2015年06月30日

育休プチMBA勉強会がNHKで取り上げられました。

育休プチMBA勉強会をNHKで取り上げていただきました。4/9の「たっぷり静岡」、4/14「おはよう静岡」、5/12「おはよう日本」の3回です。最初は静岡県内の放送だったのですが、NHK局内での評判がよかったらしく、全国版に格上げしての放映となったそうです。放送の内容はシェアできないので、文字おこししたものをこちらで紹介させていただきます。

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撮影風景

  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆ 

アナウンサー
「産休育休のために長期間職場を離れる女性の中には、復職後に仕事のスキルの低下や、育児と仕事の両立に悩む人が少なくありません。そうした中、育休中に会社組織の運営についての経営学を学び、復帰後の仕事に活かそうという取り組みが始まっています。」

(ナレーション)次々と集まる赤ちゃんを抱えた女性たち、育休取得者向けの勉強会です。オムツ替えや授乳が自由にでき、子どもと一緒でも参加できます。参加者はおよそ20人。そのほとんどが管理職ではありません。しかし、学ぶのは管理職や経営者向けの経営学です。経営のスペシャリストを養成するビジネススクールと同じ討論形式で学びます。

参加者
「利益率を変えないけど売り上げは落ちますみたいな形でどこかを担保してあげる」「面白いですよね(社内の)政治交渉も」

(ナレーション)育児をしながら勉強会を立ち上げた国保祥子さん。経営学の専門家で管理職の育成などに携わってきました。育児で時間に制限がある女性にとっては、管理職でなくても経営学が助けになると考えています。

国保
「日々の業務や経営の現場のなかで起きている問題解決のための知見の塊という風に経営学は言えると思うんですね。効率的に問題解決するために経営学を勉強しておくべきだろうと思っています。」

(ナレーション)参加者の一人、塩澤香さんです。鉄道会社で5年間働き、新規事業の立ち上げなどに携わってきました。しかし復職後は以前のような残業を伴う仕事はできないと感じています。そんな塩澤さんが勉強会で役に立つと感じたのはプレマネバランスという考え方でした。管理職が自分でやらなければならない仕事と部下に任せる仕事を適切に分類して、部署として最も高い成果をあげようという手法です。塩澤さんはこの方法を応用した働き方ができないか、上司に提案しようと考えています。復職後時間が制約されれば担当できる仕事の量は減ります。そこで、もともとの仕事を一人で行う部分と上司や同僚と共同して行う部分に分類。自分でできる仕事の量は減りますが、会社への貢献度は大きく減らないのではと考えました。

塩澤香さん
「全体を俯瞰的に見て、組織として成果をあげていく生産性の高い仕事をしていく。そういった提案というのは、どんな部署でもできるし、そういったものを活かしていかなければ自分は通用しなくなるんじゃないかと考えています。」

(ナレーション)勉強会の参加者の中には、管理職として成長していくヒントを得た人もいます。田中しほさんです。幹部候補として航空自衛隊に入隊。2年目で管理職になり30人ほどの部下をもつようになりました。しかし、上司の指示をうまく部下に伝えられず反発を受けることもあったといいます。

田中しほさん
「仕事でも上から言われたことをそのまま下にながしていただけだったなと。」

(ナレーション)田中さんが勉強会で最も参考になったのが目標咀嚼(そしゃく)という管理職に求められる能力です。上からの指示を部下ひとりひとりが納得できる具体的な指示へとかみ砕いて伝える技術です。勉強会に参加して足りなかった能力が明確になったことで管理職として成長できるのではないかと感じています。

田中しほさん
「自分は全然できていないんだけど、どうしたらいいんだろうと頭の中ではずっと考えていたんですけど、理論的に勉強したり、ディスカッションでいろいろな人の意見を聞いて、そういう視点もあるのかと学んだりとか、そういうインプットが育休中にできて良かったなと。」

(ナレーション)育児と仕事の両立をめざす女性たちにとって、経営学はひとつのヒントになっていました。こうした勉強会に企業も注目しています。先月中旬、企業の人事担当者向けに行われた報告会です。商社やメーカー、IT企業などおよそ40社が集まりました。女性たちの意識にどんな変化が起きたのか、勉強会の成果に耳を傾けました。

国保
「制約人材が経営参画意識を高めるということに繋がっていることがひとつ、それから、個人プレーから脱却してチームプレーを意識するきっかけになっています。」

大手印刷会社労務担当者 
「育休中の自分たちが会社の一員であるということを意識しつつ、育休復帰するまでの助走期間と捉えて育休期間をおくっている人とそうでない人と差が出てくると思いますので、非常におもしろいなと正直思いました。」

国保
「制約をもっているけど、企業に貢献したいという気持ちはあるので、(復職者と企業の)お互いの気持ちがきちんと歩み寄れるように、この勉強会がそういう存在になれればいいなと思っています。」

(ナレーション)育休中に経営者や管理職の視点を学ぶ女性たち。職場復帰後の活躍に期待がかかります。

女性キャスター 
「育児をしているとやっぱり時間に制限がありますから、制限されたりとか、仕事をこれまで以上に任せられないと思われがちなのですが、今回のような学ぶ場があると、やっぱり以前よりも高いパフォーマンスができたりとか、仕事に対しても前向きに取り組めそうですよね。」

男性キャスター 
「そうですよね。やはり今、国だったり企業でも女性の管理職をどんどん登用していこうという動きがある中で、育休明けの女性ももちろん管理職を目指したいという女性もいらっしゃいますから、こうした勉強会がひとつの後押しになるかもしれません。」

女性キャスター 
「勉強会の参加者の中には経営学を学んだことをきっかけに将来、管理職を目指したいと考える女性が増えているということです。」

男性キャスター 
「ご紹介した勉強会の活動は育休プチMBA勉強会のFacebookでも紹介しています。今は、新年度からの参加者も募集しているとのことです。詳しくはご覧のアドレス(https://www.facebook.com/ikukyu.mba)を参考になさってください。」

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かぶりつきで自分の出ている番組を見るムスメ。ビデオデッキやケーブルに手を出すので、ゼミ生にもらったベビーサークルを使ってムスメに荒らされては困るものをガードしています。



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2015年06月24日

AERAに載りました

育児休業中にマネジメントを学ぶ「育休プチMBA勉強会」(詳細こちら)がAERA2015年6月29日号に取り上げられました。「勉強しないと生き残れない」という特集の中で、「育休と育児退職をハンディにしない 子連れ勉強会で管理職の視点を持てば、復職後の自分をイメージできる」というタイトルで取り上げていただいています。

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仕事を好きであるほど出産で現場を離れることはとても不安なのですが、その不安を少しでも軽減できたらいいな、仕事のために子育てを諦める人も、子育てのために仕事を諦める人も減るといいなと思っています。私たちの少し上、いわゆる均等法世代の女性たちは、子どもを持つことや自分で育てることを諦めなければ仕事を続けられなかったと理解していますが、当時の先輩たちの戦いがあったおかげで少なくとも育休制度自体は当たり前に存在する社会になっています。その事実を作った先人にまずは感謝して、その上で私たちの世代でもう少し良くしてから次の世代に渡したいなと思っています。

でも実はこの勉強会、私としてはあんまり「女性向け」だとはとらえていません。育休や時短の社員がいる組織はマネジメントをちゃんとしないとカオスに陥りやすいので、その解決策を提示したいと思っています。つまり仕事と子育ての両立問題は、個人ではなく経営課題であり、だから経営学で解決しましょうというのが私のスタンスです。私は会社組織にも男性にも社会に対しても、育てていただいたという気持ちの方が強く、今でこそ子どもがいる側ですが、出産前はずっと子どもをもつ社員を迷惑だと感じる側におりました(笑)。だから、両方の世界を見ているからこそできることを追求していきたいな、自分の要望を伝えつつも相手の要望も取り入れてWIN-WIN関係を作っていきたいなと思っています。


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2015年06月14日

育休プチMBA勉強会が「始まった理由」と「続けている2つの理由」

最近メディア取材が増えており、勉強会の起源を訊かれることが多いのですが、実はこの勉強会、「始まった理由」と「続けている理由」が別なんですよね。なのでそこをちょっとまとめておこうと思います。

勉強会が始まった理由

育休プチMBA勉強会は、NPO法人マドレボニータが提供する産後女性向けエクササイズ教室の「にんぷクラス」(吉祥寺)で第2子妊娠中だった岡野美佳さんと第1子妊娠中だった私がであったことがきっかけです。はじめての妊娠でいろいろ不安が多かった私は、クラス後に経産婦である美佳さんからお茶に誘われてとても嬉しかったことを覚えています。マドレさんが提唱している「産褥ヘルプ」を実践してみようと、4月に出産した私のところに美佳さんとマドレの事務局を務めている太田智子さんがおかずをもって遊びにきてくれました(余談ですがその時に持ってきてもらったセロリ入りきりぼし大根がとてもおいしくて真似するようになり、今ではムスメの大好物になっています)。はじめての新生児子育てでわからないことが多かった私は、ここぞとばかりに先輩ママのお二人に質問させてもらいました。

で、そこでご飯を食べながら雑談していたときに、私が仕事でマネジメント研修を提供していることを知った美佳さんが発した「前から経営を勉強したいと思っていたんですけど、どこでどう勉強するのが良いですかね?」という質問が、私には1つの大きな転機となりました。というのも、普段から企業や行政機関に経営能力開発プログラムを提供する仕事をしていますが、そういった場で女性を見かけることは非常に少ないですし、いてもほとんど発言しなかったりします。なので、そういう学習意欲がある女性がいること自体が新鮮でした。また、実践的なマネジメントを学びたいのであれば、ケースメソッドを使ったディスカッション授業にするのが一番効果的だと私は思っていますが、同じ授業を女性相手にやったときにいったいどんなディスカッションになるのか、男性とどう違うのかを知りたいと思いました。あと、私は出産後は仕事のパフォーマンスもモチベーションも落ちてしまうのだろうと考えていたのですが、美佳さんは「第一子出産後のほうが営業成績が良くなった」と話しており、その現象がとても興味深かったのです。

で、美佳さんが人集めと場所提供を担当してくれるなら、私がプログラムと教材を用意しますという話になり、5月に出産した美佳さんの体調が回復するのを待って、7月に第1回を開催しました。ディスカッション授業は人がいないと成り立たないので、こういう学習機会に興味を持つ育休中の女性がどれくらいいるのかは未知数でしたが、敏腕営業のみかさんはちゃんと人集めをしてくれました。それで、2週間に1度ほど美佳さんちのマンションに集まってディスカッションするという勉強会が始まりました。これが勉強会が「始まった」理由。

勉強会を続けている2つの理由

で、勉強会をやってみたら面白い人にたくさん会えたし、企業目線からみたら想定外の思考回路をするということも分かり、企業と女性社員のミスコミュニケーションってこういう構造になっていたんだーなるほどーと気づかされることがたくさんありました。また、勉強会のプログラム開発のために子育て女性を取り巻く職場環境を調べたのですが、その結果分かってきたことは、女性が仕事と子育てを両立しにくいという問題は、女性の能力以上に、企業の構造上の問題、つまり経営課題であるということでした。たとえば子育てと仕事の両立を阻む最大の課題は長時間労働なのですが、その裏には残業をよしとする文化だったり、生産性の低い業務オペレーションだったり、コミュニケーション機能不全の組織だったりがあるわけです。その一方で女性は意外なことに出産後のほうが実は就労意欲が高いというデータがありましたし、実際に勉強会に集まる人をみていてもそれは実感できました。みんな子どもがいても仕事はしたいと思っている、にもかかわらず職場環境のせいでその貢献意欲が発揮されていない、そしてそういう意図しないぶらさがり人材の存在が組織全体のモチベーションを下げている、という構造が明らかになりました。そしてこれは企業側に悪気があるわけではなく、優秀な女性には結婚出産を経ても長く勤めて欲しい、出産後もぶら下がらずに戦力になってほしいと考えているにも関わらず、制約を抱えた人材をどうマネジメントすれば活用できるのかその具体的な方法が分からなくて困っているということも分かってきました。

であれば、この問題は制約人材側の能力開発(特に思考の転換)と、管理職のマネジメントスキル開発(制約人材を活用するスキル)、そして残業文化の変革(含む業務改善)で解決できるなという結論に至りまして、そして、これは私の専門知識で解決策を提示できる領域だということに気づきました。で、経営学の専門家であり母親という自分の立ち位置を活かして、この女性の両立問題から透けて見える経営課題の解決を研究テーマにしようと決めました。これは、専門家としての職業上の「続けている」理由。

もう1つは個人的な理由です。仕事柄、20代の女性と話をする機会が多いのですが、その多くの人が「子どもは欲しい。でも仕事と両立できるとは思えない」と考えていることが分かりました。私から見たら十分優秀な女子たちが、「私は両立できるとは思えないから、こどもか仕事かを選ばなくてはならない」と思ってるんですよね。どうしてもキャリア構築期と出産適齢期が重なってしまう女性にとって、出産とはすなわち「仕事経験を積むチャンス」を逃すということに等しいです。メディアに出ているキラキラワーキングマザーは実母のフルバックアップが透けて見えるので真似できる気がしない一方で、ごく身近で子育てしながら仕事をしている人はいわゆる「ぶら下がり」状態になっているのを見るわけです。その状況では、「普通の人間である自分に、仕事と子育ての両立は無理」と考えてしまうのはごく当たり前ですよね。つまり、こどもが欲しくないわけじゃないけど、「子どもかキャリアか」を選べなくて出産を先延ばしにしてしまう人が少なくないと感じています。だから、こどもとキャリアは二者択一ではない、こどももキャリアもどっちもとれるということが分かったら、もっと気軽に出産に踏み切る人が増えるだろうとずっと思っていました。

なので、この勉強会によって育児期間を能力開発期間に変えられるということ、キャリアと育児を両立しているスーパーじゃないウーマンがたくさんいることを多くの人に知ってもらえれば、キャリアを諦める覚悟をせずとも子どもを持てるんだと考えられるようになれるかなと思ったんですよね。つまり「こどもを持つ=キャリアを諦める」という方程式を崩したいのです。周りの人へのヒアリングや、仕事で触れるデータたちをみても、女性たちは「こどもが欲しくない」とは思っていません。でも「育てる自信がない」とは思っています。であれば、彼女たちに育てる自信を持たせることが大事ではないでしょうか。こどもが欲しくないという意思は尊重する必要があるし、産みたくても産めない人には配慮をすべきです。でも子どもが欲しいという意思があるし、産むことも出来るけど、育てる自信がないという人に対しては、この勉強会が解決策になるんじゃないかと思ったんですね。つまり私は、少子化対策には子育て支援ではなく両立支援の方が効くと考えているわけです。これが、もう1つの「続けている理由」です。

こういった想いを持ちつつ勉強会を主宰しておりますので、勉強会の参加者を増やすことも大事ですが、勉強会の存在を当事者以外にも広く知らしめること、そして勉強会をちゃんと継続することも、それ以上に大事だと思っています。問題意識やビジョンに共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご協力をお願いします!

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いろんなきっかけをもたらしてくれた大好きなムスメと。



posted by Kokubo at 06:25| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 育休プチMBA勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月12日

日経DUALさんに載りました

自分も読者として読んでいる、日経DUALさんに育休プチMBAを掲載していただきました。

赤ちゃん片手に経営を学ぶ「育休プチMBA勉強会」
育休ママ達の「経営を学びたい」という声から生まれた会。関係者が全員育休中という場で、参加者が学ぶものとは?(上) 

育休中ママの人材価値を上げるMBA勉強会の実力 
「子育て中だからこそ管理職になる意義がある」。その会で学んだママ達が続々と「管理職」を目指すようになる理由とは?(下)

特に勉強会に参加した人にどんな効果があったかをヒアリングしていただいた(下)はお勧めです。この美佳さんの写真が本当にステキ。

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posted by Kokubo at 00:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 育休プチMBA勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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