私が米国政治を語るなんておこがましいです。ただ、アメリカ中西部に住んだことがあり(当然ながらそのKS州ではマケイン当選ですよ)、あの国の人種差別の根深さを肌で知っているので、今回の選挙は非常に気になるものでした。今日はずっとネットで開票速報を見てしまいました。
スピーチ・トレーニングを受けている人の言うことですので話半分で聞いていますが、それでもオバマさんは思想がニュートラルでいいなーと感じたのはこのインタビュー。
米政界一のスピーチの名手
妻と娘、そして女性を語る
教科書的でつまんないところも多々ありますが、
「(父親としての役割を問われて)私の著作が売れて、家計が楽になったのは大きいね。気軽にテイクアウトを頼めるようになったし、週に1〜2度家政婦さんに掃除洗濯を頼めるようにもなった。アメリカ女性の大半が手にできない贅沢ができるようになった」
とか、
「(ミシェル夫人が高い年収を稼いでいたことに関して)結婚して13年のうち11年は私のほうがずっと稼いでいたから、たいした問題にはならなかった。残りの2年は上院議員選に出馬していた時期で、それはそれで大きな手応えがあった。だから、自分がだめな男だと自信をなくしたことはない。」
とかはよく言ったという感じ。女性(一応)として、こういうことを口にするというのは素直で健全な男性だと感じます。わたくし、中途半端にいい人ぶってこういうことハッキリ言わない男性とか、自分がアカウンタビリティを果たしていないことを棚に上げて旦那の愚痴を言う女性とか大変苦手なのですが、これを読む限りではオバマさんは完全ではない一人の人間として、ちゃんと問題の本質を見てるなーという印象。ちょっと欠点があって、頭がよくて、客観的に自分を見られる人が私はとても好きです。
期待値が高い中でやるのは難しいし、一企業ですらあんなに大変なんだから国のCHANGEはなおさらと思いますが、良くも悪くも(良し悪しは結果ですから)変化に繋がる歴史的な一歩です。少なくとも、変化の必要性を皆が認識する、というだけでもとても健全な組織のあり方だとも思います。
ちょっと嬉しい一日でしたー。