2008年12月30日

ケースメソッドによるソーシャルベンチャー向けマネジメント研究会(1)

博論がすこーし目途が付いてきましたので、ずっとやりたかった「ケースメソッドによるソーシャルベンチャー向けマネジメント研究会」開催します!

詳細は追記にて。
なおこのページは随時更新して、最新情報を載せておきますので、変更等はこちらでご確認ください。


1.研究会の目的と内容: ケースメソッド(手法)×ゼネラルマネジメント(内容)×ソーシャルベンチャー(対象)
慶應ビジネススクール(KBS)のケースメソッドによる実務家教育のノウハウと、MBAというゼネラルマネジメント教育の知見を、ソーシャルベンチャー向けに改編して提供します。特に組織の要となるCOO(最高執行責任者、いわゆる「ナンバー2」や「番頭さん」)やミドルマネージャーを対象に、経営を総合的視点で捉える訓練と、目標や悩みを共有できる仲間とのディスカッションによる気づきをもたらすことを目指します。

KBSのMBAは大企業社員むけゼネラルマネジメント教育なのですが、ここで培われる「経営に対する総合的視点」って、まさにソーシャルベンチャーのCOOやミドルマネージャーに必要なスキルだと思っています(ただし小規模組織向けに若干のカスタマイズは必要)。私自身、ノンプロフィット組織や営利企業での経験の後にビジネススクールに入ったことで、物事の見方が大きく変わったので、そういう機会が少しでも多くの人に提供できればいいな、と思って企画しました。

なお、ノンプロフィット&プロフィットに共通する普遍的なマネジメント課題を中心に扱いますが、要所でノンプロフィット特有の現象にも触れたいと思います。基本的には、通常企業のトップ(CEO)が担う方針や戦略の考案ではなく、決定された方針や戦略の実施というCOOやミドルマネージャーの担う部分にウェイトを置きます。さらにその中でも、対組織外のスキル(例えば営業・IR・広報など)よりも、対組織内スキル(例えば組織マネジメント・モチベーション管理など)をメインにやりたいと思っています。一言でいうと、「トップが考えた戦略を実行するための組織マネジメント」です。地味で地道だけど、組織の継続性にはとても大切な部分。

経営を総合的に考えるためのトレーニングが目的なので、あまり具体的なテクニックやノウハウは教えませんが、そのあたりはぜひ参加者の皆さんの中で共有できればと思っています。なお細かい内容は、実際に参加して下さった方の顔ぶれと、そのニーズを見ながら修正していきます。

ちなみに、前に研究会を企画したときの感想が当ブログの過去エントリーにございますので、そちらもご参考にどうぞ。
・ケースメソッドによるソーシャル・ベンチャー研究会(アンケートより)
・ケースメソッドによるソーシャル・ベンチャー研究会(感想メールより)


2.想定する参加者: ソーシャルベンチャー×COOまたはミドルマネージャー
参加者としては、社会的価値創出を第一目的とし、市場メカニズムを利用して革新的な商品やサービスを提供する組織(ソーシャルベンチャーの定義,by国保2008)の、COOやミドルマネージャーを想定しています。アントレプレナーやトップマネジメント向けではなく、トップの決定した方針や戦略を実行するために組織を動かしていくマネージャー向けの内容です(ただしそういう教育内容を必要とする方であれば、トップでも参加歓迎です)。NPO・株式会社といった組織形態は問いませんが、規模としては5〜50人をイメージしています。

なお本研究会は、私にとってはティーチングスキル向上の場です。ビジネス研修はお仕事として何度もやっておりますが、それをノンプロフィット向けに改編するというのは未知の世界。しばらくトライ&エラーでやっていこうと思っていますので、若干の不手際は大目に見つつ、講師(私)を鍛えるつもりで参加していただける方の参加をお待ちしています。


3.シラバス
*第2回以降は、参加者の希望を聞きながら修正していく予定ですので、下記は暫定のシラバスです。

第1回:2009年1月17日(土) 15:00〜18:00
テーマ: 
  経営管理イントロダクション および 研究会の方向性の確認
使用ケース: 
  “浜松オーガニックカレー「スパイスカフェBija」” (500円程度)
ケースあらすじ: 
  静岡県浜松市にオープンしたオーガニックレストラン「スパイスカフェBija」は、地元の有機農家から仕入れた野菜や、途上国からフェアトレードで購入したスパイス類を用いたヘルシーカレーを提供している。元コンサルタントであるオーナーの清川氏は綿密な計画を描いていたが、開業後8ヶ月経っても損益分岐点を超えない日々が続く。社会的価値と経済的価値の両立であるダブルボトムラインを目指す、ソーシャル・アントレプレナーの戦略と組織を考える。
事前課題: 
  1) Bijaにはどのような強みや差別化要因がありますか。
  2) オーナー兼CEOの清川氏が、早急に手を付けるべきことは何だと思いますか。
  3) もしあなたがCOOとしてBijaに新しく参画したとしたら、何をやりますか。
*このケースは1月9日(金)販売開始の新規ケースです。Web上での購入は2月からになりますので、本ケースはKBSのケース室(1/6から営業開始)case@kbs.keio.ac.jpに送付先住所・氏名・連絡先・必要部数をご連絡下さい。ケース代金・送料・振込手数料は各自ご負担ください。なお配送リードタイムと予習時間を考えて、注文は1/8までにしておくことをお勧めします。

第2回:2009年2月下旬〜3月上旬頃
テーマ: 
  組織のリスクとそのマネジメント
使用ケース: 
  “あるコンビニエンスストアの現金違算” (157円)
ケースあらすじ: 
  あるコンビニエンスストアで発生した不正問題を通して、店長の役割を考える。
事前課題:
  未定

第3回:2009年4月
テーマ:
  人を動かす
使用ケース:
  “株式会社いろどり” (777円)
ケースあらすじ: 
  高齢過疎化に悩む徳島県の上勝町では、野山の花や枝葉を「ツマモノ」として商品化している。この高齢者による葉っぱビジネス「いろどり(彩)」事業の中心は、第三セクターの「株式会社いろどり」を経営する横石知二氏である。同氏のこれまでの活動と現在抱える経営課題を通して、ベンチャービジネスによる地域再生と、ソーシャル・ベンチャーの意思決定のあり方を考える。
事前課題:
  未定


4.講師
わたくし。KBSでのMBA取得&博士課程修了&特別研究助教。IT業界での実務経験、ソーシャルベンチャーパートナーズ東京での事務局経験、非営利組織を対象とした研究者キャリア、企業研修の講師キャリア、などがあります。右端の自己紹介もご覧下さいませ。

なぜ現在のキャリアを歩むに至ったかを知るには、当ブログの過去エントリーが参考になりますので、ご興味ある方はご一読下さい。
・なぜ、ソーシャル・ベンチャーを研究しているのか。
・MBA嫌いだった私が、MBAを取り、さらに博士課程にまで進んでしまった理由。
・地酒と地ワインの会、そしてキャリア再考
・書評:「実践!日本型ケースメソッド教育」(高木晴夫,竹内伸一)


5.開催場所
東急東横線日吉駅から徒歩1分の、慶應ビジネススクール「協生館」 階段教室1
ただしビジネススクールの入口はセキュリティカードが必要なため、オープンスペースである2階ロビーに14:50に集合していただき、私が迎えにいきます。また研究会中は私が対応できないので、遅刻する方はどなたか連絡がつく方を確保しておいて下さい。

なお私は13:00頃から現地におりますので、もし当日会場で予習をしたいという方がいらっしゃればご連絡ください。


6.参加希望の方へ
<当日までの準備>
1)シラバスにある指定のケースをこのサイトあるいはKBS事務室にて購入してください。配送には3営業日ほどかかります。ちなみにケース代はすべてKBSの売上となります。
2)ケースメソッドに関する資料にざっくり目を通しておいて下さい。
ケースメソッド教育について(PDF資料)
3)ケースを読み、シラバスにある設問に対するご自分の意見をまとめておいてください(予習)。だいたい2時間くらいかかると思います。
<当日>
ケースと意見をまとめたものを持参のうえ、会場にお越しください。事前連絡はなくても結構ですが、ケースメソッドは予習をしていないと教育効果がほとんどありませんので、予習をしていない方の参加は基本的にお断りさせていただきます。

なお、参加者が当日まで分からないため、こちらからの時間変更等の連絡はすべて当ブログ上で行います。必ず当日の朝に変更の案内がないかを確認の上、ご来場ください。人数を見積もるため、出来ればコメント欄で事前に参加表明をしていただけると嬉しいです。ちなみに本研究会の最大許容人数は、教育効果を考えると30人だと思っています。

また、博士論文の傍らで、しかも私ひとりで運営していきますので、あまり行き届いたおもてなしはできません。事前の準備や当日の来場は基本「自己責任」でお願いできますと幸いです。通常の研修は教材の手配や確認、会場設営などのお世話をしてくださる方が居てはじめて成り立ちますが、本研究会はそれを無しにするかわりに実費(ケース代)のみで運営しようと思っていますので、不便はどうかご了承ください。ただし、内容のクオリティに関しては、私が全て責任を持ちます。


7.お問い合わせ
国保(コクボ) akiko_kokubo@yahoo.co.jp
本研究会のお問い合わせに関しては、3日以内のお返事を心がけます。連絡がない場合はスパムフィルターに引っ掛かっている可能性がありますので、お手数ですが再度ご連絡ください。



posted by Kokubo at 12:43| ☀| Comment(18) | TrackBack(0) | 研究と実践 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
研究会楽しみです!
ぜひ17日参加したいです。
(スタッフとしてでもOK!
 スタッフ必要なら遠慮なく使ってくださいネ)

えりぞう
Posted by えりぞう(齊藤 恵利子) at 2008年12月31日 10:50
参加します!
2009年はソーシャルベンチャーのCOOにも光が当たる年だと思っていて(遅い?)、タイムリーかつ素敵な企画だと思います。
楽しみにしています。
Posted by 金井 匡彦 at 2008年12月31日 13:21
国保さん

お久し振りです!
ケースタディとか皆さんについていけるの疑問ですが(笑)とってもためになりそうなので、参加させて下さい! 楽しみにしてます。
Posted by 高野 秀美 at 2008年12月31日 23:46
参加します!
とってもためになりそうですね!
Posted by 高野 秀美 at 2008年12月31日 23:55
あけましておめでとう!

ようやく年末の慌しさから解放された伊藤です。

17日は楽しみだねw
Posted by 伊藤彰彦 at 2009年01月01日 16:52
あけましておめでとうございます。

もちろん参加でお願いいたしますm(__)m
まさに今、必要な知識で、ホントにありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by 三宅 りお at 2009年01月02日 19:47
明けまして おめでとうございます

1/17、参加します。
宜しくお願いします!
Posted by 森山 奈央美 at 2009年01月03日 16:22
あけましておめでとうございます。

ぜひ参加させてください!
2009年もよろしくおねがいします。
Posted by さとう(佐藤良一) at 2009年01月04日 07:00
私は、「番頭さん」を稼業としているのでうってつけだと思いました。
ソーシャルベンチャーについては特に、「番頭さん」(個人もチームもあると思いますが)が必要だと思います。
楽しみにしてます。よろしくお願いします。
Posted by 片貝 英行 at 2009年01月04日 19:50
SASの藤原と申します。
非常に面白そうな勉強会ですので、是非参加させてください!
よろしくお願いします。
Posted by 藤原 周平 at 2009年01月04日 20:31
明けましておめでとうございます!
17日参加させていただきます。
よろしくお願いいたします。
Posted by 木村英明(SIP) at 2009年01月04日 20:32
申し訳ないのですが、不参加させて頂きます(>_<)
Posted by 井越蘭香 at 2009年01月05日 19:45
参加させていただきます!
研究会楽しみにまってます。
Posted by 大澤孝将 at 2009年01月06日 01:07
あけましておめでとうございます。
小林です。前回お会いした時に話しましたが、国保さんのケースメソッドのことを耳にした数年前から、ずっと詳細を伺いたいと思っていたんですよ〜。
というわけで、17日、楽しみにしています。よろしくお願いします。
Posted by 小林香織 at 2009年01月06日 19:28
はじめまして。青木と申します。
是非参加させていただきたく思います。
よろしく御願いいたします。
Posted by 青木健太 at 2009年01月09日 08:40
やったデジハリ大学院と時間が重ならない!移動時間等があるので途中参加となってしまいますが(お片付け兼任?)
国保さん、もしよろしければ参加させてください

Posted by よっしー@吉野博文@SVP東京 at 2009年01月10日 17:40
はじめまして。伊藤と申します。
非常に興味のある分野なので土曜日の研究会に参加させて頂きたいと思います。
よろしくお願い致します。
Posted by 伊藤 俊徳 at 2009年01月15日 10:19
こんにちは、マドレボニータの高橋です。
ご無沙汰しております。
明日の研究会は、マドレから3名(吉岡、吉田、高橋)参加させていただきます。初めてで緊張しておりますが(!)どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by 高橋葉子(マドレボニータ) at 2009年01月16日 11:34
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