は高校がないため、中学を卒業すると皆村を出て行きます。でも、高校や大学を卒業した後に井川に戻ってきたいと思っても、村内では仕事が無いために難しいんだそうです。その結果として村内には20代30代の人がほとんどいないそうで、ロールモデルの不在ゆえに、彼らは自分の10年後20年後がイメージできないとのこと。

今回の仕事は観光商品を開発することで井川への訪問者を増やし、地域の活性化に繋がることを目的としていますが、一方で私は、外から人を一時的に呼んでくることが地域のためになるとは限らないとも考えています。だいたい、それは外部の人間が一方的に決めることでもないと思う。なので、まずは井川の将来を担う人材にヒアリングをしてみたかったのです。ぶっちゃけ、ここで外から人が来ることが好ましいと思われないなら観光商品を開発する意味はないよね〜と思いつつ。

単刀直入に「井川に外から人が来るのは嬉しい?」と尋ねた私に対する回答は、
「嬉しい。寂しくないから。行事とか一緒にできたらいいなと思う。」
「嬉しい。人が減って高齢化が進んでるけど、色んな人が来ると活性化する。井川のいいところを知ってほしい。」
「普通。来てもらっても何も出来ないから。でも、村を案内してって言われれば嬉しい。事前に言われれば準備しておく」
というものでした。

また、「20年後の井川はどうなっていてほしい?」という質問に対する回答は、
「人口が減っているので、無くなっちゃうんじゃないか」
「年15人づつ減っているので、将来が計算出来てしまう。悪いことならいっぱい想像できる」
「交通の便が悪いので人が来ない、人がいないからお店が成り立たない」
「いっぱい人がいて、気軽にどんどん遊びに来る人がいてほしい」
「井川に人が来て、いいところだということを分かってほしい。そして住んでくれたらもっといい」
「現状を保つのが最低ラインで、明るくなればもっといい」
「変わらないのが一番。どうしても変えないといけないのなら、一部だけ」
「変わってほしくないのは優しいところ、近所づきあいがいいところ、人柄、自然」
「職場環境と雇用は増えて欲しい」

などが出てきました。しかも、びっくりするほどしっかりとした受け答えをしてくれる。
ううむ、自分は中学生のときにこんなに地域の将来のことを考えていたかなあ・・・。

自分のことを顧みてふと恥ずかしくなったりもしましたが、とりあえず彼らの意見を聞いて、外から人が来るきっかけを作ることは多少なりとも井川の人に喜んでいただけそうだというのが確認できたので、頑張ってツアー商品を作ろうという気持ちになりました。そして、彼らのような地元の中学生に案内役をやってもらうことで、彼らにとっては珍しい、若い人との接触を増やすことが出来ればいいなと思います。

彼らには、少し村を案内してもらいました。

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吊り橋。揺らすなあーーーー!!まじで怖いよここ。

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南アルプス井川観光会館“えほんの郷

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村の光景はこんな感じ。

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黒沢明の映画や、奥信濃ロケで撮影された「阿弥陀堂だより」を彷彿とさせます。


そして夜は民宿に泊まる。今回お世話になったのは「民宿やまいち」。民宿って久しぶりだなー!と私は思っていたのですが、同行した20代前半の2人はそもそも民宿というものに泊まったことが無かったらしく、すごく新鮮だったようです。曰く「私の年代だと、あのような民宿に泊まった経験があまりないので、とても新鮮で楽しかったです。まるで本当のおばあちゃん家に来ているような感覚でした。湧水が垂れ流しだったり、風呂場が温泉だったり、おばあちゃんがものすごく親切だったり、今回の旅で一番の思い出です」とのこと。

これは、30代の私にとっては意外な感想でした。私にとっては懐かしいものが、20代の人には新鮮なのですねえ。実際に訊いてみないと分からないことが多いんだなあ、とモニターツアーの重要性を改めて認識しました。余談ですが、SLに関しては「博物館でしか見たことがないから、これって本当に動くんだあと思いました」という感覚でした。ほお〜。


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とっても正しい民宿、という雰囲気。N嶋ちゃん曰く「おばあちゃんちに来たみたい」

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夜ごはんには地元でとれたあまごや野菜が並びました。しみじみ美味しい。

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おひるごはんには、そうめんをいただきました。

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この光景は、まさにおばあちゃんちで過ごす夏休み。

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お世話になった民宿のおかみさん。


井川紀行その3(ノルディックウォーキング編)に続きます。




posted by Kokubo at 07:09| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おしごと日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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