2009年08月08日

Kyoto Experience

先日、指導教授を訪問中の海外ゲストとともに、京都に行ってきました。初めての来日だと言うので京都は行くべきだなと思い、日本語ができない方なので一人では大変かなあとアテンドすることに。でも、私もかろうじて1日を空けられただけだったので、東京⇔京都を日帰りという弾丸ツアーでした。さすがに疲れた・・・。

京都は大好きで何度も訪れておりますが、海外からのゲストを案内するのは久しぶりー。史跡よりは文化を見たいというリクエストを受け、どういうところを体験してもらおうかな〜と計画を練り練りしましたよ。

NEC_0206.JPG NEC_0209.JPG NEC_0231.JPG
伏見稲荷大社の千本鳥居と絵馬(絵狐)、長楽寺。

NEC_0211.JPG NEC_0213.JPG
東福寺の木造橋廊「偃月橋」、国宝「龍吟庵」の庭園

NEC_0224.JPG NEC_0225.JPG NEC_0233.JPG
町屋づくりの「枳殻荘」で豆腐懐石、白川、先斗町で川床。

などなど。動線を工夫したので、休憩を挟みつつののんびり探索でもけっこう回れました。実は、暑さが苦手な私としてはこの時期に京都に行くのは辛いなあと思ってたんですが、行ってみれば暑い夏を楽しく過ごすための昔ながらの日本の知恵が随所にありまして、却って楽しかった。エアコン生活のせいで忘れていましたが、日本人は風鈴やせせらぎの「音」で涼むことができる人種なんだった。なんて素敵。自然は克服するものではなく、共存するものだという日本人としての感覚を久しぶりに思い出す。それに千何年とか何百年という単位の建物や事業が溢れている京都に身を置いていると、自分の悩みやこだわりがとてもちっぽけなものに思えてきまして、それも収穫でした。経営も人生も、こんなタイムスパンで考えることができたら、そんなに変なことはしないでしょうよ。

さて、今回のメインイベントの1つは、長楽寺の茶室で副住職にお茶を点ててもらったことです。ただお抹茶を頂くだけでなく、お茶会の華やかな雰囲気でなく、茶道の真髄である(と私が思っている)おもてなしのこころ、すなわちHospitalityを体験してもらいたいなーと思いまして、お手前をやってくださるという長楽寺を訪れてみたのです。

P1040690.JPG

大寄せのお茶会の華やかな雰囲気をイメージしていたゲストは、茶室や副住職の素朴な佇まいに少し拍子抜けだったようですが、ホストである副住職のおもてなしの心は彼女にも伝わったようです。後で感想を聞いたところによると「言葉が通じなくても、ゲストがちゃんと楽しめているか気を配っていることが彼の目から伝わり、その思いやりに感動しました」。そうそう、そこを感じて欲しかったんですよ!わかってくれてありがとう!あとは、動きに迷いがないから安心感があって寛げる、との感想も。型のおかげで動きと気持ちが安定しているから、余裕が生まれて、ゲストへの配慮や安心感の提供ができるんですよね。もう少し若いころは、型というものは自分を縛るものだと感じていたけれど、今は自由を確保するために型があるんだな〜と思います。

ところで旅の途中にソフィア・コッポラの映画「Lost in Translation」の話題が出たんですが、そのゲストいわく、あの映画は日本語が分からない外国人が日本で感じる「音」の感覚を見事に表現しているとのこと。それで長年の疑問が晴れる私。あの映画の中で見る日本は「どこかよその国」って印象だったのですが、それは自分が韓国やタイで感じた、周りが何言ってるかまったく分からない感覚を呼び覚ましていたんだということが分かりました(英語圏だと周りの会話が理解できちゃうからそういう感覚にはならないんですけどね)。確かに、日本に住んでる人から見たら当然すぎて何も感じない「音」が、アウトサイダーから見たら全く違う印象になるのだ、そしてそれはインサイダーの眼しかないと一生気付かないのだ、と言葉にすると至極当たり前のことに気付きました。あの映画は理由もわからず好きだったけど、そういうことだったのか。もう一回観てみようっと。

海外ゲストのおかげで、日本文化をアウトサイダー感覚で見ることができ、おかげでその素晴らしさを改めて認識することができました。日常を別の視点で眺める機会は、普段見過ごしている多くのものに気づかせてくれるので楽しいですねー。




posted by Kokubo at 00:10| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常と思考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良いですねぇ京都も。

10月にアメリカ人夫妻を2日ほどアテンドするのですけども、リクエストが”人の少ない所で、静かな温泉なんかが良い”とおっしゃるのですよ^^;

良い知恵ありませんか?
Posted by きくち at 2009年08月19日 16:50
来日は初めてor2回目以上ですか?文化と史跡とどちらにより興味があるのでしょうか。お歳は?等々、そのゲストのスペックをもう少し聞かないと提案しにくいですが、一案として紅葉が楽しめる静かな温泉旅館に1泊して、のんびりしていただくというのもいいのかも。「泊る」ことを楽しむ旅。

箱根の歴史的建造物の温泉旅館や、甲信越や北陸のこじんまりとした温泉宿とか、あと京町屋ステイ(http://www.kyoto-machiya.com/)っていうのも素敵かなと思いますがいかが?
Posted by こくぼ at 2009年08月22日 02:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。